2016年12月01日 | チバタカコ

北海道米100%のせんべい。「サムライ煎兵衛」

サムライ煎兵衛のせんべい※提供写真


 北海道米「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「おぼろづき」を100%使った、北海道生まれのせんべい。せんべい職人になった「かまた煎兵衛」というサムライがつくったというそのせんべいは、札幌の裏参道にありました。

 

せんべい職人のサムライが、江戸から蝦夷へ渡って見つけた北海道米

ちょんまげを結った、浮世絵っぽいサムライの顔がデザインされている「サムライ煎兵衛」。このサムライの名前は「かまだ煎兵衛」。美味いせんべいをつくるため良い米を探し、江戸から蝦夷へたどり着き、とうとう見つけたのが北海道米。100%北海道の米で、かまだ煎兵衛が一枚一枚、ていねいに手焼きで焼き上げています。

 
サムライ煎兵衛のロゴ▲彼の名前は「かまだ煎兵衛」。よく見ると顔がお米のカタチをしています。周りは刀のつばがモチーフに※提供写真

 
…という物語があるのが、2015年1月に誕生した札幌市中央区の裏参道にある「サムライ煎兵衛」のせんべいです。

 
札幌市中央区裏参道にあるサムライ煎兵衛の店舗▲札幌市中央区の裏参道にある「サムライ煎兵衛」※提供写真

 

サムライ煎兵衛のルーツは、白石区にある昭和38年創業の鎌田製菓

北海道米にこだわったせんべいのルーツをたどると、白石区にある昭和38年創業の鎌田製菓にたどり着きます。サムライ煎兵衛代表の三瓶匡祥さんに話をうかがいました。

 
サムライ煎兵衛代表の三瓶さん▲サムライ煎兵衛代表の三瓶匡祥さん。ご先祖とたどると会津藩の武士だとか。「かまだ煎兵衛」とは三瓶さんのことなのかも?※提供写真
 

「祖母が白石で鎌田製菓という手焼きせんべいをつくっていて、私の母もせんべいを焼いていたので、子供の頃から母に背負われながらそれを見ていました。鎌田製菓がつくっているのは小麦粉を使ったバターせんべいなんですが、なぜうちには米を使ったしょっぱいせんべいがないのか?と、ずっと疑問に思っていたんですよ」と三瓶さん。
 
北海道は米どころなので、米のせんべいができるはず…とあれこれ調べてみると、せんべいづくりには生地が一番大事だということを知ります。しかし、道内でせんべい生地をつくれるところはなく、生地問屋は元祖米どころの新潟と山形に集中していました。そこで三瓶さんは、道産米でせんべい生地をつくりたい!と生地問屋を回ったそうです。しかし、どこも相手にしてくれず、ようやく一社だけ「つくってもいいよ」というところが現れましたが、つくる単位が100キロという大ロット!それでも一度つくってみましたが、コストが合わず、全く売れなかったとか。仕方がないので、つくったせんべいを飲食店でお通しとして出していたところ、食べたお客さんたちの話題になり、やがて道産米でせんべいをつくっているおもしろいヤツがいると評判になり、札幌のオータムフェストに出店しないか?と声がかかるようになりました。
「オータムフェストで、揚げた高級北海道濃厚えびせんを出したところ、1日に1,800食も出る大ヒットになりました。北海道の新しいお土産をつくりたいと思っていたので、まずは海鮮おかきから始め、そこで手応えを感じたので、これならせんべいもできる!と取り組みを始めました」(三瓶さん談)。
 

サムライ煎兵衛のおかき▲サムライ煎兵衛のスタートは、この箱入りおかきから始まりました

 

北海道米「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「おぼろづき」、それぞれの特徴を活かした生地でつくるせんべい

「サムライ煎兵衛」のせんべいは、すべて北海道米で、「ふっくりんこ」は深川産、「おぼろづき」は美唄産など、産地にもこだわっています。せんべい生地は、それぞれの米の特徴を活かし、厚さ、大きさ、成分などを絶妙に調節しています。
 

サムライ煎兵衛の「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「おぼろづき」を使ったせんべい生地▲「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「おぼろづき」を使ったせんべい生地。ぱっと見、同じに見えますが、よーく観察すると色や厚さなどが異なっているのがわかります

 
サムライ煎兵衛の「おぼろづき」を使ったせんべい生地▲「おぼろづき」の生地は、ザクザクとした食感が楽しめるよう米粒が残るように仕上げています。お米の粒粒があるのがわかりますか?

 
そして、せんべいは全て手焼きで、一枚一枚、丁寧に焼き上げます。「ちょっと焼いてみましょう」と三瓶さんがせんべいを焼いてくれました。
 

サムライ煎兵衛の店舗で焼くせんべい▲今まで1日に500枚焼いたのが最高記録だそうです
 

せんべいを焼く三瓶さん ▲「生地が動くので、最初の1~2分が一番大事」と集中する三瓶さん

 
「手焼きせんべいは、気温や湿度などに左右されるんです。1枚焼き上がるのに4分くらいかかります。ふっくりんこは薄いクリスピータイプ、ゆめぴりかはベーシックな固焼きタイプ、おぼろづきは食べると口の中にざらっとした感じが残る通好みのせんべいです」(三瓶さん談)。
 
 
せんべいを焼く▲小まめにひっくり返しながら、丁寧に焼いていきます。店舗では1枚100円で焼きたてを食べることができます

 
3種類を食べ比べてみると、それぞれ食感が全く違いました。ふっくりんこはパリン、サクっと軽い感じ、ゆめぴりかは厚みがあるのでバリバリっと噛み応えがあり、鼻から米の匂いが抜ける感じがし、おぼろづきは噛むとザックザックと豪快な音も心地よく、三瓶さんの言う通り口の中にお米のザラザラした感じが残りました。これは、食べ比べるとおもしろい!そして、焼きたてはなまらおいしい!
 

サムライ煎兵衛のせんべい▲3種類の米の違いを食べ比べるのがおすすめ!
 

サムライ煎兵衛の味の基本は、オホーツクのサロマの焼き塩を使った「塩」ですが、店内にはバラエティに富んだ味が並んでいます。

 
サムライ煎兵衛のせんべいの種類▲いろいろな味があるので、選ぶのに目移りします。同じ「トリュフ塩」でも、米の違いで食べ比べるのも楽しみ方のひとつ
 

「味付けは、お茶、コーヒー、ビール、シャンパン、ワインなど、全てのドリンクに合うように考えました。今は全部で22種類、店頭には15種類の味が揃っています」という通り、ベーシックな塩、しょう油にはじまり、コショウ、ハーブ塩、にんにくペッパー、トリュフ塩、バラなど気になるものばかり。三瓶さんのおすすめは、トリュフ塩+シャンパン、しょう油+赤ワインだとか。
 

袋入りおかき▲袋入りおかき。袋は米袋と同じものを使用、水引の結び方になっているのもこだわり

 
最後に三瓶さんは、「カタチは違いますが、50年以上培ってきた鎌田製菓の歴史を伝えたい。そして、おいしい北海道米を世界に向けて発信していけたらと思っています。また、もう間もなくお米アレルギーの子どもたちでも食べられるものも完成する予定です。今はまだせんべい生地を道外でつくっていますが、いずれは道内に生地工場をつくって、原料だけではなくすべてmade in北海道のサムライ煎兵衛をつくっていきたいと思っています」と語ってくれました。
サムライ煎兵衛の商品は、裏参道の店舗の他、12月からは通販でも購入することができます。時々、道外にも出店することがあるそうなので、近くで見かけたら、ぜひ北海道米のせんべいを食べ比べてみてください。

 

関連リンク

サムライ煎兵衛
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