2017年08月21日 | 宮永 明子

国の特別天然記念物マリモ発見120年!東京・国立科学博物館で企画展開催

今年は国の特別天然記念物に指定されている阿寒湖のマリモが発見されて120年目のアニバーサリー・イヤー。明日8月22日から、東京・上野の国立科学博物館でマリモの企画展が開催されます。近年の研究で明らかになった最新の情報も公開!お子さんと一緒に楽しみませんか?


阿寒湖の湖底に群生する球状マリモの写真(写真提供:若菜勇)▲阿寒湖の湖底に群生する球状マリモ


マリモは、1897年(明治30年)8月23日に札幌農学校(現在の北海道大学)の植物学者、川上瀧彌さんが阿寒湖で発見し、その翌年、東京植物学会の植物学雑誌で「毬藻(マリモ)」と名付けました。
 
それ以来、数多くの生物学者がマリモの起源や球状化するメカニズムなどの解明に挑み、現在も研究や保全活動が進められています。
 

世界で最後にただ一つ残された球状マリモの群生地、阿寒湖(写真提供:若菜勇)▲世界で最後にただ一つ残された球状マリモの群生地、阿寒湖

 

近年のマリモ研究で明らかになった最新情報の公開も!

発見から120年目にあたる今年の夏、東京・上野の国立科学博物館で企画展「マリモ発見 120 年 マリモの謎-どこからきたのか? なぜまるいのか?-」が、明日8月22日(火)から 10 月 9 日(月・祝)まで開催されます。
 

東京・上野にある国立科学博物館外観(写真提供:国立科学博物館)▲東京・上野にある国立科学博物館(写真提供:国立科学博物館)
 

この企画展では、マリモの実物や映像などにより、5章に分けて詳しく紹介!120年前の夏、川上瀧彌さんはどのようにマリモと出会ったのか?という展示から始まり、「マリモがどこから来たのか?」という生物地理学的な起源と、「なぜ丸いのか?」という球状化するメカニズムの2つの謎に迫ります。


阿寒湖で見つかった顔よりも大きい直径34cmの巨大マリモ▲阿寒湖で見つかった顔よりも大きい直径34cmの巨大マリモ
 
 
近年の研究成果の最新情報を公開するほか、現在、絶滅の危機にあるマリモを保全するために阿寒湖で取り組んでいる活動や、国立科学博物館が山中湖で行っている研究調査についても紹介します。
 

マリモ育生試験のための「マイマリモ」の放流(写真提供:若菜勇)▲「マリモ再生術」によって破損から蘇った「マイマリモ」の放流
 

新しい保全活動「マリモ再生術」

開催に先立ち、行われたプレス内覧会では、“マリモ博士”こと釧路市教育委員会マリモ研究室室長の若菜勇さんによる「マリモ再生術」の実演も行いました。この実演は、破損したマリモを再生するために行うもので、空洞がある球状マリモを半分に切断して構造を観察した後、その破損部分の断片からの再生方法と、それによって再生して今回展示されている「マイマリモ」について説明を行いました。
このマリモの再生の取り組みは、保護一辺倒だったマリモ保全に新しい考え方をもたらすものと期待されています。


マリモ再生術▲破損したマリモを小分けにし(左)、繊維の向きを揃え、丸める(右)


マリモ再生術▲丸めたマリモに糸を巻き、成形する若菜さん(左)。空洞がある直径20cmほどのマリモの断面と再生したマイマリモ(右)


そして企画展終盤の9月30日(土)には「マリモ講演会」を開催します。講師の国立科学博物館 植物研究部研究主幹の北山太樹さんと“マリモ博士”の釧路市教育委員会マリモ研究室室長の若菜勇さんが、これまでのマリモ研究とこれからについて語ります。詳しくはHPをご覧ください。
※講演会は小学校5年生以上の方が対象です


​マリモは水中で生活する淡水緑藻(りょくそう)類の一種(写真提供:若菜勇)▲マリモは水中で生活する淡水緑藻(りょくそう)類の一種


北海道Likersのマリモについての記事でも紹介しましたが、今年10月には川上瀧彌さんの業績を再評価するための国際シンポジウムが阿寒湖温泉で開かれ、さらに12月には川上瀧彌さんが初代館長を務めた国立台湾博物館でマリモの特別展が予定されています。これを機に、マリモと阿寒湖の世界的な価値も、さらに高まると期待されています。


阿寒湖で行われた地元小学生によるマリモ観察会(写真提供:若菜勇)▲阿寒湖で行われた地元小学生によるマリモ観察会

 
夏休みも終盤、「自由研究のテーマがまだ決まっていない!!」と焦っているお子さんがいるご家庭の皆さん!そして、まぁるい緑のマリモに癒された経験のある皆さん!発見120年目のマリモの謎に迫った国立科学博物館(東京・上野)の企画展に出かけてみませんか?

 

国立科学博物館 企画展「マリモ発見 120 年 マリモの謎-どこからきたのか? なぜまるいのか?-」

開催期間/8 月 22 日(火)から 10 月 9 日(月・祝)まで
会場/国立科学博物館 日本館地下1階多目的室
企画展特設ページ/http://www.kahaku.go.jp/event/2017/08marimo/marimo.pdf
開館時間/9:00 ~17:00(8 月~9 月の金・土曜日は21:00まで。10 月 6 日(金)、10 月 7 日(土)は20:00まで)
休館日/9 月 4 日(月)、9 月 11 日(月)、9 月 19 日(火)、10 月 2 日(月)
入館料/常設展示入館料のみでご覧いただけます(一般・大学生:620 円(団体 310 円)高校生以下および 65 歳以上無料※団体は 20 名以上)

 

関連リンク

・マリモ関連情報
HP/http://www.marimo-web.org/index.html

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宮永 明子

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