車で函館から約1時間20分、八雲(やくも)から約30分。日本海と太平洋を繋ぐ道道67号沿いの「温泉旅館 銀婚湯」は、5,000坪にもなる広大な庭園に癒されるお宿です。源泉かけながしの貸切野天風呂が点在するので歩いてみましょう。

どこに行くのかって?目当ては、庭園!お散歩しながら、宿泊者専用の野天風呂に浸かるのが目的です。

庭園の広さは、所有する1万2,000坪の敷地のうち、5,000坪ほど。原生林の中に包まれるように広がっており、遊歩道を歩くと1時間ほどで1周できます。



造園は3代目の川口忠勝さんの頃からスタート。途中からは4代目の洋平さんも加わり、石畳を並べ、景観をつくり、野天風呂の脱衣所や湯船もみんな自分たちで手がけたといいます。

▲庭に点在する野天風呂。どれも脱衣所があって鍵がかかります(鍵はフロントで借りてからでかけます)。いちばん大きな写真がトチニの湯
▲川口洋平さん
▲かつら並木
庭園は手入れが行き届いていて、忠勝さんや洋平さんの愛情が感じられます。だからでしょうか、不思議なことに、なんとも癒される場所なのです。

▲内風呂
▲露天風呂
肌あたりのやわらかな湯は、源泉100%かけながしです(一部、高温のため湧水を10%加水)。野天風呂の分もそう。使っている数本の源泉は、すべて自噴しているのだといいます。
別料金の要予約で、落部川で釣れたヤマメやイワナも頼むことができます(数に限り有)。こちらは、身がほわほわとやわらかく、滋味あふれる味わいです。また冬は、伊達産の鶏肉、そして山菜がたっぷりのとりなべが人気です。
▲上:写真が夜の和会席。左下:ヤマメとイワナ。右下:とりなべ
夕食も朝食も、通常は個室でいただきます。
▲個室での朝食
▲旧館
▲旧館
チェックインは13時、アウトは11時です。身も心もゆったりとほぐしてお過ごしください。

3代目が造園を開始
同宿は、周囲に観光スポットのない渓流沿いの一軒宿ですが、チェックイン後、浴衣に着替えていそいそと出かける宿泊客の姿が見られます。どこに行くのかって?目当ては、庭園!お散歩しながら、宿泊者専用の野天風呂に浸かるのが目的です。

庭園の広さは、所有する1万2,000坪の敷地のうち、5,000坪ほど。原生林の中に包まれるように広がっており、遊歩道を歩くと1時間ほどで1周できます。



造園は3代目の川口忠勝さんの頃からスタート。途中からは4代目の洋平さんも加わり、石畳を並べ、景観をつくり、野天風呂の脱衣所や湯船もみんな自分たちで手がけたといいます。

野天風呂の人気はトチニの湯
かつらの湯やどんぐりの湯など、5つある野天風呂のうち、人気はトチニの湯。野天風呂第一号だという、すぎの木をくり抜いた湯船です。眼下を流れる落部川の、清らかなせせらぎの音が響いてきます。
60年以上かけて育てられた癒しの森
「かつら並木は、父が60年以上かけて種から育てたものなんですよ」と、洋平さん。最近、新たにぶなを植えたといい、「私の子どもたちの代になるころに、ぶな林ができたらいいなと思っているんです」。

庭園は手入れが行き届いていて、忠勝さんや洋平さんの愛情が感じられます。だからでしょうか、不思議なことに、なんとも癒される場所なのです。

肌当たりのやわらかな温泉
野天風呂のほか、館内には、内風呂と露天風呂、家族風呂があります。

肌あたりのやわらかな湯は、源泉100%かけながしです(一部、高温のため湧水を10%加水)。野天風呂の分もそう。使っている数本の源泉は、すべて自噴しているのだといいます。
料理は山菜や地元の魚の和会席
夕食は、山菜や地元の魚が味わえる和会席です。別料金の要予約で、落部川で釣れたヤマメやイワナも頼むことができます(数に限り有)。こちらは、身がほわほわとやわらかく、滋味あふれる味わいです。また冬は、伊達産の鶏肉、そして山菜がたっぷりのとりなべが人気です。

夕食も朝食も、通常は個室でいただきます。

部屋は旧館と新館がある
和風の建物には木がふんだんに使われており、かわいらしい花が随所に活けられています。いろいろな場所から庭を眺望し、また昭和37年築の旧館、1996年に増築した新館のどちらの部屋からも庭園が見られ、川のせせらぎも聞こえてきます。自然が身近に感じられるのです。

チェックインは13時、アウトは11時です。身も心もゆったりとほぐしてお過ごしください。

取材・文/北海道Likersライター FUKKO
撮影/大滝恭昌
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