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公開 | nobuカワシマ

旭川の「川村カ子トアイヌ記念館」でアイヌ民族文化を体感

川村カ子トアイヌ記念館内の展示物、イオマンテ

旭川にある川村カ子ト(かわむらかねと)アイヌ記念館は、1916(大正5年)に開館して以来100年以上、アイヌ民族文化を紹介し続けている私設の資料館。展示物の見学をはじめ民族舞踏の体験など、楽しみながらアイヌ民族の文化に触れられます。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館外観▲川村カ子トアイヌ記念館の外観は、アイヌ民族の彫刻家、故砂川ビッキによるものです


旭川は、明治時代後期に軍隊が置かれたことをきっかけに人口が増え、発展してきました。当時の状況の中、古くから伝わるアイヌ民族文化を残し、後世に伝承していこうと作られたのが、川村カ子トアイヌ記念館です。
設立したのは、川村イタキシロマ氏。その後、息子のカ子ト氏が務めていた旧国鉄を退職後に館長へ就き、生活用具や衣装をさらに集めて展示物をより充実させました。現在では約500点展示されています。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館の外観
 
 
では、中へ入ってみましょう。
 

川村カ子トアイヌ記念館内の展示物
 

文化や思想を感じ取れる展示物がたくさん!

入口で入館料を支払った後は、館内を各自自由に見学可能。館内には、生活道具や衣装、伝統行事に使う器具や装飾品などが並びます。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物▲木彫り彫刻なども多数並びます
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物▲中央のガラスケースの中にはアイヌ民族衣装がずらり
 
 
アイヌ民族では、動物や植物、自然など人間をとりまくすべてのものに“魂”が宿ると考えられていました。展示物を見ていると、その思想が垣間見える気がします。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物 丸木舟▲アイヌ語で「チプ」と呼ぶ丸木舟。進水時の儀式で舟の神(カムイ)へ祈りをささげる場面で使用される「イナウ」が舟の先端に立っています
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物 動物のはく製▲動物や鳥などのはく製も多数。アイヌ民族にとってはすべて“魂”が宿る神です
 
 
展示コーナーの一角には、アイヌ民族の伝統行事の一つ「イオマンテ」の儀礼で使用される用具類を集めたコーナーがあります。「イオマンテ」とは“熊の霊送り”とも言われ、狩猟で命を奪ったヒグマなど動物の魂を神々の世界に送り返すという儀礼です。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物 イオマンテ▲儀礼を再現した写真のパネルが並んでいるので、実際の使用風景がイメージつきやすいのが嬉しいです
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物 木彫り熊▲木彫りのヒグマも展示。もちろんこれは儀礼に使うものではなくイメージ展示です
 
 

アイヌ資料館になぜ北海道外の鉄道備品?

なぜここに?と思う意外な展示物もあります。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物 鉄道備品▲長野県・静岡県・愛知県を走る旧国鉄飯田線(現JR飯田線)で使用されていたサボ(行先表示板)と測量機器
 
 
カ子ト氏は旧国鉄に勤めていた時、測量技手として北海道内の鉄道建設に携わっていました。山間地での測量など定評があったカ子ト氏の技術が買われ、当時急峻な地形で難工事と言われていた飯田線(当時は三信鉄道)の天竜峡周辺の測量や現場監督を任され、鉄道を開通させました。
その経緯から、館内には当時の測量機器や飯田線に関する鉄道備品が並んでいるのです。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の展示物 鉄道備品▲ここの一角、鉄道ファンなら思わず目がキラッと輝くかも
 
 

アイヌ民族文化をより楽しみたいなら体験プログラムも!

館内では展示物の見学だけではなく、アイヌ民族文化に楽しく触れられる体験プログラムもあります。
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内のムックル演奏体験▲アイヌ民族の伝統楽器「ムックル(ムックリ)」の製作体験や演奏体験もできます
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内のアイヌ文様刺繍体験▲アイヌ模様をコースターに刺繍するアイヌ刺繍体験や、アイヌ文様切り紙体験も
 
 
川村カ子トアイヌ記念館内の古式舞踏体験▲女性のみなさん、アイヌ民族衣装を着て古式舞踏にチャレンジできますよ!
 

川村カ子トアイヌ記念館では、アイヌ民族の文化や風習へ手軽に触れて楽しむことができます。旭川を訪れた時、ちょっとした異文化体験を楽しんでみませんか?
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