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公開 | 田中 勲

2017年10月9日開催「北海道Likers×No Maps スペシャルトークセッション」レポート!

イベントタイトル


2017年10月5日〜15日、北海道・札幌でクリエイティブな発想や技術によって次の社会を創ろうとする人たちのためのコンベンション「No Maps 2017」が開催されました。その中のカンファレンス(会議)&ミート・アップ(交流)イベントの一つとして、10月9日に行われたのが「北海道Likers×No Maps スペシャルトークセッション」。札幌を牽引する気鋭の3社長のストレートなトークに、観客は何度も沸いていました。

 

趣味の音楽がグローバルビジネスに

イベントボード


会場はすすきの交差点近くのビルの10階にある、モダンで大人の雰囲気たっぷりの「42 BAR」。フロアに並べた座席はほぼ満席。まずは登壇者ともども、サッポロ生ビール黒ラベルで乾杯です。


サッポロ生ビール黒ラベルで乾杯


早速トークセッションのスタート。最初は、それぞれのビジネスの立ち上げのお話からです。


登壇者の3人▲左からクリプトン・フューチャー・メディア株式会社代表取締役・伊藤博之さん、株式会社イーストン代表取締役社長・大山泰正さん、サツドラホールディングス株式会社代表取締役社長・富山浩樹さん


標茶町出身の伊藤博之さんは、指定ジャージを365日着るような典型的な田舎の中学生だったのですが、釧路市の高校に通うようになって音楽など文化に触れるように。札幌の大学卒業後に北海道大学に事務員として就職、その傍ら、趣味の音楽を活かして、海外の音楽雑誌に広告を出して、自分が作った効果音のようなサウンド素材を通信販売で海外のクリエーターに販売するようになります。その後、サウンド素材の輸入も手掛けるようになり、1995年「音の商社」クリプトン・フューチャー・メディア株式会社を立ち上げます。そして、2007年に発売した歌声合成ソフトウェア「VOCALOID2 初音ミク」が多方面に影響を及ぼす大ヒットになるのです。


伊藤博之さん▲北海道Likers「情熱の仕事人」記事で伊藤博之さんは、自社開発のスマホアプリ「Domingo(ドミンゴ)」について詳しく語っています(リンクは下記参照)

 

カッコイイの追求から始まった飲食店経営

大山泰正さんは、東京での大学時代にディスコなど当時最先端のカルチャーにどっぷりと心酔。卒業後は単身渡米して、時にはすし店でアルバイトもしながら、ロサンゼルスからニューヨークと、レストランやバー、ギャラリーなどアメリカの文化をたっぷり吸収して帰国します。そして、親が営んでいた不動産管理業の外食事業部として、1986年すすきのに「アルズ・バー」をオープン。大山さんが「カッコイイ」と思える要素を全て取り入れたこの店は、札幌でコンサートを行ったアーティストが打ち上げで使うようになり、一気に口コミでブレイク! このお店は今でも語り草になっています。その後はバーの他にイタリアン(「クッチーナ」「ミア・アンジェラ」等)、焼鳥(「いただきコッコちゃん」)etc.の業態も開発して、札幌以外にも仙台、東京に店舗展開を行っています。


大山泰正さん▲北海道Likers「情熱の仕事人」記事で大山泰正さんは、北海道の産直食材へのこだわりについて熱く語っています(リンクは下記参照)

 

「わくわく」や「面白い」の感覚をビジネスに

富山浩樹さんは別企業での9年の道外勤務を経て、2007年に株式会社サッポロドラッグストアーに入社、2016年にサツドラホールディングス株式会社を設立して代表取締役社長に就任します。その富山さんがサッポロドラッグストアーならではの特色を出すために2013年に立ち上げた会社が、地域共通ポイントカード「EZOCA(エゾカ)」を運営する株式会社リージョナルマーケティングです。「リージョナル」とは「地域の」という意味。北海道マーケティングにしなかったのは、北海道での成功事例を他の地域でも活かすことを目指しているから。また北海道好きが集うコミュニティー「EZO CLUB(エゾクラブ)」も主催しています。「お得」「便利」以外にも、「わくわく」や「面白い」という側面を重視した事業展開を行っていきたい…というのが、富山さんの考えです。


富山弘樹さん▲北海道Likers「情熱の仕事人」記事で富山浩樹さんは、EZOCA&EZO CLUBへの想いを語っています(リンクは下記参照)

 

AIが暮らしや企業を大きく変えていく

道北にある下川町で50年以上続いてきた養鶏場を、株式会社イーストンとして事業継承した大山さん(北海道Likersの記事参照)。後継者不足で悩む北海道の農業に一石を投じるべく、データとコンピューターを駆使してこれまで培った技術を確保、さらに品質管理を徹底して、利益の出る農業を展開しようとしています。将来はAI農業も…ということから、話は一気にAI(人工知能)の話題へ。


トークセッション風景


大学職員の頃からAI研究に触れていて、2015年には人工知能学会の招待講演も行った伊藤さんは、AI研究者の間では「餌」と呼ばれるデータが、特に農業分野に関して豊富にある北海道は、AI農業研究の重要な拠点になる可能性を持っていて、実際にいくつかの自治体が取り組みを始めていると言います。さらにAIに求められているのは現状改善レベルの細かい成果ではなく、無だったものが100になるような、革命的な成果だとも。

富山さん率いるサツドラホールディングスは、北海道大学の川村秀憲教授らが設立したAI開発会社、AI TOKYO LAB株式会社を2017年6月にグループ会社にしました。サッポロドラッグストアーやEZOCAを運営することで、サツドラホールディングスも大量の「餌=データ」を持っています。これらを活用したり、東京でのAIプロジェクトを札幌に持ってきたりというのが、グループ会社化の意図です。早速11月下旬には、サツドラホールディングスとトヨタ自動車とのコラボで、AI TOKYO LABのAI技術を活用したスマホアプリ「みちくさナビ」をリリースする予定です。

それらを受けて大山さんからも、飲食業でも従来は才能のある人が引っ張っていた接客技術の向上を、AIによって行えるのではないか…との話も。未来に向けて3人の頭の中には、様々な構想が芽生えているようです。

 

北海道愛で地域を盛り上げる!

1時間以上にわたる熱気を帯びたカンファレンスの後は、交流タイム。料理やドリンクを手に、登壇者と観客との会話が弾んでいました。


ミート・アップの料理


その活躍フィールドが北海道には留まらなくなっている3人、カンファレンスの最後の質問にも、「北海道から本社を移動させることは将来もない」と断言していました。今後も彼らが北海道のためにどんな仕掛けをしてくるか、全く目が離せない!と思いました。


黒ラベル片手の登壇者の3人▲みなさん、とても元気の出るお話、ありがとうございました!



関連リンク

​・情熱の仕事人。北海道の可能性を追求する。クリプトン・フューチャー・メディア株式会社代表取締役「伊藤博之」
・情熱の仕事人。食の楽しさ、私たちの北海道から発信。イーストン社長「大山泰正」
・情熱の仕事人。EZO CLUBで北海道を元気に!「富山浩樹」
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  • 2017年10月9日開催「北海道Likers×No Maps スペシャルトークセッション」レポート!

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Writer

田中 勲

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