2016年07月09日 | チバタカコ

北海道博物館特別展「ジオパークへ行こう!~恐竜、アンモナイト、火山、地球の不思議を探す旅~」

北海道博物館ジオパークへ行こう

7月9日(土)~9月25日(日)、北海道博物館で北海道のジオパークを展示、紹介する特別展「ジオパークへ行こう!~恐竜、アンモナイト、火山、地球の不思議を探す旅~」が開催されます。動く恐竜、実物大マンモス、皆でつくった北海道の大地など、道内の人も道外の人も、この機会にぜひ北海道のジオパークを体験してみてください。

 

ジオパークとは?

ジオパーク、それはジオ(Geo)=地球、大地のパーク(Park)=公園。大地や山、川、海、そこに生きる生態系と人との関わりなど、何十億年前から現代まで「地球」をまるごと考える場所、それがジオパークです。
ジオパークを名乗るためには審査(書類審査と現地審査)が必要で、日本ジオパークの申請書は日本ジオパーク委員会へ、世界ジオパークは世界ジオパークネットワークへの申請書を出します。それぞれ4年に一度再審査があり、その時不合格になったらジオパークを名乗ることはできません。そのため各ジオパークは、環境や自然、資源や文化遺産などを保護・保全し、持続可能な範囲で活用し、教育や観光などに活かす活動をしながら品質保持に努めています。
2015年11月に、世界ジオパークネットワークがユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の正式プログラムに採択され、ユネスコ世界ジオパークが誕生しました。
 
 
日本初のユネスコ世界ジオパーク認定地「洞爺湖有珠山ジオパーク」▲日本初のユネスコ世界ジオパーク認定地「洞爺湖有珠山ジオパーク」
 

2015年にユネスコ世界ジオパークに認定された「アポイ岳ジオパーク」▲2015年にユネスコ世界ジオパークに認定された「アポイ岳ジオパーク」
※写真提供:アポイ岳ジオパーク
 

白滝ジオパーク▲白滝ジオパーク
 

三笠ジオパーク▲三笠ジオパーク
 

とかち鹿追ジオパーク▲とかち鹿追ジオパーク
※写真提供:とかち鹿追ジオパーク
 

日本にはいま39ヶ所(ユネスコ世界ジオパーク8ヶ所、日本ジオパーク31ヶ所)のジオパークがあり、北海道には5ヶ所のジオパークがあります。ユネスコ世界ジオパークに認定されている、洞爺湖有珠山ジオパーク(伊達市・豊浦町・壮瞥町・洞爺湖町)、アポイ岳ジオパーク(様似町)、日本ジオパークに認定されている、白滝ジオパーク(遠軽町)、三笠ジオパーク(三笠市)、とかち鹿追ジオパーク(鹿追町)です。

 

北海道博物館特別展「ジオパークへ行こう!~恐竜、アンモナイト、火山、地球の不思議を探す旅~」

地球をまるごと考え、見たり、触れたり、感じたりできるのがジオパークの魅力。つまり現場、フィールドそのものが見どころです。それを博物館というインドアで展示することは、果たして可能なのか?という北海道Likersの疑問に、北海道博物館の学芸員、栗原憲一さんが答えてくれました。
 

北海道博物館の学芸員、栗原憲一さん▲北海道博物館の学芸員、栗原憲一さん

 
「ジオパークは、現場に行ってその景観や大地を見たり触れたりできるのが最大の魅力です。なんといっても現場に行くのが一番!しかし、なにせエリアが広く、また情報量も大変多い。初めてジオパークへ行った人は、どこから、何から手を付けていいのか困ってしまいますよね。ジオパークをきちんと知り、楽しむためには、やはり専門ガイドや専門的な知識が必要になります。一方博物館は、確かにジオパークを持ってくることは不可能です。が、その分、テーマをしぼって情報を整理することができます。難しいこともわかりやすく見せたり、伝えることができます。今回の特別展で、まずジオパークについて興味を持ってもらい、その中からさらに知りたいことや見てみたいと思うものがあったら、次は現場に行ってみる、そんなきっかけになればいいと思っています」

 

展示は6章構成で、キャラクターたちと一緒に旅に出る

今回の展示は、小学生の「大地くん」と「めぐみちゃん」が、地球の妖精「オコトナ」と出会い、ジオパーク列車に乗って太古の北海道や地球の内部をめぐりながら、北海道の5ヶ所のジオパークを訪れるという物語になっています。
 

北海道博物館ジオパークへ行こう!のキャラクター、小学生の「大地くん」と「めぐみちゃん」、ナキウサギの妖精「オコトナ」▲小学生の「大地くん」と「めぐみちゃん」、ナキウサギの妖精「オコトナ」。オコトナとは、ナキウサギの学名のこと

北海道Likers編集部は、開催前に一足先に 特別展を見せてもらいました。見どころ盛りだくさんなので、あれもこれも紹介したいところですが、お楽しみは北海道博物館に行ってから…ということで、各章を少しずつですが紹介しますね!
第1章は「列車に乗ってジオパークへGO!」。ここでは、道内5ヶ所のジオパークを大画面で紹介しています。そしてトンネルをくぐって、第2章の「タイムトンネルで一億年時間旅行」へ。ここは、恐竜やアンモナイトが生きている一億年前の世界へタイムスリップ!さまざまな時代の、北海道を代表する大型生物が大集結しています。


特別展のトンネル▲このトンネルをくぐると、冒険が始まります 


1975年、むかわ町穂別で見つかったクビナガリュウの化石  ▲1975年、むかわ町穂別で見つかったクビナガリュウの化石
 

ヤベオオツノジカ。隣にはナウマンゾウの牙の化石▲ヤベオオツノジカ。隣にはナウマンゾウの牙の化石も
 

動く恐竜「マイアサウラ」も展示されています。
 

マイアサウラ▲子育て恐竜としても知られているマイアサウラ。これが動きます!卵や子ども恐竜も動きます

 
現代の北海道なら、ヒグマが一番大きな野性動物だと思いますが、大昔はもっともっと大きな生物が、この大地を歩いていたんですね。
 
第3章「地底トンネルで大地をめぐる旅」では、地球の内部へ。地球の中は、マントルという物質でできており、これがマグマとなって噴火し、大地が生まれました。北海道の大地もそうです。噴火をしたり、移動したり、ぶつかったり、盛り上がったり、大地はさまざまな運命をたどりながら最後は地球の内部にもぐって、再びマントルに一部になります。
 

北海道の大地の展示パネル

この「大地の一生」ともいえる一連の流れを、実は道内のジオパークですべて見ることができます。火山の噴火は「洞爺湖有珠山ジオパーク」、溶岩が大きくなったかたまりは「とかち鹿追ジオパーク」、溶岩が冷えてできた黒いガラス=黒曜石は「白滝ジオパーク」、水に流され細かい石になった溶岩は「三笠ジオパーク」、そして石は地球にもぐって溶岩のもとになりかんらん岩になった「アポイ岳ジオパーク」という具合。
 

北海道の大地のパネル▲展示パネルには本物のかんらん岩や黒曜石などが貼られています
 

各地のジオパークの現場に行けば、実物の黒曜石やアポイ岳を見たり、触れたりすることはできますが、地球規模の大地の動きが白滝と鹿追でつながっていたり、様似と三笠が関連していたりというのがわかるのは、見やすく情報が整理されている博物館ならではです。
 
第4章「ジオの恵みを召し上がれ」では、ジオ=地球の恵みを活かしたジオパークならではの特産品が紹介されています。
 

様似の昆布干しの模型▲様似の昆布干場を再現。良質な昆布もジオの恵みです


第5章は「松浦武四郎とアイヌ民族が見たジオパーク」。今でこそ道内には5ヶ所のジオパークがありますが、歴史をたどっていくと、北海道を探検した松浦武四郎が、各地のジオパークを訪れていたことがわかっています。各地には、アイヌ語の地名や伝承が残っています。ここでは、松浦武四郎には、ジオパークがどのように見えていたのか、アイヌ語の地名や伝承とジオパークにどのような関わりがあるのかを紹介しています。
 

松浦武四郎の展示コーナー

松浦武四郎が記した資料▲松浦武四郎が様似のエンルム岬からアポイ岳方面を見た様子を記録したもの


松浦武四郎が記した資料▲カボチャのような石を見て「大昔の巻貝の化石ではないか?」と記しています


第6章「ジオパークへ行こう!」は、好みのジオパークがわかる選択問題があります。ぜひ、答えてみてください。


選択問題の矢印▲選択問題に答えて、その色の矢印に進むと好みのジオパークがわかりますよ


そして、北海道Likersでも紹介した道内5ヶ所のジオパークがそれぞれ紹介されています。ジオパークはエリアが広く、テーマや情報がたくさん散らばっています。一回ですべてを理解しようと思わないで、少しずつ興味のあるところ、見てみたいと思ったところから、ぜひ現場へ足を運んでみてください。


各ジオパークの展示

北海道Likers編集部は、道内5ヶ所のジオパークをすべて回りましたが、やはり一回ではものたりない!季節を変えて行ってみたいところ、参加してみたいジオツアーやもっともっとガイドさんに教えてもらいたいところ、自分で調べてみたいところなど、興味がつきることはありませんでした。
北海道博物館でジオパークに興味を持ってから現場に行くか、それとも現場に行ってから北海道博物館の特別展に行くか…悩ましいところです。が、どちらでも、改めて北海道の大地に触れ、そこで生きる動物や植物、そして人々の暮らしを「地球」という視点で見直してみることで、私たちが暮らす北海道のことを、もっともっと好きになり、もっともっと大切にしたくなると思います。

 

北広島マンモス復活プロジェクトで実物大マンモスの親子登場

北広島市は、日本で唯一古型マンモスゾウとケナガマンモスゾウの化石が発見されており、今から約4万5000年前の北広島市周辺には、マンモスゾウとケナガマンモスゾウが共存していたことが明らかになっています。
実は、今回の特別展開催にあたり、北広島市でマンモスゾウの実物大模型をつくる「北広島マンモス復活プロジェクト」が行われました。4月~6月末にかけて、北広島市民が700人以上集まって、マンモスゾウの親子をつくりました。
 

実物大マンモス▲博物館に入ると真正面にいます


実物大マンモス▲目の前で見ると迫力満点!しかも、とてもリアリティがあります


実物大マンモスの子ども▲お父さんマンモスの後ろには、子どものマンモスが隠れています 


博物館に入るとすぐにあります。牙の先まで入れると、幅は4.7m×高さは3m。博物館の総合展示室に入るとすぐにマンモスの復元骨格標本があるので、比べてみてください。やはり骨だけよりも、もこもこしている方が大きくて迫力があります。
実は、博物館内のある場所から下を見ると、総合展示の骨格標本と実物大マンモスを同時に見ることができます。2体ともほぼ同じ方向を向いているんですよ!


マンモスの骨格標本と実物大マンモス▲この場所は、博物館に行って見つけてください

 

ジオパーク関連イベントが盛りだくさん

7月9日(土)~9月25日(日)の期間中、北海道博物館を中心にセミナーやワークショップ、フォーラムなど、ジオパーク関連のさまざまな催しが予定されています。子どもが参加できるものがたくさんあるので、夏休みの自由研究などにおすすめです。内容や日時など詳しいスケジュールは、HPをチェックしてみてください。


北海道博物館
 

北海道博物館特別展「ジオパークへ行こう!~恐竜、アンモナイト、火山、地球の不思議を探す旅~」

●会期 平成28年7月9日(土)~9月25日(日)
●時間 9:30~17:00(入場は16:30まで)
●休館日 月曜日(ただし、7月18日、9月19日は開館)、7月19日、9月20日
●会場 北海道博物館2階 特別展示室
●特別展観覧料 一般    600(500)円
大学生・高校生  300(200)円
高校生は土曜日は無料
※その他詳細はHPをご覧ください。

 

関連リンク

北海道博物館
北海道博物館twitter
洞爺湖有珠山ジオパーク
アポイ岳ジオパーク
白滝ジオパーク
三笠ジオパーク
とかち鹿追ジオパーク
日本ジオパークネットワーク

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