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公開 | チバタカコ

北海道博物館第4回特別展「松浦武四郎―見る、集める、伝える―」

北海道博物館松浦武四郎展
 

松浦武四郎は、北海道の名付け親として知られています。

が、実はもしかしたら新選組の一員になっていたかもしれなかったとか、スマホも携帯もない幕末に、夜の10時にはその日起きた出来事・情報が松浦武四郎の元に集まってくるほどの情報通だったとか、知っていますか?
 

目次

・2018年は北海道命名150年、松浦武四郎生誕200年
・松浦武四郎とは、どういう人物だったのか?
・松浦武四郎展の楽しみ方<大人編>
・松浦武四郎展の楽しみ方<子ども編>
・大首飾りが北海道初公開
・2019年春、武四郎がドラマになる!

 
 

2018年は北海道命名150年、松浦武四郎生誕200年

北海道博物館第4回特別展、幕末維新を生きた旅の巨人「松浦武四郎―見る、集める、伝える―」(以下、松浦武四郎展)が、2018年6月30日(土)~8月26日(日)、札幌市厚別区にある北海道博物館で開催されます。
 

北海道博物館▲北海道博物館第4回特別展、幕末維新を生きた旅の巨人「松浦武四郎―見る、集める、伝える―」

 
松浦武四郎は、北海道の名付け親と呼ばれています。そして、2018年は北海道命名150年、さらに松浦武四郎(1818~1888)生誕200年という節目の年です。
 
北海道150年記念事業、松浦武四郎生誕200年記念として開催される今回の特別展は、札幌市だけではなく、道内では帯広市、そして松浦武四郎の出身地である三重県の3ヶ所を巡回します。
 
開催地・期間
北海道博物館(札幌市厚別区厚別町小野幌53-2)
2018年6月30日(土)~8月26日(日)
 
三重県総合博物館(三重県津市一身田上津部田3060)
2018年9月15日(土)~11月11日(日)
 
北海道立帯広美術館(帯広市緑ケ丘2)
2018年12月15日(土)~2019年2月11日(月・祝)
 
 

松浦武四郎とは、どういう人物だったのか?

松浦武四郎は、伊勢国(現三重県松阪市)で生まれました。
 
職業は?というと、16歳の時に家出をして、そこから日本全国を巡ったというので、探検家・冒険家ともいえるし、たくさんの出版物や絵を残しているので著述家・絵師(今風ならイラストレーター?)ともいえるし、さまざまなものを蒐集していたのでコレクターともいえ、なんとも幅広い活動をしていた人でした。

 
北海道博物館松浦武四郎展新板蝦夷土産道中寿五六▲新板蝦夷土産道中寿五六(1864年刊)。箱館を出発し、蝦夷地(北海道)を海岸沿いに一周する双六

 
幕末期に、北海道を6回も踏査し、アイヌ民族の生活や文化を克明に記録し、「北海道」の名付け親としても有名なので、探検家のイメージが強いのですが、勝海舟、木戸孝允、西郷隆盛など歴史に名を刻んだ幕末の志士や政治家、学者、文人とも幅広い交流があり、「夜の10時には、その日の出来事や情報が、武四郎の元に集まってきた」といわれるほどの情報通だったそうです。

 
北海道博物館松浦武四郎展蝦夷新図▲蝦夷新図(1854年)。一介の志士として蝦夷地踏査の成果をもとに作成した蝦夷地(北海道)と北蝦夷地(サハリン<樺太>)の地図。全14枚の切り図
 

飛行機も鉄道もない時代に、何度も北海道に行って、アイヌの人たちと交流した武四郎は、今風にいえば北海道のスペシャリストとして知られるようになり、蝦夷地に興味を持つ諸藩から「蝦夷地について教えてほしい」と多数接触がありました。

 
北海道博物館松浦武四郎展、蝦夷地各地を回った時の日誌▲蝦夷地各地を回った時の日誌

 
スマホも携帯もない時代、情報交換の手段は「手紙」です。手紙といっても、「お元気ですが?僕は元気です」的なものではありません。
 
訪れた場所や出会った人について、見聞きしたさまざまな情報をまとめ、分析し、自分なりの考察をまじえて届ける最新情報満載のレポートのようなものです。
 
それらのやりとりの中から、武四郎の好奇心の旺盛さ、探求心、行動力といったものを知ることができます。
 
流行りっぽくいえば…

武四郎、半端ないって!
未開の蝦夷地をめっちゃ歩くもん。
あんなんできひんやん、普通!
 
…という感じでしょうか。
 
また、武四郎と接触した人たちの感想がつづられた手紙もあり、そこからは第三者から見た武四郎像も見ることができます。
 
他に類のない北海道のスペシャリストでもあった武四郎は、かなりプライドが高く、その態度は上から目線。「むかつくわぁ…」と思いながらも、彼ほど北海道を知っている人はおらず、ミッションをやり遂げる人なので、「態度は気に入らないが、とにかく松浦武四郎は、すごい人だ」と評価しているものも残っています。
 
松浦武四郎展では、今までイメージしていた「北海道の名付け親」「探検家」だけではない、新しい武四郎を見つけることができるはずです。

 

松浦武四郎展の楽しみ方<大人編>
~じっくり見る、ゆっくり読む、しっかりかみしめる

今回の松浦武四郎展は、
 
プロローグ:一畳敷
第1章<旅の巨人>武四郎の誕生
第2章<優北の志士>武四郎-蝦夷地への旅とアイヌ民族―
第3章<情報通>武四郎―幕末の動乱の中で―
第4章<北海道の名付け親>武四郎―明治維新と「北海道」命名―
第5章<旅の終焉>武四郎の晩年
第6章<蒐集家>武四郎
エピローグ:ふたたび一畳敷へ
 
の内容で構成されており、約300点の資料が展示されています。
そのほとんどが日誌、絵、地図、手紙といった「紙資料」。
 
だから正直に言うと、地味な展示です。
 
しかし、この一見地味に見える展示物は、時間をかけてじっくり、ゆっくり見て読むと、まるでオムニバスの短編集を読んでいるかのよう!
 
なぜなら、古文書をそのまま読もうとしても、なかなか読めるものではありませんが、今回の展示物には、北海道博物館の学芸員によるとても丁寧な解説(要約)がついているから。
 
例えば、これ。


北海道博物館松浦武四郎展浪士一件 文久二戌年十二月より▲浪士一件 文久二戌年十二月より(1862年)

 
後に新選組の母体となった浪士組の計画や人員候補が記されているものですが、なぜかここに、松浦武四郎の名前が!しかも並んで坂本龍馬の名前もあります。
 

北海道博物館松浦武四郎展浪士一件▲左から2人目が松浦武四郎。そして、その右隣りが、なんと坂本龍馬!もしかしたら、武四郎は新選組になっていたのかも???
 

この詳しい背景は不詳ということですが、こんな興味深いものがたくさんあるのが、今回の松浦武四郎展です。
 
幕末から明治維新にかけては、歴史好きには人気のある時代。その背景をちょっと予習していくと、武四郎が生きた時代がより鮮明に見えてくるはずです。
 
ただの探検家ではないのですよ、松浦武四郎は。

 

松浦武四郎展の楽しみ方<子ども編>
~見る、遊ぶ、触る、撮る

紙資料が多い展示は、小さい子どもにはかなりハードルが高い。が、松浦武四郎展が第一展示室だとすると、第二展示室としてファミリーで楽しめる「こども体験展示室」があります。
 
会場は、北海道博物館の記念ホールで、こちらは入場無料。
 
そこにあるのが、新板蝦夷土産道中寿五六を引き延ばした巨大な双六です。


北海道博物館松浦武四郎展こども体験展示室の双六 


北海道博物館松浦武四郎展こども体験展示室の双六と学芸員の三浦さん▲学芸員の三浦さんと比べると、大きさがわかるでしょう

 
自分がコマになって、大きなサイコロを転がして遊べます。

 
北海道博物館松浦武四郎展の武四郎涅槃図▲武四郎涅槃図(1886年)、河鍋暁斎筆。壁一面のタペストリーに



北海道博物館松浦武四郎展武四郎涅槃図▲この涅槃図は、釈迦の代わりに武四郎が昼寝をし、その周りには武四郎の蒐集品が描かれているという、武四郎ならではの奇想天外な涅槃図。好きなものに囲まれて幸せそうな表情の武四郎がちょっとめんこい
 

壁にはこちらも巨大な「武四郎涅槃図」があり、その前にはなぜか畳?これはどうするかというと…。
 

北海道博物館松浦武四郎展武四郎涅槃図の前で寝る学芸員の三浦さん▲涅槃図の前の畳で寝て撮影すれば…インスタなどにアップできます

 
そしてこちらは、北海道Likersでも紹介した大人気のサイコロキャラメルを使って、道内179の市町村が学べるというもの。


北海道博物館松浦武四郎展のサイコロキャラメルの地図 

 
 
北海道博物館松浦武四郎展のサイコロキャラメル▲磁石のついたサイコロキャラメル。「北見はどこ?」「江別は?」と地図に貼り付けて遊びます

 
その他にも、武四郎の旅の軌跡を知ることができるプロジェクションマッピング、アイヌ語ブロック、武四郎の描いた絵の塗り絵など、子ども向けといいながら、結構大人がはまりそうな体験展示です。
 
 

松浦武四郎唯一の肖像写真に写る、
あの大首飾りが北海道初公開

第6章<蒐集家>武四郎のコーナーに来ると、今まで紙資料ばかりだったところに、いきなり立体物が増えてきます。

 
北海道博物館松浦武四郎展、第6章<蒐集家>武四郎のコーナー
 

武四郎が集めたさまざまなものが展示されています。
 
その中に、松浦武四郎展の目玉ともいえるものがあります。
 
まずは、この写真をしっかり見て、覚えてください。
唯一の松浦武四郎の写真です。
 

松浦武四郎65歳、現存する唯一の肖像写真▲松浦武四郎65歳、現存する唯一の肖像写真。ちなみに武四郎の身長は147㎝、当時の男性でもかなり小柄です
 

そして、展示してあるのがこれ。
 

北海道博物館松浦武四郎展、大首飾り▲武四郎が蒐集した石製の玉類など243点を連ねた大首飾り
 

北海道博物館松浦武四郎展、大首飾りのアップ

 
気付きましたか?写真の武四郎の首にかかっている大首飾りの実物です。これは、北海道初公開、見逃せませんよ。
 
展示室を一周するとエピローグとプロローグに「一畳敷」があります。これは、1886年、武四郎が東京の自宅に完成させた畳一枚の書斎のこと。
 

北海道博物館松浦武四郎展、一畳敷▲一畳敷(再現)。現存するものは、国際基督教大学の構内にあります
 

日本全国を旅しながら己自身で見て、たくさんの人と出会い、さまざまなものを集め、自分の言葉(絵)でそれらを伝えてきた武四郎の人生の集大成が、この一畳敷に込められています。
 
北海道150年という節目もあり、北海道の名付け親としての松浦武四郎が注目を集めていますが、それだけではない、もっと人間的な魅力にあふれた武四郎を知り、「北海道」の名がついた時代を知ることができるのが、今回の松浦武四郎展です。
 
武四郎が残してくれたたくさんの記録と記憶を、北海道200年、300年のために、今度は私たちが次の時代に伝える番だ…と感じました。

 

2019年春、武四郎がドラマになる!

2019年春、NHKで松浦武四郎の人生がドラマになることが発表されました。
北海道150年記念ドラマ「永遠のニシパ~北海道と名付けた男 松浦武四郎~」、松浦武四郎を演じるのは嵐の松本潤さん、武四郎の人柄に魅せられていくアイヌの女性に深田恭子さんが決定。

ますます武四郎に注目が集まりそうです。

ドラマをより楽しむためにも、6月30日からの松浦武四郎展は、見逃せませんよ!

 

北海道博物館第4回特別展
幕末維新を生きた旅の巨人
「松浦武四郎―見る、集める、伝える―」

北海道博物館外観

【会期】2018年6月30日(土)~8月26日(日)
【時間】9:30~17:00(入場は16:30まで) ※オープン初日(6/30)のみ12:00開場
【休館日】毎週月曜日(7/16は開館)、7/18(水)
【会場】北海道博物館2階 特別展示室
【特別展観覧料】一般1000円、大学生・高校生350円 ※高校生は土曜日は無料
 特別展示・総合展示観覧セット券】一般1300円、大学生・高校生450円 ※高校生は土曜日は無料
※詳しくはHPを確認してください。

 

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