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公開 | うずらはしちあき

情熱の仕事人。感性を生かしニセコに新たな息吹。写真家・クリエイティブディレクター「ショウヤ・グリッグ」

ニセコで活動するクリエイティブディレクター、写真家のショウヤ・グリッグさん

写真家、クリエイティブディレクターとして活動するショウヤ・グリッグさん。チャレンジを重ねながら自らの道を築き、拠点とするニセコで様々なプロジェクトを手がけてきています。

 

24歳の時に来日・北海道へ

山と自然を愛するショウヤさんが来日したのは24歳の時。それから二十余年の年月を北海道で積み重ねています。


ニセコ在住の写真家・クリエイティブディレクター、ショウヤ・グリッグさん▲ショウヤ・グリッグさん:イギリス・ヨークシャー出身。1994年から日本に。札幌でのラジオDJやイベントMCなどを経て、現在写真家として活躍。デザイン会社を経営し、ニセコエリアにご家族で暮らす ※写真提供:ショウヤ・グリッグさん


イギリスに生まれ12年間を過ごしたのち、家族でオーストラリアへ移住。デザイン学校に学び、映像と写真に興味があったことから、物事を広く見る目を養うことが自身の成長につながると考え、各国を旅して回りました。
 
CM撮影でオーストラリアを訪れた日本のクルーに、アシスタントとして参加する機会がありました。「何か新しい道が開けるかもしれない。日本に行って日本語を勉強しようと思いました」。
 
図書館で日本のことを調べた時、一冊の本の中の風景写真に目が留まりました。「これも日本なのか?」。その写真が、北海道でした。


ニセコ在住の写真家、ショウヤ・グリックさんのカメラコレクション▲ご自宅の書斎に収められたカメラコレクション


初めて踏み入れた北海道を約4ヶ月かけて自転車でめぐり、のちに写真撮影の仕事を求めて札幌へ。当初はDJとして活動。様々な人との出会いから、写真家としての仕事が得られるようになったといいます。
 
写真表現にとどまらず、その後、広告やプロジェクトのコンセプト設計、グラフィックスなどクリエイティブワークを一貫して手がけるデザイン会社を設立。活動領域を広げていきました。
 
「チャレンジのあるところに向かっていくのが好き」と話すショウヤさん。とはいえ伝手も何もない異境の地で、道を切り開くのは容易ではなかったはず。そのことを尋ねると、自身の考えをこう表現します。
 
「知っている人がいないからとか、怖いとかムリとか思えばストップする。僕は考え方がすべてと思っていて。それと、想像したり感じたりすることが大事なんじゃないかな」。


ニセコ在住の写真家、ショウヤ・グリッグさんのご自宅の花器インテリア

 

ニセコの可能性に着目。プロジェクトを始動

良質なパウダースノーのスキーリゾートとして、世界的に知られるニセコエリア。海外から多くのスキー客・観光客が訪れ、また、外国資本による投資やビジネスが大きな進展を見せています。
 
ショウヤさんは、自身の感性やアイデアを空間にも具現化。ニセコで展開するプロジェクトのひとつが“SEKKA(セッカ)スタイル”です。
 
「インテリアデザインとか、古い建物を改装するとか、そういうこともやってみたかった。自分でどこまでできるか。作品をつくりたかったんです」。
 
SEKKA第1号のプロジェクトを2005年に実現。古い家屋を改装し、インテリアに日本のものを取り入れてデザインした空間でダイニングバーを開きました。夜遅くまで集い楽しめる当時地域では目新しいスタイルで、雪山を訪れる海外の人たちからも好評を得たそうです。


飲食・宿泊施設ニセコ「J-SEKKA」の空間▲ワインバー、デリカテッセン、宿泊施設などがある、建築家とつくった 「J-SEKKA」  ※写真提供:ショウヤ・グリッグさん


ニセコは、山や自然を楽しみに訪れていた地。「ひとつめのSEKKAを始めるために物件を探していたときは、ちょうどニセコが注目され始めた頃。これから面白い動きになっていくかなという気がしたんです」。
 
先見性も持ち合わせていたショウヤさんは、新たな人脈も築きながら数々のプロジェクトをかたちにしてきました。
 
 倶知安の町から車で15分ほどの花園地区。白樺林に囲まれて、15室のみの旅館「坐忘林」があります。日本の文化を吸収し、ニセコの自然に魅せられたショウヤさんがクリエイティブディレクターを務めたこの宿は、2015年に開業。オールシーズン林の中を歩きながら、コンセプトやアイデアを練っていったといいます。


ニセコの隠れ宿、林の中にある「坐忘林」全景▲大自然に包まれるように佇む坐忘林 ※写真提供:ショウヤ・グリッグさん


「人生にはスペースが大事」だと語るショウヤさん。どんどん便利になりスピードアップしていく今の時代。坐忘林には、気を抜けない日常から離れ、自然に包まれた静かな環境に身を置くことで、シンプルになれる時間を過ごしてほしいという思いが込められています。

 

「自分のまわりに、宝物はたくさんある」

2016年の年末、文化・アート・食を融合させた「SEKKA lab.(セッカラボ)」を倶知安市街地に開きました。古倉庫を改装したアーティスティックな空間に、イタリアンレストラン、ラウンジ、ギャラリーなどが展開します。


倶知安町にあるイタリアンレストランをはじめとした複合施設「セッカラボ」▲SEKKA lab.※写真提供:ショウヤ・グリッグさん


また、花園地区の崖の上に、栃木県にあった築150年の古民家を移築。日本の手仕事の作品を集めたギャラリー、レストラン、茶室などを設けた「SOMOZA(そもざ)」を新たに手がけました。


倶知安町花園地区の大自然の中の古民家レストラン「そもざ」全景▲この先も古民家を移築し、SOMOZAを宿泊施設にもする計画という ※写真提供:ショウヤ・グリッグさん



プロジェクトの話から、北海道の地域の可能性についての話題に向かいます。
 
「自分のまちにいいところがないと思っている人がいるかもしれない。でも、もっと自分のまわりを見てみると宝物はたくさんある。つまらないと思ってしまうとつまらないままでしょう?生活も仕事もそう。ライフ・イズ・グッドというかね、可能性のある見方・考え方が大事なんです」。
 
自分自身にあるものを生かし、チャレンジを重ねていくショウヤさん。ニセコだけではなく、北海道には表現したい場所がたくさんあるといいます。「クリエイティブな部分で、何かインスパイアーできたらいいね」。

 

関連リンク

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坐忘林
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