黒曜石の宝石箱。「遠軽町埋蔵文化財センター」



遠軽町白滝にある「遠軽町埋蔵文化財センター」には、国指定史跡「白滝遺跡群」から出土した国指定重要文化財などが展示、紹介されています。特に黒曜石ギャラリーは、まるで宝石店のような美しさ!

 

白滝ジオパークと黒曜石

遠軽町には、2010年に日本ジオパークに認定された白滝ジオパーク(以下白滝GP)があります。「自然と文化の融合」をテーマとした白滝GPでは、遠軽、生田原、丸瀬布、白滝それぞれのエリアごとに異なるテーマで、地球とそこで生きてきた人たちのつながりを知ることができます。

 

 

「遠軽町埋蔵文化財センター」があるのは、白滝エリア。白滝は、日本最大の黒曜石の原産地で、旭川~紋別自動車道の建設にともない旧石器時代の大遺跡群(国指定史跡 白滝遺跡群)が発見された時、そこからは掘っても掘っても黒曜石のカケラが出てきたそうです。黒曜石とは、220万年前に溶岩が噴出してできたもので、黒いガラスのような石。旧石器時代の人たちは、この黒曜石を削りながら石器をつくり、暮らしの道具にしていました。
このような遠軽町の遺跡から出土した埋蔵文化財を収集、展示しているのが「遠軽町埋蔵文化財センター」です。
 



 

とてもおしゃれな演出の「遠軽町埋蔵文化財センター」

埋蔵文化財を展示・紹介する施設というと、なんとなく四角四面でまじめな、野暮ったいイメージという先入観があったのですが、中に入ってびっくり!館内は6つのゾーンに分かれているのですが、照明や展示方法がとてもおしゃれで、なんだか高級な宝石店にでも来たみたいな感覚になりました。
 
 

 



 

 


 

決して大きな施設ではありません。が、空間を上手にレイアウトして、照明を落とすところは落とし、見せたいところにスポットをきっちり当てる演出は、メリハリがあって、ドキドキ、ワクワクしながら見ることができるはずです。

 

黒曜石ギャラリーは、まるで宝石店

そして、やはり白滝GPといえば黒曜石。「遠軽町埋蔵文化財センター」一番のおススメは、黒曜石ギャラリーです。
 


 


 



 
白滝遺跡群の700万点を超す出土品の中から、北海道の旧石器時代を代表する資料として、1,858点が重要文化財に指定されました。それらの一部が、惜しげもなく展示されているのが、黒曜石ギャラリーです。
 


 


 
 


 
「遠軽町埋蔵文化財センター」と同じ建物内の1F「白滝ジオパーク交流センター」に、無料で見学できる「神秘の黒曜石」というコーナーがあり、そこで黒曜石がどのようにできるのかをミニシアターで見ることができます。
 



 
「遠軽町埋蔵文化財センター」をくまなく楽しむためのコツを、白滝GPの熊谷さんに教えてもらいました。
 
 

 

「『遠軽町埋蔵文化財センター』を見る前に、白滝ジオパーク交流センターで黒曜石などの予習をすると、黒曜石ギャラリーがもっと奥深く楽しめるはずです。あるいは、白滝GPのジオツアーに参加して、実際に赤石山まで行って、黒曜石の露頭や足元にゴロゴロある黒曜石を体感した後に『遠軽町埋蔵文化財センター』に行くと、今見てきた黒曜石を、旧石器時代の人たちがどのように加工して、道具にしていたかを、より理解することができると思います。あ、ジオツアーの前でもいいですけどね(笑)」(熊谷さん談)
 
「大地の噴火で、こんなに美しい黒曜石ができたのか!」と思うと、黒曜石がもう石には見えません。黒い宝石です!いやー、それにしても黒曜石、なまらきれいだわ。

 

体験学習で、旧石器時代の人の気持ちになってみる

「遠軽町埋蔵文化財センター」の横には、石器づくりやアクセサリーづくりが体験できる体験学習室があります。材料費を払えば、誰でも簡単に参加することができます。
 


 


 



 

 


 


 

白滝GPに行くことがあったら、ぜひ「遠軽町埋蔵文化財センター」も見学してみてください。黒曜石の美しさに、間違いなくやられます。

 

関連リンク

遠軽町埋蔵文化財センター
遠軽町埋蔵文化財センターfacebookページ
白滝ジオパーク
北海道博物館