小樽雪あかりの路を支える外国人ボランティア

2/8-2/15まで10日間開催された小樽雪あかりの路。
雪が降り積もった街並や運河を無数のキャンドルの灯かりで彩ります。2013年で15回目となった小樽の名物イベント、たくさんの方々が訪れました。




一見華やかなイベントですが、裏で支えているのはボランティアの方々。地元の方々はもちろん、チームを組んで参加する団体や、観光で訪れている方も参加しています。イベント運営事務局にボランティア登録をするだけで、体が元気で動ける方ならば基本的に誰でも参加できます。

ところが、ボランティアに参加するだけなのにメンバーの選抜試験までやっている団体があります。しかも海外に!

どんな方々でしょう???先日この方々を訪ねてきました!

韓国ソウルを拠点に活動されている「OKOVO(オコボ)」という団体です。



 
OKOVOとはOtaru snow gleaming festival KOrean VOlunteersの略称。

小樽雪あかりの路でボランティアをするための団体で、メンバーの中心は大学生です。
2002年に韓国人留学生がボランティアに参加したことがきっかけで、翌年にグループで参加していくことを目指して作られました。韓国国内では、ボランティアに参加をするための会議や勉強会が開かれています。しかもほぼ毎月!
小樽雪あかりの路とは何か、どうやっているのか日本の文化は…などなど。


コチラは韓国国内での会議の様子
 

一番の驚きはメンバーになるための選抜試験があること。応募者は毎年100人単位で大人気だとか。

なぜ、そこまでして???

「日本が好きという人もいれば、過去参加した人から聞いた話やネットで知った情報の影響も大きいようです。たくさんの人と交流した楽しい想い出や、雪のよさ、とか。あと、韓国では就活の時に海外でのボランティア経験は企業の評価が高いので。ただ、こうした就活目当ての人は『選抜』で落としていきますけど」。

こう語るのは、OKOVOの団長キム・ドゥヨンさん(写真右)。参加8回目の大ベテランです。

 

その選抜とは…「選抜では書類選考をして選んだ方を毎月開かれる会議に招きます」。

なるほど、書類選考か。
と、思いきや、そんなことはないようです。

「そのあと、会議での受け答えをはじめ、その後の飲み会や運動会での立ち居振る舞いを見て、単なる就活目当ての方のように、想いもなく団体活動に向かなそうな方はお断りしています」。

就職するよりボランティアに参加をするほうが厳しそう…

さらに、初めての参加者は真剣度を図るためにも3週間小樽に滞在することを必須条件にし、日本語ができるという方に対しては日本語で面接までするそうです。

こうして選ばれた精鋭は毎年4,50名前後。今年は53名の方々が来日をして活動をしていました。

では、小樽での実際の活動は・・・


▼来日してから関係者やイベント実行委員会などとの打合せをし・・・

 
▼本番直前に小樽の方々との懇親会があり…(しかも夜の雪中バーベキュー)

 
▼イベント本番では自分たちが作った雪のオブジェを毎日手直しをして

 
▼夕暮れ前にキャンドルを入れて点火をして

 
 ▼その日のイベントがスタートし

 
▼途中で消えたキャンドルに火を付けなおし、イベント後はキャンドルを全て消して回収をします。

 
▼回収したキャンドルの再生も一つ一つやります。

 
一見楽しそう、ですが、とっても地道な活動です。

地元の方とともにこうしてイベントを支える韓国の皆さん。

毎年来日して関わってきたことで、最近は国内外にも広がり出てきているようです。

コチラは小樽在住の後藤仁美さん。(写真右)

韓国に1年留学したことがあり、きっかけがOKOVOだったそうです。




「友人に誘われて小樽雪あかりの路ボランティアに参加をして、韓国の人と話していてとても楽しく、もっとしゃべりたいと思ってそのあと留学しました」。

韓国ではOKOVOの方々とも交流をしていたそうです。お話を伺った時もOKOVOのメンバーと談笑中でした。

お次は中国の深センからいらしたボランティア団の団長コ・ショウエンさん(写真左)と中国と韓国のボランティアスタッフ。
 


 
「最初WEBでボランティアのこと知りました。日本の人と韓国の人と話できて仲良く友達になれるのが嬉しい。そして中国のみんなは雪をはじめてみる人も多くて感動します」。

今年は10名少々での来日。OKOVOと交流した中国人留学生の話やWEBでの情報から中国でも小樽雪あかりの路でのボランティア活動をするための組織ができ始めています。

「韓国国内での伝承だけではなく、小樽の方も中国の方も交流のきっかけになっています」。

こう語るのは、OKOVO副団長のミン・ボラムさん(写真左)とイ・ゼオさん(写真右)。

来日2,3回目というお二人。元々は日本のドラマや歌など文化に興味があって参加したそうですが、最初参加してみてどう感じたのか尋ねました。

 

「参加をしたら日本の人も中国の人もみんな友達になりました、みんな好き」。

「小樽の方、いろいろ案内して教えてくれました。だから小樽の方が韓国に来たとき、いっぱい案内しました」。

仲間との協働、地域の方々との協力。

小樽雪あかりの路は、こうした国内外のボランティアの皆さんによって支えられています。なかでも韓国で一年間かけて体制を整え、意識の高い方に参加して頂くための選抜までしているOKOVOの皆さん。


  

「人が好き、仲間ができる、来年ゼッタイまた来たい」

参加されていた皆さん誰もがこう言っていました。
雪と夜空を照らすキャンドルの路は、人と人の気持ちをつなぐきっかけの路のようです。
韓国では3月から既に来年の開催参加に向けて反省会や会合が開かれるようです。

来年の小樽雪あかりの路も楽しみですね~。

 

関連リンク

OKOVO 公式ホームページ
小樽雪あかりの路 公式ホームページ