2017年04月21日 | 孫田 二規子

約1300年前にトリップ!「網走市立郷土博物館分館 モヨロ貝塚館」

車利用で女満別空港から30分、JR網走駅から6分。網走(あばしり)市内の網走川河口に残る「モヨロ貝塚」は、古代の海獣狩猟民族であったモヨロ人の暮らしの跡。その隣に立つ「網走市立郷土博物館分館 モヨロ貝塚館」では、彼らについて深く知ることができます。


網走のモヨロ貝塚館の外観▲(写真提供/網走市立郷土博物館分館 モヨロ貝塚館)

 

オホーツク文化とは

今から約1300年前、北からの渡来民族であったモヨロ人による、サハリンから北海道、千島列島に続くオホーツク海沿岸に広がった北方系の古代文化を、オホーツク文化と呼んでいます。

彼らは、アザラシやオットセイ、クジラといった海の動物を捕まえる海獣狩猟や漁撈(ぎょろう)を中心に暮らしていた海洋狩猟民。

住居跡や遺跡が広域に分布してますが、中でも最初に見つかった遺跡が、この「モヨロ貝塚」。オホーツク文化の拠点だったのでは、といわれています。

同館では、そんなモヨロ人とオホーツク文化について、地下から2階までの3フロアを使って紹介。

ちなみにモヨロとは、湾状の場所、などという意味を持つアイヌ語。彼らは、川とオホーツク海にはさまれた砂州などで生活していたため、そのように呼ばれるようになりました。

 

復元された貝塚や住居を展示

それでは、館内をご紹介しましょう。

まず地下では、復元貝塚やオホーツク式土器を展示。モヨロ人は、死者の頭に土器をかぶせて埋葬する風習があったそうで、その復元人骨もありました。


網走のモヨロ貝塚館の地下の復元貝塚

1階では、モヨロ貝塚やオホーツク文化について学べる映像が流れています。これ、とてもわかりやすくておすすめです!短時間で大枠を理解できます。


網走のモヨロ貝塚館の説明映像

2階には、彼らの生活ぶりが想像できるような、暮らしの道具や貝塚に残っていた骨などを展示。


網走のモヨロ貝塚館の2階の展示

オホーツク式土器は、模様がきざまれた刻文(こくもん)土器と、ひも状の粘土を貼り付けた貼付文(てんぷもん)土器の2種があり、デザインに凝っている様子。水鳥をかたどったものもありました。


網走のモヨロ貝塚館の土器▲左が水鳥の模様の土器のかけら(こちらは1階の展示物です)


狩の様子がわかる展示もあり、高度に発達した銛(もり)も見られました。


網走のモヨロ貝塚館で展示されている銛▲銛(こちらは1階の展示物です)


復元住居は実際に入ることができました。真ん中に炉、奥にクマの骨塚を置いた居内は広く、2~3家族20人ほどが同居していたそう。


網走のモヨロ貝塚館の復元住居

発掘で見つかった遺跡の貝塚を切り取った本物の地層もありました。学芸員の梅田広大さん(下記写真左)が手に持っているのは、オットセイの骨ですが、こちらも複製ではなく本物。きれいなまま残っています。「これらの貝や骨を触って、モヨロ人と会話してみてください」と、梅田さん。


網走のモヨロ貝塚館の貝塚
 

真下に本物も。発掘された時の状態を再現した墓

併設の墓域展示室では、発掘された時の墓の状態を再現して公開。真下には、本物が保存されています。人骨の頭が北西を向いているのは、「故郷を偲んでのことでは」と、いわれているそうです。


網走のモヨロ貝塚館の墓

六角形が特徴的な住居跡群や墓域といった屋外の史跡は、散策路を歩いて見ることができます。


網走のモヨロ貝塚

30分〜1時間ほどで全部回れます。古代の網走へのタイムトリップをお楽しみください。

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