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公開 | nobuカワシマ

長年道内各地の特急列車で活躍した、北海道専用の特急用気動車「183系」


▲写真提供(以下全画像):鉄道写楽家 矢野友宏


183系は、かつて国鉄が寒冷地の北海道向けに開発し、1979年に登場した特急用の気動車。道内各地を結ぶ特急列車で長い間活躍してきましたが、初期型の車両が2018年春に引退(一部は2018年度中)。その一部の車両は有志の人たちの手により安平町内に保存されることになりました。

 

183系は寒さと雪に強い特急用の気動車として北海道各地で活躍

1970年代まで北海道内を走っていた気動車特急列車は、本州などを走っていた車両と同じ形式を使っていました。しかし、冬の寒さが厳しく雪も多い北海道だと車両の故障や損傷などが多かったため、耐寒耐雪機能を備えた北海道専用の車両が開発されることに。
そこで誕生したのが、寒さと雪に強い北海道専用の特急用気動車、183系です。1980年代以降、北海道各地の特急列車に使用されてきました。

ちなみに、本州では同じく183系という形式の特急用の電車があったため、183系特急用気動車のことを通称で「キハ183系」と呼び区別する人が多いようです。

 
183系が雪の中を颯爽と疾走!▲183系が雪の中を颯爽と疾走!


今も昔も北海道内にはさまざまな特急列車が走っていますが、183系が最初に導入されたのは特急「おおぞら」。特急「スーパーおおぞら」の前身となる特急列車で、当時は函館や札幌から釧路などを結んでいました。

 
183系はデビュー当時クリームと赤のツートンカラー。通称国鉄色とも言われていました▲183系はデビュー当時クリームと赤のツートンカラー。通称国鉄色とも言われていました


183系がデビューしてすぐ後、1981(昭和56)年10月に南千歳(開業当時は千歳空港)~新得間の石勝線が開通。札幌方面から帯広・釧路方面へ向かう優等列車が滝川・富良野経由から石勝線経由になったうえ、当時の新型車両183系が導入されたことで、道央・道南方面と道東が劇的に早く快適に移動できるようになりました。

その後、183系は道内のさまざまな特急列車へ導入。

 
函館から網走までロングラン運転をしていた特急「おおとり」(右)と、札幌・網走間を結ぶ特急「オホーツク」(左)▲函館から網走までロングラン運転をしていた特急「おおとり」(右)と、札幌・網走間を結ぶ特急「オホーツク」(左)

 
函館から札幌まで倶知安・小樽経由で走っていた特急「北海」(運転区間が異なる時期もありました)▲函館から札幌まで倶知安・小樽経由で走っていた特急「北海」(運転区間が異なる時期もありました)


特急というと昼間のイメージが強いかもしれませんが、以前は北海道内に夜行特急列車も走っていて、183系がここでも活躍!
 

 道内各地の夜行列車にも使用され、編成の途中には寝台車両が連結されていたことも▲道内各地の夜行列車にも使用され、編成の途中には寝台車両が連結されていたことも


「あ~、懐かしい~!!」「昔、乗ったよ~!」という声が聞こえてきそうです。
道産子のみなさんや北海道にゆかりのある方なら、出張や帰省、旅行など、さまざまな場面できっと利用したことがあるのでは?

 

183系は大きく分けると2種類

183系には、車両ごとの特徴や装備などによりさまざまな形式があります。詳細を解説するとあまりに専門的すぎるのでここでは割愛。誰もがわかりやすいよう、便宜上「初期型」と「後期型」と称してぱっと見た外見の違いで2タイプに分けて紹介します。鉄道ファンのみなさんには「0番台」と「500番台」というほうが耳慣れているかもしれません。

「初期型」は文字通り初期に製造された車両で、先頭車がカクカクッとしたデザインの非貫通型タイプ(隣の車両へ通り抜けるための扉が正面にない型)。

 
183系の初期型▲183系の初期型


「後期型」は、初期型が登場してから数年後に改良して生まれた車両で、先頭車が少し丸みを帯びたデザインの貫通型タイプ(連結すると隣の車両へ通り抜けられる扉が正面にある型)。

 
183系の後期型。2018年春時点では特急「オホーツク」や特急「大雪」として石北線などを走っています▲183系の後期型。2018年春時点では特急「オホーツク」や特急「大雪」として石北線などを走っています

 

世代交代と老朽化で年々廃車に…

1980年代以降、初期型も後期型も長い間どちらも使用されてきましたが、1990年代後半にステンレス車体の新型の特急用気動車が登場し、2000年代以降もさらに進化した車両が続々とデビュー。183系は製造年度が古い初期型の車両を中心に年々引退していき、後を追うように後期型も少しずつ消えていきました。


 一時期は稚内へ向かう宗谷線にも一部の列車に183系が導入されていました▲一時期は稚内へ向かう宗谷線にも一部の列車に183系が導入されていました

 
函館・札幌間を東室蘭経由で走る特急「北斗」にも長い間使用されてきて、晩年は臨時の「北斗」で登場▲函館・札幌間を東室蘭経由で走る特急「北斗」にも長い間使用されてきて、晩年は臨時の「北斗」で登場


そして、初期型は老朽化などのため2018年春に引退することが決定しました(一部車両の用途廃止は2018年度内)。

 

有志の声と力で保存が決定!

183系の初期型が引退することを知った北海道内外の有志の間から、北海道内各地へのスピードアップの立役者で、北海道初の北海道専用の特急用気動車がこの世から消えてしまうのはもったいないという声が上がりました。インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディングを活用し世間に呼びかけたところ、初期型の一部の先頭車両の保存が決定!
保存先は、183系がかつて特急「おおぞら」として走った石勝線の沿線、安平町内の追分地区に2019年春誕生予定の道の駅「あびらD51ステーション」です。


 183系の初期型の先頭車は、真横から見るとカクカクっとした形が特徴的▲183系の初期型の先頭車は、真横から見るとカクカクッとした形が特徴的


たくさんの人の想い出をのせた往年の名車は、現役を退いたものの、かつて走り抜けた沿線へ里帰り。寒さと雪に強い北海道専用の特急用気動車。この先も風雪に耐え、後世まで末永く美しい姿をとどめていればいいなと願います。

※写真の一部は、当時の定期列車ではなく後年にリバイバルとして復活運転(イベント列車運行)をした時に撮影されたものも含まれます。

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