2017年02月23日 | 孫田 二規子

JR宗谷(そうや)本線の秘境駅を巡ってきました~前編~

「秘境駅が多いよね」。そんな噂が絶えず聞こえてくるのは、旭川駅と稚内(わっかない)駅を繋ぐJR宗谷(そうや)本線について。一体どんな駅がどれだけ存在するのでしょうか?真冬の秘境駅巡りに、さあ、でかけましょ♪


紋穂内駅駅舎。美深町

大自然のなかにぽつんとたっていたり、周囲に家がなかったり、簡素な駅舎やホームに味わいがあったり。

私たち取材班は今回、そんな秘境駅がたくさんあると噂のJR宗谷本線をたずねてきました。

ローカル列車に乗り込み、車窓の景色を楽しみながらのんびりと…というワケにはいきませんでしたが(残念ながら時間が足りず!)、車でまわって写真を撮ってきたのは、9つの無人駅。

南から北に向かって紹介しますね。

 

名寄(なよろ)市の北星(ほくせい)駅

トップバッターは、こちら。

旭川駅から車で約1時間50分。

同行の鉄道愛深きカメラマンから「はい、到着~」と声をかけられ、思わず「え、どこ!?どこが駅!?」と、辺りを見回してしまったのが、この駅。

踏み切りのすぐ横にある北星駅は、ホームがあるだけで駅舎が見当たりません。


名寄市の北星駅

足を使ってホームの上の雪をササッとかいてみると、木肌が見えます。なんと木造!

しょっぱなから度肝を抜かれました。

そして、あとで聞いたところによるとすぐそばに待合室があるそうで、私たち取材班は見落としてしまっていたという…。

写真なくてすみません…。

 

美深(びふか)町の紋穂内(もんぽない)駅

気を取り直して、北星駅から車で約40分。国道40号から向かった紋穂内駅は、「道の駅 びふか」のほど近く。現役を引退した車掌車両を利用した、白と水色の駅舎でした。


美深町の紋穂内駅

なかには除雪用のママさんダンプ。


美深町の紋穂内駅の駅舎内


 美深町の紋穂内駅の駅舎にあった時刻表

ホームは雪がいっぱいで、線路との段差が縮まっていました。


美深町の紋穂内駅のホーム
 

美深(びふか)町の豊清水(とよしみず)駅

国道40号を離れ、旧国道から行くと見えてくるのが、こちらの駅舎。

紋穂内駅から車で約20分の豊清水駅は、三角屋根が印象的です。


美深町の豊清水駅の外観

階段を登って入ると、中はこんな感じ。雪かきグッズの数がすごいですね!


 美深町の豊清水駅の駅舎内

そしてホームの向こうはすぐ林。

線路が複線だったので、もしかして、列車の待ち合いなどをする場所なのかも知れません。


美深町の豊清水駅のホーム
 

幌延(ほろのべ)町の糠南(ぬかなん)駅

そして前編のクライマックスが、この糠南駅。

松林を抜けると、雪原の途中に何かが見える…もしかして、あれが駅…?


幌延町の糠南駅遠景

近づいてみると、かの〝ヨド物置〟があるではないですか!


幌延町の糠南駅

実はこれが、待ち合い室。

ビールケースのベンチや、本と雑誌、「千葉のおばさんより」と書かれた差し入れとおぼしカイロが置いてあり、壁には「行かなくてもいいけど 無人駅に行こう」という漫画が貼られていました。


幌延町の糠南駅の持ち合い室

この駅は仮乗降場として誕生し、かつては「時刻表に乗っていない駅」と知られていたそうですが、現在は「物置の駅」として全国にファンがいるそう。

物置は設置から30年以上が過ぎており、戸の立て付けが悪くなっていたそうですが、その様子がテレビで放映されたシーンをたまたま見ていたのが、ヨド物置の産みの親・淀川製鋼所の社長! 社員が派遣され、一昨年(2015年)に修繕されました。実際、とてもスムースに開閉ができましたよ。


 幌延町の糠南駅

昨年(2016年)のクリスマスには、秘境駅ファンを対象にした「早朝X'mas party in 糠南駅」なるイベントを開催(幌延町と鉄道愛好家の栃木県在住の男性が連携して主催)。​朝6時開始、9時55分終了というユニークなスケジュールは、帰りは列車に乗って幌延駅まで移動することを踏まえてのこと。


「早朝X'mas party in 糠南駅」(幌延町主催)▲(写真提供/幌延町)


9割が本州からの参加者だったそうですが、前日は交通に乱れを及ぼすレベルの暴風雪。「みなさん、いかにして幌延に辿り着くかという、サバイバルゲームをクリアするような感覚で移動していたみたいです」と、教えてくれたのは幌延町役場の山下さん。

なかなか難易度の高そうなゲームですが、度重なる難関をクリアして集まった猛者は、全部で30人ほど。

山下さんは、「ホームにあんなにぎっしりと人が集まった様子を生まれてはじめてみました」と、笑います。

写真を見せてもらうと、なんて楽しそう!雪かきやかまくら遊びなども体験しています。


「早朝X'mas party in 糠南駅」(幌延町主催)の様子▲(写真提供/tgu17さん…ブログ「正々堂々と秘境駅に行ってきた」http://blog.livedoor.jp/tgu17/


が、しかし、そんな鉄愛に満ちたみなさんにも乗り越えられないものがありました。

それは、寒さ。

「地域に1軒だけある民家の方のご厚意で、体が冷えてきた頃にお邪魔して豚汁をいただく予定だったのですが、みなさん、早々に向かってそこでゆっくりしてたという…(笑)」。

ちなみに、その時の気温はマイナス20度だったといますから、当然といえば当然かも知れません。

以上、前編はここまで。続きは3月2日配信予定の後編でお楽しみください!

※写真はすべて、JR北海道旭川支社、名寄市、幌延町の許可を得て撮影しています

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