2017年03月02日 | 孫田 二規子

JR宗谷(そうや)本線の秘境駅を巡ってきました~後編~

「秘境駅が多いよね」。そんな噂が絶えず聞こえてくるのは、旭川駅と稚内(わっかない)駅を繋ぐJR宗谷(そうや)本線について。一体どんな駅がどれだけ存在するのでしょうか?真冬の秘境駅巡りに、さあ、でかけましょ♪


幌延町安牛駅

大自然のなかにぽつんとたっていたり、周囲に家がなかったり、簡素な駅舎やホームが趣で溢れていたり。

私たち取材班は今回、そんな秘境駅がたくさんあると噂のJR宗谷本線をたずねてきました。

ローカル列車に乗り込み、車窓の景色を楽しみながらのんびりと…というワケにはいきませんでしたが(残念ながら時間が足りず!)、車でまわって写真を撮ってきたのは、9つの無人駅。

南から北に向かって紹介しますね。

後編、ここからスタートです。

 

幌延(ほろのべ)町の安牛(やすうし)駅

糠南駅から車で約20分ほど。遠くに見えてきた、林をしょって立つあれが安牛駅のようです。


幌延町安牛駅の遠景

前編にでてきた紋穂内駅と同じ、車掌車駅舎。中にはやっぱり雪かきグッズがありました。


幌延町安牛駅の駅舎内

積雪の影響で、ホームと線路の段差はあまりなし。


幌延町安牛駅のホーム

周囲には何もなく、「かつては商店や雑貨店が並んでいた駅前通りの秘境感は半端ない」と、幌延町のひとが教えてくれました。
 

幌延(ほろのべ)町の南幌延(みなみほろのべ)駅

見通しのいい雪原(夏は牧草地)の中にたたずむ南幌延駅は、安牛駅から車で約5分。

板張りのホームがひとつで駅舎はなし。


幌延町南幌延駅のホーム

幌延町南幌延駅

と、思いきや!? 向こうに小屋が見えます。近づいてみると、待ち合い室でした!


幌延町南幌延駅の待ち合い室

ドアの表示は、地元住民のお手製。

外側に鍵がついた不思議なドアノブを回してドアを開くと、中はこんな感じ。


南幌延駅の待ち合い室のなか

他とはまったく似ていない、物置をリノベーションした建物、というのが個人的に気に入りました。

最近は近所にお住まいのおばさまが、駅ノートの書き込みに返信をしており、ファンと住民とのノートを介した交流が続いているといいます。

昨年(2016年)に幌延町で開催された秘境駅フェスタでは、滋賀県からの参加者とおばさまが偶然に会うという感動的なできごとも。胸が温かくなる話ですね。

南幌延駅の待合室の路線図

ちなみにこの駅は、幌延町内の他駅とは異なり、開業当初から無人駅だったそうです。
 

幌延(ほろのべ)町の上幌延(かみほろのべ)駅

南幌延から車ですぐの上幌延駅は、駅舎のドアが雪と氷でデコレーションされていました。


幌延町の上幌延駅

上幌延駅の駅舎内

周辺は、その昔は旅館や商店などもある町として栄えていたそうですが、鉄道の開通によって現在の幌延市街地が中心地に。

いまは、枯れ木林と雪原が、とてもきれいな景観をつくっています。


上幌延駅のホーム

上幌延駅駅舎からまどをのぞく
 

幌延(ほろのべ)町の下沼(しもぬま)駅

下沼駅は、上幌延駅から車で約20分。

すぐ近くには秘境駅巡りの水分補給スポットとして知られる下沼湧水、そして、徒歩で10分ほどのところには、利尻山や日本海、サロベツ原野を一望する名山台展望台があります。

見た目は、上幌延駅と似ています…。


幌延町の下沼駅

遠くから見ると安牛駅のようにも見えます…。


幌延町の下沼駅遠景

駅舎内のベンチには座布団が敷かれ、近郊の観光地パンケ沼までのマップが展示されていました。


幌延町下沼駅の駅舎内

気になったのが、利尻山がくっきりと映った昔の写真。4車両の列車が、この沿線が栄えていた時代を彷彿とさせますね。


幌延町の下沼駅駅舎内の写真

夏は下沼湧水を汲みに訪れる人たちの車で渋滞が起きるそうで、その時ばかりは秘境駅らしからぬ光景が見られそう。

また、そんな来訪者たちの目を楽しませているのが、地域のおじさま。

草刈りをし、花壇を整備し、コスモス畑をつくるなど、きれいに手入れをしているそうです。


 

稚内市の抜海(ばっかい)駅

さあ、いよいよ迎えた最後の駅です!

下沼駅から車で約1時間の抜海駅は、日本最北端の無人駅。冬にはゴマフアザラシが見られるという抜海漁港の最寄り駅です。


稚内市の抜海駅

外はビュウビュウと風が吹きさらしていましたが、駅舎内は二重のドアで隔てられていて、そこまで寒くありません。赤く塗られたサッシが駅舎を明るく見せています。


稚内市抜海駅の駅舎内

ホームでは、ちょうど除雪作業中。手際よくスコップを動かす男性の後ろには、きれいに雪がはねられ整然とした線路が遠くまで続いていました。


稚内の抜海駅の除雪風景
 

ひとの温もりを感じる秘境駅


今回巡った秘境駅には大勢の鉄道ファンが訪れているようで、ほとんどの駅舎にあった駅ノートには、鉄愛豊かなメッセージが残されていました。

ほかにも、除雪作業がしっかりされている様子からひとの気配が感じられ、さみしいというよりは、温もりの方が強く感じられたのがちょっと不思議な感覚でした。

四季によって風景が全然かわります。北海道旅行をご計画されているみなさん、秘境駅巡りもいかがですか?

※写真はすべて、JR北海道旭川支社、幌延町の許可を得て撮影しています

\行きたい!行くべき!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • JR宗谷(そうや)本線の秘境駅を巡ってきました~後編~
  • Google+

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close