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公開 | 宮永 明子

札幌に生まれ育った作家が創るMade in Sapporoの「雪と氷のキャンドルシリーズ」

札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの「フロストピラー」 

凛とした美しい冬のある街、札幌。そこで生まれ育った作家が雪の“原風景”をキャンドルで表現しています。札幌土産にはもちろん、自分使いにも嬉しい「雪と氷のキャンドル」を作る札幌在住の「Progressive Candle」福井優子さんにお話を聞いてみました。
 
札幌駅JRタワー6階にある「札幌スタイルショップ」をのぞいてみると、常に人気上位のPOPがかかる美しいキャンドルがあります。


札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの雪と氷のキャンドルシリーズ▲「札幌スタイルショップ」では常に人気アイテム上位にランクイン
 

生まれ育った札幌の冬の空気感をキャンドルで表現している作家「Progressive Candle」福井優子さんの「雪と氷のキャンドルシリーズ」です。光と温かさをもたらすキャンドルに凍てつく寒さの雪の原風景をデザインしています。

 

自由に形を変えられ、火を灯せば光に姿を変える“ロウ”に魅せられて、他の人が作っていないキャンドルを作ろうと決意! 

札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの「フロストピラー」▲凛とした札幌の冬をイメージした美しいデザインの「フロストピラー」


とにかくキャンドルが大好きで、短大生の頃からキャンドル集めにいそしむ日々。眺めたり、時々灯したりしているうちに、形がかわいいのはもちろん、灯したらさらに楽しい!とキャンドルにはまっていったそうです。

そのキャンドル好きが高じて「他の人が作っていないようなキャンドルを作りたい!」と思い立ち、サッポロファクトリーにあるキャンドル専門店に飛び込みました。スタッフとして働く傍ら、日々試行錯誤しながら独学でキャンドル作りを習得し、家でも、日々、研鑽をつんでいました。


札幌のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの雪と氷のキャンドルシリーズ▲凍てつく冬をイメージしたキャンドルも、火を灯せば炎が温かく辺りを照らします(写真提供:Progressive Candle)


3年ほどお店で経験を積み、作家としての活動をスタート。屋号「Progressive Candle」は「一歩前へ」の意味。最初は手作りマーケットやクラフトイベント、委託販売、キャンドル教室で宣伝する地道な日々を送っていましたが、大きな転機は2006年。

クラフト作家仲間から「札幌スタイル」の作品を公募していることを聞き、「福井さんの作るキャンドルは札幌スタイルにぴったりだから」と強く勧められて、2001年頃から制作していた「フロストピラー」で応募しました。


札幌のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの雪と氷のキャンドルシリーズ初めての認証製品「フロストピラー」▲初めての認証製品「フロストピラー」(写真提供:Progressive Candle)


札幌の冬をイメージした美しいデザインと手作りならではの高品質が認められ、2007年に見事認証!その2年後に「フロストフラワー」と「氷の蝶」が認証され、今では札幌スタイルを代表する認証製品になりました。


 2009年に札幌スタイルの認証製品となった「フロストフラワー(右)」と「氷の蝶(左)」▲2009年に札幌スタイルの認証製品となった「氷の蝶(左)」と「フロストフラワー(右)」(写真提供:Progressive Candle)


札幌スタイルの認証以降、さらに明確にプロ意識を持つようになって、「また使いたい」と思ってもらえるよう、品質維持にはもちろん気を配り、心をこめて作っています。

 

デザインによって違う作り方を考えるのもキャンドル作りの醍醐味の一つ

福井さんのキャンドル作りは型作りから始まります。「フロストピラー」なら四角垂の原型を紙工作し、シリコンで型を起こします。自分のイメージしたものを作りたいから市販のものは使いません。型は作り足しながら20個ほど常備しています。
 

札幌のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの「桜フロストピラー」▲春限定の「フロストピラー桜Ver.」には小さな桜の花びらのパーツが入っています
 

デザインによって作り方が違うのでその変化もキャンドル作りの醍醐味の一つ。春限定の「フロストピラー桜Ver.」の場合、四角垂を逆さまにした状態で、先端の部分から作っておいた桜の花びらのパーツをきっちりと組んで詰めていきます。上手く詰めないと表面にきれいな形が出てこないのでそこはコツがいるところ。細かい作業です。
 
模様が全部、組み終わってからロウを流していきます。何種類も違う色のロウを溶かしておいてタイミングを見計らってそれぞれ流していくとグラデーションになります。


札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの「桜フロストピラー」▲このように四角垂を逆さまにした状態で作っていきます
 

「フロストフラワー」の場合、トレーに入れて板状に固めたロウを雪の結晶型で抜いていきます。固まるまで30分。1日に出来る作業は限られています。


▲桜の花びらのパーツが入っている春限定の「フロストフラワー桜バージョン」▲桜の花びらのパーツが入っている春限定の「フロストフラワー桜Ver.」(写真提供:Progressive Candle)
 

樹氷や霜の降ったようなデザインは、型を抜いてから細かく削った霜のようなロウを筆でたたくように少しずつつけていくそうです。雪の結晶の中に氷の細かい造形を作っていると札幌で生まれ育ったのだな~と強く実感するのだとか。雪の中で育った感性をキャンドルで表現しています。


札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの氷の花を描いた「フロストフラワー」▲氷の花を描いた「フロストフラワー」は、水に浮かべるフローティングタイプです
 
 
「氷の蝶」は薄氷のように板状に加工したロウを何層にも重ねて、暖かみが残 
るうちに型抜きして仕上げます。


札幌のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの雪と氷のキャンドルシリーズ「氷の蝶」▲薄いロウ板を何層も重ねて作った「氷の蝶」(写真提供:Progressive Candle)

 

ロウを知り尽くした福井さんならではの手しごと

何十個も発注があると、同じクオリティでたくさん作るのが大変です。でもそれが手作りの遣り甲斐であり、店頭で手に取ってくれるお客さんの笑顔を思い浮かべながら心を込めて一つひとつ作っています。
 
「そう、このデザインは特に作り方が凝っています」と福井さんが手に取ったキャンドルがこちら。


札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの「フロストピラー ライン(ナイトブルー)」▲青一色に染まる夜の雪原をイメージした「フロストピラー ライン(ナイトブルー)」。極寒の世界の凛とした輝きを手書きのラインで絵付けしています

 
ステアリン酸というロウの一種を使いキラキラ感を出していくのですが、溶かしてスプーンですくい、温かいうちにキャンドルに一本一本丹念に線を引くようにデザインしています。
 
こういったデザインの数々は自分の内側から出てくるままに表現し、どのように作っていくかも設計します。ロウの特性を知り尽くした福井さんならではの感性と技術の成せる業です。
 
 

北海道の美しい雪の“原風景”

札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの雪と氷のキャンドルシリーズ「フロストフラワー」▲札幌の冬の凛とした美しさを、ロウ特有の透明感を活かし雪の結晶で表現(写真提供:Progressive Candle)
 

「北海道で生まれ育つと雪景色がずっと心の中にあって、その雪の“原風景”をキャンドルに投影しています。北海道の雪は本州の雪とは違って、とても寒い時、一個一個、結晶が降ってくる。積もった雪も猫のお腹のようにふわっふわ。それをじっと見ると全部が雪の結晶で、光が当たりキラキラしている様子がとても強く印象に残っています」と福井さん。
 
実は筆者も福井さんのキャンドルのファンで、東京での北海道のイベントの時には北海道の空気感を出すために展示させてもらっていました。
 

札幌在住のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの雪と氷のキャンドルシリーズ▲置いているだけでその空間がオシャレになります

 
キャンドル作り教室は個展やイベントの度に不定期開催。キャンドル作り教室に参加すると、デザインや作り方の発想、細かい作業の苦労がわかります。
 
「時々、『もったいなくて火がつけられない!』と言う人がいますが、眺めるだけではなく、その先の灯すところまでしてほしい。キャンドルは使うと消えていく、一期一会の感覚と似ていて、それもいいな…と」。
 

ご自身が作った「フロストピラー」に火を灯す札幌のキャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さん▲「フロストピラー」は、煤、ロウだれが少なく6時間連続燃焼します(写真提供:Progressive Candle)
 

「このキャンドルの雰囲気はぜひ、札幌に来て買ってほしいなという想いもあります。来た記念に札幌の雰囲気を持ち帰ってほしい」と福井さん。
 

札幌駅JRタワー6階にある「札幌スタイルショップ」▲札幌駅JRタワーで札幌の景観を観て、6階にある「札幌スタイルショップ」で購入するのも素敵


そんな想いを込めて作ったキャンドルは一年を通して売れています!!
少し趣向を変えてオシャレなお土産を買いたいなぁと思ったら、福井さんの「雪と氷のキャンドルシリーズ」を手に取ってみてはいかがでしょうか? 
 
 
▲キャンドル作家「Progressive Candle」福井優子さんの「雪と氷のキャンドルシリーズ」のイメージ映像(映像提供:Progressive Candle)

 

「Progressive Candle」福井優子

公式サイト・オンラインショップ
TEL / 090-9757-7783
E-mail / candle@s2.dion.ne.jp
 

「Progressive Candle」福井優子個展

キャンドルナイトが各地で開催される夏至に合わせて、6月に個展が開かれます。
開催中にワークショップも行います。
期間:2017年6月15日(木)から20日(火)まで
場所:石の蔵ぎゃらりぃ はやし(札幌市北区北8西1-1-3)
 

札幌スタイル

公式サイト

 

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Writer

宮永 明子

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