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公開 | 大宮 あゆみ

苫小牧市科学センターで本物の宇宙船『ミール』に乗船

▲迫力満点!さぁ、宇宙船に乗船しよう!▲迫力満点!さぁ、宇宙船に乗船しよう!


宇宙空間で人間が長期的に滞在し、実験や研究などを行う宇宙ステーション。宇宙滞在中の飛行士による中継映像で度々目にする、あの場所です。その宇宙ステーション『ミール』が苫小牧市科学センターに展示されているのをご存知ですか?
 
 

宇宙空間で仕事をするための拠点

ミールは旧ソ連が1986年に打ち上げた長期滞在型宇宙ステーション。打ち上げから15年間使用され、その間、日本人ジャーナリスト秋山豊寛さんなど100名を超える研究者や技術者が滞在し、宇宙開発の扉を開きました。

現在は国単位ではなく、国際宇宙ステーション(ISS)という形で様々な国の研究者が集い同じ「地球人」として力を合わせ宇宙開発の夢を追い続けています。
 
 

何をするための施設なの?

 
ミールは、宇宙で「暮らす」ための空間です。実験や研究だけではなく、食べたり飲んだり眠ったり、つまり『家』としての機能も併せ持っています。


▲天井に備え付けられているのはシャワーの設備。使い勝手が悪くほとんど使われることはなかったとか。下に映っているのが作業台兼食卓テーブル。壁には冷蔵庫が設置され、奥に見えるのは寝袋が備え付けられた個室 ▲天井に備え付けられているのはシャワーの設備。使い勝手が悪くほとんど使われることはなかったとか。下に映っているのが作業台兼食卓テーブル。壁には冷蔵庫が設置され、奥に見えるのは寝袋が備え付けられた個室


作業台としても使われる食卓テーブル、飛行士が読書をしたり睡眠をとるプライベートルーム(個室)、空気で排泄物を吸い取る仕組みのトイレ、ランニングマシーンや洗面装置なども完備。もちろん、操縦室もあります。


▲操縦室。体が浮かないように背もたれに見える部分の柄をまたぐように足を入れて座る。手前に見えるのはトレーニングマシーン▲操縦室。体が浮かないように背もたれに見える部分の柄をまたぐように足を入れて座る。手前に見えるのはトレーニングマシーン

 
操縦室の先には様々な実験を行うためのモジュールを連結させるためのドッキングポートがあります。ドッキングポートは前方、上方、下方、左右の5か所に実験のためのモジュールが連結できるようになっています。ミールは操縦室の先端にある5ヵ所のほか、後方にも1ヵ所のドッキングポートがあります。

実験モジュールは、コアモジュールの役割を果たすミールを打ち上げたあとに順次打ち上げられ、宇宙で連結させて使用するそうです。なるほど、それで、あの複雑な形になっていくのですね!

 
▲苫小牧市科学センターに展示されているミールには、天体観測用のモジュール「クバント」が後方にドッキングされた状態で展示されている▲苫小牧市科学センターに展示されているミールには、天体観測用のモジュール「クバント」が後方にドッキングされた状態で展示されている
 
 

苫小牧にやってきた宇宙船『ミール』

 宇宙船ミールは、打ち上げ失敗や運用中に不具合が発生した時のために、実際には2機作られました。打ち上げに成功しその後も順調に機能していたため、予備機として作られたものが地球上に残されていました。
 
1989年、名古屋で開催された「世界デザイン博覧会」に予備機のミールを展示した旧ソ連は、当時深刻な経済危機状態にありなんと博覧会後にミールをオークションにかけたのだとか。
 
日本のイベント会社・堀江企画が競り落とし、その後苫小牧の岩倉建設(株)が購入。1998年、苫小牧市の市政50周年を記念して「将来の苫小牧を担う子どもたちのために」と苫小牧市に寄贈しました。
 
市は苫小牧科学センターに併設する形でミールを展示するための別棟を建て、1999年に「ミール展示館」が完成。実物の宇宙ステーションに直に触れ、多くの人が宇宙に思いをはせる特別な場所となりました。
 

▲苫小牧科学センターに併設するミール展示館。科学センターとは館内で連結されている▲苫小牧科学センターに併設するミール展示館。科学センターとは館内で連結されている

 

ミール展示館を含めて見学は全て無料!
科学の「面白い!」を体験しよう






▲宇宙ステーションとはどんな場所か?何をやっているのか?宇宙開発の全てをわかりやすく説明している
▲宇宙ステーションとはどんな場所か?何をやっているのか?宇宙開発の全てをわかりやすく説明している

 苫小牧市科学センターでは、宇宙や天文、航空を中心にさまざまな展示物があります。プラネタリウムもそのひとつ。ドーム径10m約6500個の恒星を投影することができ、北海道の季節ごとの星空観察ができます。


▲夜空を彩る星空を観察しながら、遠い宇宙に思いをはせてみよう▲夜空を彩る星空を観察しながら、遠い宇宙に思いをはせてみよう


プラネタリウムでは4月28日(土)~5月6日(日)はゴールデンウィーク特別番組「銀河鉄道の夜」が投影されます。時間はホームページをチェックして。

ほかにも、眼や脳の錯覚を利用した展示物や真空の実験コーナーなど大人も子供も楽しめる苫小牧市科学センターは、ミール展示館・プラネタリウムを含めて全て入館無料。苫小牧方面へ行く予定があるなら行かない手はなさそうですね。

取材・文/北海道Likersライター 大宮あゆみ
撮影/吉田公貴
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