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公開 | nobuカワシマ

95年間、時を刻んだ終着駅~JR留萌本線 増毛駅~

増毛駅に入ってくるローカル列車

深川駅から列車に揺られ留萌駅を過ぎると、車窓に日本海が見え隠れし、ほどなくすると鉄路が途切れます。終点はJR留萌本線の増毛駅。約95年前から使われている木造駅舎が趣のある終着駅ですが、2016年12月に役目を終えます。廃止間際の増毛駅を訪ね、佇まいを目に焼きつけてきました。

 
増毛付近の海沿いを走る列車▲留萌~増毛間は日本海に沿って走る区間が多く、車窓も爽快

 

歴史を感じる増毛駅

列車で増毛駅に降り立つと、ホームの目の前には広々とした空き地が目につきます。そこは、かつて貨物列車が停まっていた線路跡。1980年前後までは貨物や荷物の取り扱いがあり、駅員のほか職員が多数詰める有人駅でしたが、晩年は日に数本のローカル列車が発着する無人駅となりました。

 
増毛駅のホームと線路端▲昔はもう少し先まで線路が伸びていたそうです

 
増毛駅の先端▲複数あった線路は撤去され、現在は一本のみ


草むらや砂利が広がる線路跡を前にふと目を閉じると、蒸気機関車が前後を入れ替えるため停車中の貨物列車の脇を通りすぎていく、セピア色の映画のワンシーンのような風景を想像してしまいました。


増毛駅の駅舎、ホーム側
 
増毛駅の開業は1921(大正10)年。
駅舎は増改築を重ねながらも開業当初から使用され続けている木造で、終着駅にふさわしい旅情溢れる佇まい。歴史の重みと趣を感じます。

 
増毛駅駅舎▲木造駅舎の無人駅。駅舎内には水産加工品などの販売店が入っています

 
増毛駅の駅名盤▲“ましけ”ではなく“ぞうもう”と呼んで、薄毛に悩む方々の聖地としても有名

 

増毛駅前は絵になる風景が広がります

駅前には「富田屋旅館」と「風待食道」の看板を掲げる古い建物が並んでいます。昔は商人がやってきて増毛での商いの拠点に利用したり、陸の孤島と呼ばれた雄冬地区へ船で渡る人たちが中継拠点として利用したりしたのでしょう。

 
増毛駅前の「富田屋旅館」と「風待食道」▲増毛駅の駅舎を出ると目の前に見える「富田屋旅館」と「風待食道」


現在はともに旅館や食堂として営業はしていませんが、駅前旅館や駅前食堂の雰囲気を今に伝える貴重な建物。増毛駅の木造駅舎とともに、終着駅の風情を演出する“粋”な一角です。

 
増毛駅駅舎と列車▲駅舎の一角も絵になる場面がいくつもあります


絵になる終着駅はドラマや映画のロケでも多数使用されてきました。代表的な作品は、1981年に制作された高倉健主演の映画、「駅 STATION(えき ステーション)」です。観光案内所となっている「風待食堂」の中には、ロケ風景の様子など映画にまつわる紹介もあります。

 
増毛駅で出発を待つ列車▲乗客を待つ増毛駅発の列車、終着駅から始発駅に


間もなく95年続いた歴史の終点、終着駅としての役目が終わります。増毛の玄関口として列車と乗客を迎え入れてきた増毛駅。長い間おつかれさまでした!

 
増毛駅に入ってくる列車▲増毛駅へ入っている朝一番の列車、間もなく見納めです


※2016年9月撮影。駅構内の写真はJR北海道旭川支社の許可を得て撮影しています。

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