2016年07月12日 | うずらはしちあき

情熱の仕事人。馬産地・北海道を伝える。ノーザンホースパーク代表「吉田勝已」

ノーザンホースパーク吉田勝己代表

日本屈指の馬産地・北海道。苫小牧市にある「ノーザンホースパーク」は、北海道の大地、空、自然を感じながら馬とのふれあいを楽しめるテーマパークです。この施設を運営する、吉田勝已さんにご登場願いました。

 

馬と出会い、馬と一緒に楽しむ体験を

新千歳空港から車で15分ほど。50ヘクタール(東京ドーム約11個分)という敷地に広がるノーザンホースパーク。ここは、サラブレッドの生産・育成・調教を手がける「ノーザンファーム」(安平町)の代表である吉田勝已さんが開いたテーマパークです。


ノーザンホースパーク吉田勝己代表▲吉田勝已さん:1948年生まれ、千葉県出身。慶應義塾大学商学部を卒業した70年、父・吉田善哉さんが開く社台ファーム早来牧場に牧場長として赴任。以後、父の事業(呼称:社台ファーム)の中核として生産から営業まで主宰し、国内営業部門、生産部門、種牡馬部門を統括する。89年ノーザンホースパークを開業。93年父の他界を機に事業を分割継承する。翌94年ノーザンファームを創立。北海道乗馬連盟会長も務めている


歩いているだけでも癒やされていくような、美しく広大な園内。ここは、ポニーやレースを引退したサラブレッドなど、12種類・約80頭の馬たちの生活の場でもあります。


ノーザンホースパークの観光馬車と厩舎▲馬の足音、ゆっくりと流れる景色と風を感じる観光馬車。厩舎では元競走馬との出会いも ※提供写真


季節ごとの風景の中で観光馬車や引き馬体験、ホーストレッキングを楽しんだり、花咲くガーデンを散策してレストランで食事をしたり。新千歳空港からのアクセスの良さもあり、年間30万人が訪れています。


ノーザンホースパークのガーデンとレストランメニュー▲ガーデンレストラン「ザ・キッチン K’s ガーデン」では、北海道の食材を生かしたメニューを取り揃え、ロビーにはホームメイドのパンも並ぶ ※提供写真


ノーザンホースパークのホーストレッキングや馬のことを知れるミュージアム▲ホーストレッキングは馬に乗るのが初めてでも参加できる(前日16時までの完全予約制)。馬の歴史、生態、人との関わりを知れるミュージアムも ※提供写真


吉田さんが力を込めて、「みなさんに観てほしい」と話すのがポニーショーです。
ショーは毎日観覧無料で開催。11頭のポニーが女性トレーナーと共にサッカーなどの演技を披露し、お辞儀やバイバイも見せてくれます。


ノーザンホースパークで毎日開かれるポニーショー▲こちらはムサシくん。「HAPPYポニーショー」にはポニーたちが日替わりで出演


トレーナーのお姉さんとの息ぴったりといった感じで、その演技や仕草が可愛いのはもちろん、すごい!と感心してしまいます。
「馬を知る僕らは、こんなこともできるのかと感動するんですよ」。吉田さん自身も時には一観客になってショーを楽しみます。

トレーナーのみなさんは担当するポニーと生活を共にし、鞭を使って仕込む方法ではなく、技が出来たら褒めることを主体にしたトレーニングを繰り返すことで、ポニーとの信頼関係を築いているのだそうです。


ノーザンホースパークのポニーショーでサッカーをするポニー▲チッチくんは北海道コンサドーレ札幌所属選手(FW・背番号 77)でもあるのでドリブルも!
 

その日のショータイム・会場は、ノーザンホースパークの公式facebookページ、Twitter公式アカウントで確認できます。ぜひとも一度、観てみることをおすすめします。


ノーザンホースパークのライディングショー▲ライディングショー(スケジュールはホームページに)。春から秋に開催される馬術大会は一般の見学も可能 ※提供写真

 

楽しんでもらうことを様々なかたちで

2011年から、毎年5月に「ノーザンホースパークマラソン」が開かれています。ノーザンホースパークを開放して行われるこの大会には、園内とその周辺コースを走るハーフマラソン、ノーザンファーム空港牧場の競走馬用の調教施設などを走るトレイルラン、両方の合計タイムで競うハーフマラソン+トレイルランなどの4種目があります。


毎年5月に行われるノーザンホースパークマラソン大会▲今年第6回目となったノーザンホースパークマラソンは5月15日に開催された。前日には駅伝大会も ※提供写真
 
 
清々しい季節、北海道の牧場というロケーションを走れることや、マラソンレース以外のお楽しみも充実しているとあって、毎年約2,500人のランナーが参加。その内の半数が道外からのエントリーだそうです。ハーフマラソン+トレイルランの男女優勝者には、一口馬主権が贈られるというのもこの大会ならではの夢がふくらむプレゼントです。


ノーザンホースパークマラソン大会でランナーを先導する吉田勝己代表▲吉田さんが乗馬姿でスタートを先導 ※提供写真


ノーザンホースパークをオープンさせたのは1989年。もともとは、牧場スタッフの乗馬技術の向上をはかるための施設として開設したそうです。
 
「それまでは、僕が牧場で新人に馬に乗ることを教えていました。でも牧場の中だけでは、なかなか上手くならない。仕事は誰かに注目されることで進歩するものじゃないですか。ですから、スタッフが自分の仕事を見てもらえる環境をつくることで、みんながスターになってくれたらと」。
トレーニング目的だけではなく、吉田さんには、馬術の普及・振興をはかる拠点、広く馬について知ってもらう場所をつくりたいという思いがありました。

 

挑戦心の原点は、北海道開拓の歩みの中に

馬と共に開拓の歴史を歩んできた北海道。また、胆振、日高地域が日本における競走馬の一大産地であることは広く知られるところです。
 
明治初期、吉田さんの高祖父が岩手県から入植。曾祖父・善太郎さんは、札幌月寒・清田エリア一帯の開拓に多大な貢献を果たしました。
昭和に入って間もなく、祖父・善助さんが白老町の社台という地に、北海道では民間で最初のサラブレッドの牧場・社台牧場を開設。1932年に開かれた第1回東京優駿大競走(日本ダービー)に、生産馬が出走しました。そしてのちに牧場を繁栄させた先代である父・善哉さんは、日本の競馬界の発展に大きな足跡を残しています。


ノーザンホースパークの馬見の丘から見るノーザンファームのサラブレッド放牧風景▲ノーザンファームの放牧風景。ノーザンホースパーク園内の展望台「馬見の丘」からの眺め※提供写真

 
父が経営していた千葉の牧場で、馬の世話を手伝いながら少年時代を過ごし、高校・大学では馬術部で活躍。英国の牧場での短期研修を経て、北海道の競走馬生産の世界へ。父から牧場を任され早来町(現・安平町)に入った吉田さんは、広大な土地に自らの手で柵を張り、草をつくり、早来牧場の開拓に奮闘しました。
 
強い馬をつくるためには、「あらゆる面で常にベストを追求していかなければなりません」。ノーザンファームは安平町と苫小牧市に牧場を構え、福島県と滋賀県にも調教施設を展開。国内だけではなく世界を見て絶えずさらに上を目指し、次々と名馬を輩出してきています。
その中でも「すごい馬ですよ」と吉田さんが名を挙げたのは、ディープインパクト。無欠の強さで輝かしい成績を残し、競馬ファンを超えて人気を集めたこの名馬は、現在ふるさと・安平町で種牡馬として活躍しています。


ノーザンホースパーク園内で代表の吉田勝己さんと父・善哉さん&ノーザンテーストの像▲パーク園内、日本の競馬界に一時代を築いたノーザンテーストと父・吉田善哉さんの像の前で


「馬はきれいですし、この広い北海道に合いますよね。地域にもパークにもたくさんの方に来てもらって、楽しんだり喜んだりしてもらえたらと思います」。
人と馬をつなぎ、馬の魅力を広め、馬文化を伝えていく。その場所が、ここノーザンホースパークなのです。

 

関連リンク

ノーザンホースパークホームページ
ノーザンホースパークFacebookページ
ノーザンホースパークTwitter
ノーザンホースパークマラソン公式ページ

\行きたい!行くべき!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • 情熱の仕事人。馬産地・北海道を伝える。ノーザンホースパーク代表「吉田勝已」
  • Google+

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close
北海道Likersアプリ(iOS) 北海道Likersアプリ(Android)