室蘭の駅弁「母恋めし」誕生秘話♪

蜂蜜入りのダシで炊き込んだ、ほんのり甘いホッキの炊き込みご飯おにぎりに、
おかずは、自家製スモークチーズと自家製燻製たまごにお漬物だけと
駅弁にしてはシンプルながらも病みつきなる美味しさ「母恋めし」。
毎日手作りでお弁当を作ってる関根勝治さんと妻の久子さんに、どうやって母恋めしを思いついたのかを聞いてみました。




初めから、駅弁を作ろうと考えたのではなく、何か地元にちなんだ工芸品を作ろうと、
母恋という地名にちなんで(アイヌ語の「ポク・ホイ」が地名の由来。
ホッキがよく捕れるという意味)ホッキの貝殻で工芸品を作り始めたのがきっかけだそうです。




当時は貝殻だけを貰えるところも無かったので、工芸に使える立派なホッキ貝を市場で買ってきて色々作ってた勝治さんでしたが、貝殻を使ったあとの中身が勿体無いので久子さんが、ろばた焼きにしたり、刺身にしたりとされてたそうです。




その中で、家族に一番評判が良かった「ホッキの炊き込みご飯」を郷土料理コンクール(弁当部門)に出品したところ最優秀賞に輝いたので駅弁を・・・
という訳ではなく、もともと銀粘土の工芸師だった久子さんが1999年に銀細工で日本チャンピオンになったのをきっかけに室蘭港にあるエンルムマリーナ内にアトリエを借りたのが「母恋めし」誕生の原点だそうです。




アトリエとして借りた場所が、元は遊覧船の待合室だったので、喫茶店と間違えてお客さんが来店するようになり、
「何か食べる物はないか?」と頻繁に聞かれるのでほっけの炊き込みご飯をだしたところ大好評になったというわけです。

更に、函館本線の母恋駅で駅弁として売り出して有名になったわけですがこちらにも面白いエピソードが・・・




喫茶店として営業を開始したアトリエ「ブロートン」でアルバイトしてた学生が母恋駅の隣に住んでいて、
無人駅の母恋駅から毎朝、すごい人が乗り降りするのを見て関根さんに話したところ、即決で駅弁を始めたということでした。




最近では、新商品で地球岬から絵鞆岬にのみ生息する「ヤヤンコンブ」(ヤヤンはアイヌ語で食用にならない等の意味。不揃いで商品価値が低く加工向けに出荷されていましたが、最近、昆布の有効性の解明で他の昆布に比べ、フコイダン、アルギン酸が非常に多いことが判明)を使った「地球岬トロロ昆布」も人気だそうです。お弁当の中身が一品毎に包装されてるのは、一気に食べられなくても後からでも美味しく食べれるようにと言う関根夫婦らしい気遣いで、お話を伺ってる際も終始笑顔の素敵なご夫婦でした(^^)