「増毛の歴史的建物群」増毛町:北海道遺産シリーズ(11)

北海道の日本海沿いにある町・増毛町。かつてニシン漁の千石場所として栄え、現在も当時の栄華を残す町並みを見ることが出来ます。増毛町を歩けば、ノスタルジックな気分に浸れるはず。ところで、今回の舞台となる「増毛」。なんと読むかご存知ですか?
 
 
 

正解は…、「ぞうもう」ではありません。「ましけ」と読みます。
増毛町は甘エビの産地として有名な漁業のまちです。
 
ニシンが大量に獲れていた明治から昭和初期にかけて、増毛は石造りや木造の豪勢な建物が多く建てられました。当時はニシン活況でたくさんの人とお金が動き、町はとても華やかで賑わっていたそうです。
 
現在も、当時の栄華を色濃く残す町並みが、JR増毛駅付近に遺されています。
増毛駅はJR留萌線の終着点にして無人駅。
それだけで、なんとも旅情をそそるではありませんか。
 
増毛駅を降りると、そこは約100年前の世界にタイムスリップしたかのような不思議な景色が広がります。
それでは、一緒に増毛町の“時空旅行”に出かけましょう!

 

風待食堂(多田商店)

駅のわきにかかる「風待食堂」の看板。1981(昭和56)年に公開された、高倉健さん、倍賞千恵子さん主演の映画、「駅・STATION」の舞台にもなった多田商店です。1933(昭和8)年に建築された建物で、現在は観光案内所として利用されています。

 
 
 

旧商家丸一本間家

駅前通りをまっすぐ進んだ交差点にあるのが「旧商家丸一本間家」の建物。佐渡出身の本間泰蔵が1881(明治14)年に建てた石造りの呉服店です。復元された店舗や通り庭は、ニシン漁や海運、不動産業まで手がけた豪商・本間家の繁栄が連想されます。

 

 
 

国稀酒造

さらに進むと、木造建築に「酒」と描かれた布が目に入ります。国内最北の酒造「国稀(くにまれ)」です。創業130年、1918(大正7)年に建て直された趣のある店舗を見に、多くの人が訪れる人気スポットとなっています。仕込み水である暑寒別岳の伏流水を持ち帰ることができ、利き酒や酒造り道具の見学もできます。
 
 

 
 
 

増毛小学校

暑寒別岳をバックに日本海を見下ろす高台にある増毛小学校も、大切な歴史的建物のひとつです。1936(昭和11)年に建築された戦前期都市型木造校舎で、平成23年度まで子どもたちが元気に学んでいました。木組みが美しい木造トラス工法の体育館でコンサートが開かれるなど、卒業生をはじめ町内外の多くの人に親しまれていた校舎です。
 
 
 
 
歴史的建物群からは、厳しい風雪に見舞われる地でありながら、活気に満ちた増毛町の人々の生活を想像することができます。そこにはどれだけ多くの物語があったことでしょうか。そんなことに思いを馳せてみるのも良いかもしれません。
 
最後に、増毛町の散策拠点となるJR増毛駅の魅力をちょっとだけご紹介します。
・増毛(ぞうもう)にあやかった縁起物として、駅近隣の売店などで増毛駅の切符が販売さてれています。
・夏限定で、増毛産のそば粉100%の手打ちそばを味わえる「そば処 増毛駅」が営業されます。おいしいと評判です!
 
北海道の歴史風情を感じたい方、増毛(ぞうもうの方)に関心のある方などは、一度ぜひ増毛町を訪れてみてください。
今回紹介した建物は、すべて駅から徒歩10分以内で行けます。
甘エビやサケ、ヒラメなどの魚介類もおいしいですよ!

 

関連リンク

増毛観光情報局
 
 

北海道遺産

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