
「クマヤキ」って食べたことはありますか?津別町の「道の駅あいおい」で販売している、クマの形をした“たい焼き”風スイーツです。都内百貨店で開催された北海道物産展で「可愛い~!」と話題になって以来、人気が急上昇して今ではすっかり津別町の名物スイーツになりました。
クマヤキって?
クマヤキは基本4種類あります。

定番は茶色の「ヒグマ(つぶあん)」。
生地は道産小麦粉と、水のかわりに自家製豆乳をたっぷり使っているのでフワッとした食感。生地の中には、津別町など近郊の小豆「エリモショウズ」を使ったコクのある“つぶあん”がぎっしり!
小麦粉+豆乳の生地のかわりにタピオカ粉の生地を使った、おもちのようにモチッとした食感が特徴の「シロクマ」も人気。食べごたえあります。

お子さんや若い方々に人気があるのが、「ヒグマ(つぶあん)」の“つぶあん”のかわりに豆乳クリームを使用した「ヒグマ(クリーム)」と、と同じ生地で“つぶあん”と生クリームをサンドした「ナマクマ」。
「ナマクマ」はクマヤキ4兄弟のうち唯一冷製のクマちゃんです。

このほか、イレギュラーで季節限定モノや期間限定モノが登場することもあります。
津別町と千葉県船橋市との間で交流があることから、船橋市の非公認キャラクターの「ふなっしー」とコラボした「フナクマ」が期間限定で登場したことも。中には“つぶあん”と船橋産ナシの果汁ジュレが入っていたそうです。
なんでクマヤキが人気に?
クマヤキを販売しているのは、津別町の道の駅あいおい。女満別空港と阿寒湖の間にあるので、観光ドライブの途中に寄りやすい立地です。

かつて、道の駅活性化のために新商品を検討していた時、道の駅にやって来ていた“たい焼き”の移動販売車の売れ行きが意外とよかったことから、“たい焼き”を作ってみようという話になったそうです。
形はタイではなく、北海道らしい動物で津別町でも身近な(!?)ヒグマを採用。津別町出身のイラストレーター大西重成さんがデザインした「クマヤキ」が2009年に誕生しました。
誕生当初は日に数十個出るかどうかという売れ行きでしたが、2016年1月に転機が訪れました。
東武百貨店池袋店で開催された北海道物産展に出店したところ、「何これ、可愛すぎる!」とSNS上で一気に情報が拡散。物産展会場には連日クマヤキを買い求める人の長蛇の列ができ、1日2000個も売れたそうです。
その後北海道内でテレビ放映されたこともあり、山間にある道の駅にクマヤキ目当ての人たちが訪れるようになり、今では日に1000個以上売れることも珍しくないそうです。

平日でも多くの人たちが買い求めていき、連休などは道の駅の販売カウンターの前に行列ができることもあるそうです。
クマヤキはすべて手作り
人気スイーツとなったクマヤキ。たくさん出るようになっても機械製造で大量生産しているのではなく、鋳型を使って手作りで焼いています。

地元の人たち数人が毎日交代で焼きと販売を担当。特に朝から昼にかけては大量に焼くので、かなり大忙しで休む暇もないそうです。



人の手を介して生まれるクマヤキ。地元の人たちの影の苦労を知ると、可愛いフォルムと相まってとっても愛おしく感じます。
ドライブのお供にクマヤキ!
クマヤキは手に持てるサイズなので、道の駅での小休止やドライブのお供にピッタリ!軽く小腹を満たしたい時にちょうどよいです。
さて、みなさんならクマヤキ4兄弟のうちどれを選びますか?いっそのこと、少しお腹をすかせて訪れて、全種類を大人買いして食べ比べしてみてはいかが?
さて、みなさんならクマヤキ4兄弟のうちどれを選びますか?いっそのこと、少しお腹をすかせて訪れて、全種類を大人買いして食べ比べしてみてはいかが?

取材・写真・文/北海道Likersフォトライター nobuカワシマ
http://www.no-1-travel.com/
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