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公開 | チバタカコ

「夕張市石炭博物館」がリニューアルオープン

夕張市石炭博物館1

 
「夕張市石炭博物館」が、2年に渡る改修工事を終え、博物館本体・模擬坑道を全面改修。3シーズンぶりに全施設を完全公開。2018年4月28日(土)、リニューアルオープンです。
 
目次
・夕張へのアクセス
・「バリバリ夕張!」と「石炭の歴史村」
・見どころ①~1階は無料開放
・見どころ②~夕張の挑戦
・見どころ③~懐かしい映像集
・見どころ④~変化し続ける博物館
・見どころ⑤~模擬坑道

 
 

夕張へのアクセス
GWのレジャーやドライブにぴったりの距離

「GWどこかに行きたい!」「でも遠くは面倒なので、近場で目新しいところがいい!」という札幌近郊在住の皆さん、そして「北海道に上陸したぞー!遊ぶぞー!」とやる気満々の道外の皆さん。北海道Likersから、GWイチオシスポットを紹介します。
 
それが2018年4月28日(土)リニューアルオープンした「夕張市石炭博物館」です。

 
リニューアルオープンした夕張市石炭博物館外観▲リニューアルオープンした夕張市石炭博物館。火曜定休ですが、2018年5月1日(火)は開館。大人(中学生以上)1,080円、子供(小学生)650円  
 
 
「夕張市石炭博物館」は、札幌都心から約66㎞、車で約100分(道道3号)、新千歳空港から約55㎞、車で約70分(一般道経由)にあります。
札幌から高速利用で帯広方面に向かう(あるいはその逆)途中で余裕があれば、夕張ICで降りると約30分です。
 
夕張IC付近には、北海道Likersで紹介した「ゆうばりどら焼きたんどら」があり、

ゆうばりどら焼きたんどら▲ゆうばりどら焼きたんどら


夕張ICと「夕張市石炭博物館」の間には、今や夕張っ子のソウルおやつ「小倉屋ぱんぢゅう」や、


夕張小倉屋ぱんぢゅう▲小倉屋ぱんぢゅう
 

幸福の黄色いハンカチ 想い出ひろば」もあるので、寄り道にもおすすめです。


 夕張幸福の黄色いハンカチ 想い出ひろば▲幸福の黄色いハンカチ 想い出ひろば 


また、博物館に行く前に腹ごしらえをしたい時は、「夕張市石炭博物館」のちょっと手前にある「バリー屋台」でカレーそばはいかが?


夕張バリー屋台のカレーそば
 

「バリバリ夕張!」と「石炭の歴史村」

ところで、この度リニューアルオープンした「夕張市石炭博物館」ですが、元々この辺りは何だったか覚えていますか?
 
思わず「バーリバリ、ゆーばり!」と当時のCMソングを口ずさんだ、あなた!それです、それ。
 
日本の産業を支えた石炭を産出する炭都として栄えた夕張ですが、1960~1980年、石炭政策による採炭制限により炭鉱が相次ぎ閉山。そこで「石炭から観光へ」をキャッチフレーズに、1983(昭和58)年にテーマパーク「石炭の歴史村」が全村オープン。「夕張市石炭博物館」は、その中核施設として、1980(昭和55)年に先行して開館しました。

 
夕張の大露頭▲1888(明治21)年に北海道庁の技師、坂市太郎が、このような大露頭を発見したそうです。それがきっかけで夕張の炭鉱開発が始まりました
 

しかし、2006(平成18)年6月、当時の夕張市長が「財政再建団体」申請を行うことを表明し、夕張市が事実上倒産。その余波で閉園の危機もありましたが、「石炭の歴史村」は、炭鉱産業を今に伝える歴史的価値がある施設として民間企業に運営を委託し、営業を続けてきました。
 
そしてこの度、夕張市直営から市民団体(NPO炭鉱の記憶推進事業団)の運営となり、博物館本館と模擬坑道を夕張市が全面改修。30年以上変化がなかった展示も一新し、3シーズンぶりに全施設を完全公開することになりました。
 

「夕張市石炭博物館」」の見どころ①~1階は無料開放

リニューアルした「夕張市石炭博物館」は、1階は誰でも気軽に利用できる無料スペースです。広々としたロビーは、一面のガラス窓から日が差し込み、明るく開放的。

 
夕張市石炭博物館1階ロビーにある石炭ストーブ▲1階ロビーにあった石炭ストーブ。さすが炭都・夕張、石炭箱、デレキ、じゅうのうなど、一式揃っています。石炭ストーブ世代にはたまらなく懐かしい!
 

以前は出入口から奥にあったエレベーターも、エントランス中央に移動。スケルトンタイプなので、圧迫感もありません。

 

「夕張市石炭博物館」」の見どころ②~夕張の挑戦

2階からが有料展示スペースです。まず最初のフロアで目に飛び込んできたのが、その時代時代の夕張を表すキャッチコピー群。
 
 
夕張市石炭博物館2▲夕張の概要がわかる展示
 

全盛期の「黒いダイヤ」から財政破綻時の「全国最低の行政サービス」、そして再建中の今を表す「CHALLENGE」まで、夕張というまちの生き様をこれほど潔く見せてくれる展示に、「夕張市石炭博物館」をリニューアルした夕張の本気と挑戦を垣間見たような気がします。

 

「夕張市石炭博物館」」の見どころ③~懐かしい映像集

いきなりインパクトのある展示を見て、「これから何が始まるんだろう」という期待感が高まります。そして次のフロアに行く途中に、ふと足を止めたくなる映像が。
 

夕張市石炭博物館3▲懐かしい映像が次々と流れます

 
そして聞えてきた「夕張娘と~、黒ダイヤ~♪」。
こ、これは!夕張の盆踊りのてっぱん、「黒ダイヤばやし」ではないですか!
 

「夕張市石炭博物館」」の見どころ④~変化し続ける博物館

メインフロアは、今回のリニューアルのコンセプトである「生きるに向き合う博物館」を表現しています。
 

夕張市石炭博物館4

 
北海道の開拓に始まり、石炭作業と夕張の発展、採炭全盛期の夕張、そして閉山、財政破綻、夕張のリスタートというように、それぞれの時代をパネルで展示。
 
壁に、赤と黒の線が2本走っているのですが、これは夕張の人口と石炭の採掘量のグラフです。


夕張市石炭博物館5
 

夕張市石炭博物館6▲夕張の人口がMAXだった頃
 

炭鉱では悲しい事故も起こりました。しかし炭鉱で働く人やその家族たちは、悲しみも喜びも互いに分かち合い、支え合いながら生きてきました。そこには炭鉱(ヤマ)独特の風土も生まれてきました。
 

夕張市石炭博物館7

 
博物館では、石炭とともに発展し、生きてきたまちと人の歴史を知ることができます。しかし、ただ昔を懐かしむのではなく、炭都夕張で生きてきた誇りを胸に、これからの夕張で自分たちはどう生きるべきなのかを考えるきっかけも与えてくれます。
 

夕張市石炭博物館8▲メインフロアの床には昭和30~40年代の頃の夕張の空撮写真が。山の中にびっしり並ぶ炭鉱長屋が当時の繁栄ぶりを偲ばせます

 
大露頭発見から130年目、立ち止まって「あの頃はよかったね」で終るのではなく、時代とともに変わり続けるまちと人と一緒に、柔軟に変化する博物館としてリスタートです。
 

「夕張市石炭博物館」」の見どころ⑤~模擬坑道

博物館で夕張の歴史やまちの概要を学んだあとは、実際に行ってみましょう、模擬坑道へ!
 
 
夕張市石炭博物館模擬坑道1▲採炭風景を時代ごとにリアルに再現
 

夕張市石炭博物館模擬坑道2

 
夕張市石炭博物館模擬坑道3


夕張市石炭博物館模擬坑道4▲採炭に使われた用具や機械類も展示されています

 
採炭風景の展示の前にボタンがあるので、それをポチっとすると、音声で会話が流れます。
 
「相変わらずめんこいなー」
「いやいや、なんもなんも」
 
など、昭和のおじいちゃん、おばあちゃんたちの懐かしい北海道弁に思わずほっこり。
 
採炭風景、機械展示の最後は、実際に使っていた坑道へ。もちろん、見学用に整備されているので安全ですが、博物館で数々のパネルを見て、採炭風景の再現を見た後にここに来ると、「石炭を掘る」というのがくっきりイメージできます。
 

夕張市石炭博物館模擬坑道5▲実際に使っていた旧北炭夕張炭鉱模擬坑道への入口。深く潜っていく探検感に、ちょっとワクワク

 
夕張市石炭博物館模擬坑道6
 

夕張市石炭博物館模擬坑道7▲炭層に直に触れることもできます
 

夕張市石炭博物館模擬坑道8

 
このような坑道で働いた人たちのおかげで夕張は繁栄し、ここが使われなくなったことで夕張は衰退していったのかと思うと感慨深いものがあります。
 
夕張は、全盛期に比べたら人口も大幅に減り、まちの財政再建もまだ途中です。しかし、30年以上変化のなかった博物館の展示を一新し、3シーズンぶりに全施設を完全公開した「夕張市石炭博物館」を見て、「まだまだ、夕張やるじゃないか!」と感じるのは私だけではないはず。
 
過去を懐かしむだけではなく、今をしっかり認識し、そして未来の夕張に思いをはせる、リニューアルした「夕張市石炭博物館」は、そんな場所になったのではないかと感じました。
  
  

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