2017年06月12日 | うずらはしちあき

情熱の仕事人。ふるさとの未来のために、今。野外フェス「函館黒船」仕掛け人「小林一輝」

野外フェス函館黒船主催函館黒船地域活性化協議会会長の小林一輝さん

アパレルや飲食などの事業を手がける会社を経営するかたわら、函館黒船地域活性化協議会会長として活動。今回の仕事人は、地元・函館のために情熱を注ぐ小林一輝さん。9回目となる野外フェスは今年、「道南函館黒船2017」として7月22日(土)・23日(日)に開催されます。

 

函館を思う気持ちが原点。やればできる!

音楽・ファッション・食を軸にした、野外フェスティバル「函館黒船」。著名アーティストのライブ、モデルが出演するファッションショー、夢をもつ若者を応援するボーカリストとモデルのオーディション&ステージ。そして、函館・道南地域の味覚を提供する飲食ブース、子供向け企画など毎年様々なコンテンツが盛り込まれています。
 
来場者の声も聞きながら内容を充実させ、回を重ねて函館のビッグイベントのひとつに。この野外フェスを主催するのは、函館黒船地域活性化協議会。小林さんが地元・函館の同世代の同志と共に2009年に設立しました。


函館黒船地域活性化協議会会長の小林一輝さん▲小林一輝さん。有限会社First FLASH代表取締役 / 函館黒船地域活性化協議会会長:1980年函館市生まれ。札幌大学卒。自社の事業、地域活動を通じ、地域の活性化を目指して邁進中


立ち上げた13名のメンバーの多くがUターン組。一度函館を出たことで膨らんだふるさとに対する思いが、行動へと向かわせました。
 
「函館は楽しくない」「何かやってもどうせ…」。周りから聞こえてくるのはそんな声ばかりでした。「雇用の問題があったり、刺激が足りなかったりで、若者が函館を離れていく。そんな中で、なんとかまちを元気にしたい、チャンスがあるまちに変えていきたい、僕ら若い世代で何かできるんじゃないかと考えました」と小林さん。


野外フェス函館黒船のステージを前に盛り上がる若者のみなさん▲熱気に沸く会場。黒船の事前オーディションで選ばれたボーカリスト・モデルが出演するステージも 写真提供:函館黒船地域活性化協議会


かつて函館には、アメリカのペリー提督率いる“黒船艦隊”が来航。この地に様々な文化をもたらしたように、外を見た自分たちの経験を生かして、新しい風になる。その志を乗せて「函館黒船」は船出しました。そして、地元の若者たちに、函館にいてもやればできるということ、夢は叶うんだという一貫したメッセージを送り続けています。

 

試行錯誤しながら前へ
連携強め道南エリアの魅力を発信

2009年に行われた函館開港150周年記念事業の中で、音楽とファッションのステージを実施したのが黒船の始まり。翌年から独立したイベントとして開催してきました。
 
スタートに十分な資金があったわけではありません。手弁当で運営に汗を流し、小林さんも自分のアメ車を手放して資金に充てました。「最初は赤字でしたね。正直今もぎりぎりのところです」。それでも、来場者の笑顔がうれしいから、行動することが未来につながると信じているから、仲間と前を向き続けます。
 
コンテンツ、協賛企業集め、運営体制づくりなど、模索し奮闘しカタチにしてきました。「かっこいいことをと、自己満足の領域にとどまっていた時期もありました。トライアル・アンド・エラーの繰り返しでしたね」と、小林さんはこれまでを振り返ります。


野外フェス函館黒船の夜のステージ風景▲写真提供:函館黒船地域活性化協議会


続けてこられた理由を言葉にしてもらうと、自分たちだけでやれているのではなく、多くの企業や人に支えられてきたからだと感謝を表現します。そうして続けてきた実績が大きな支援を得ることにもつながり、昨年からステージ観覧を含めすべて入場料無料で楽しんでもらうことができるようになったといいます。
 
また、つながりの輪は市外にも広がっています。「北海道新幹線の開業で、より連携していくことが重要。道南圏の市町村の方々と一緒になって、エリア全体を盛り上げたい」。
 
今年は名称も「道南函館黒船2017」に。「まずは道南に住む方々に、自分の地域は面白い・素敵だと思ってもらえるような、親子3世代で遊びに来てもらえるようなお祭りにできれば」。黒船は7月22日(土)・23日(日)、函館港の緑地・緑の島を会場に開催されます。


函館山をバッグにした野外フェス函館黒船スタッフのみなさん▲黒船に関わるみなさんと 写真提供:函館黒船地域活性化協議会

 

帰郷し23歳で起業。これからもチャレンジを重ねて

有限会社First FLASHの経営者である小林さん。函館の高校を卒業後、大学進学で札幌へ。好きだったアメカジファッションの古着店でアルバイトをした学生時代、商品の買い付けのため渡米する機会に恵まれました。それが転機になったといいます。
 
アメリカで日本はどんな国かと聞かれ、自分が函館と札幌のことしか知らないことに気がつき、帰国後に日本を知るバイク旅に出発。全国を横断しました。各地で出会った同世代の「地元愛の強さ」に驚き、影響を受け、見えてきたのが“ふるさとのために”というキーワードでした。


函館黒船地域活性化協議会会長の小林一輝さん

「僕も函館は何もないからと出た一人でしたが、ないならばつくろうと」。若者が札幌まで行かずとも来店して満足できる古着店を出そうと、大学卒業後に1年間勤めて資金をつくり帰郷。23歳の時に1号店をオープンさせました。現在は函館にアパレルセレクトショップを3店舗と札幌に1店舗(FC店)、同じく函館・札幌と宮城県気仙沼に飲食店6店舗を展開しています。
 
4月に五稜郭地区に開業した複合ビル「シエスタハコダテ」内に出店した「フレッシュチーズのお店 rocco」は、First FLASHの函館最新店。イタリアの職人がチーズづくりを手がける「ファットリアビオ北海道」の製品を購入できるほか、イートインでもチーズメニュー、パスタやピザ、スイーツなどが楽しめます。


複合ビル・シエスタハコダテ内にあるチーズの店rocco店内▲roccoはシエスタハコダテ(市電「五稜郭公園前」駅すぐ)の地下1階に 写真提供:First FLASH


シエスタハコダテ内チーズの店roccoのフレッシュチーズとチーズステーキ▲フレッシュチーズメニュー「ブッラータとMIXベリー」(1580円)、「カチョカバロチーズのソテー」(790円)※税別 写真提供:First FLASH


また、札幌で手がける最新店「All Day Dining Northern Kitchen」では、朝食・ランチ・カフェ・ディナーの4つの時間帯で“上質な食生活”を提案。肉・魚介・野菜・お米と、北海道の生産者が丹精した食材を生かした料理が味わえます。


札幌にあるオールデイズレストラン、ノーザンキッチンの店内▲Northern Kitchenは、札幌のまちなかにあるホテル、ラ・ジェント・ステイ札幌大通2階に 写真提供:First FLASH


「人を輝かせることができるような、ライフスタイル提案企業として成長していきたい」と小林さん。また、こうも続けます。「函館に移り住んで働きたいと手を挙げてくれるスタッフもいる。事業を通じて、わずかでも人口増加に貢献できればと思っています」。
 
黒船に込める思いも同様です。「できることをやり続けることで、函館に可能性を感じる若者や、魅力を感じて移住してくれる人が増えれば、もっと面白いまちになっていける」。真っ直ぐな情熱を携えた挑戦は続きます。
 
ふるさとの未来へ向かって進んでいく、函館黒船。今年も函館の夏をいっそう熱くします。

 

道南函館黒船2017

●開催日:7月22日(土)・23日(日)
●会場:緑の島(函館市大町15)
※市内各停留所経由、会場へのバス運行(函館駅前発は 9:43 / 10:54 / 12:30)

 

関連リンク

函館黒船Webサイト
函館黒船Facebookページ
First FLASH​
フレッシュチーズのお店 rocco
All Day Dining Northern Kitchen

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