きのこの里・愛別で、まいたけ&なめこの生産現場へ!

北海道には「きのこの里」があるのをご存じですか?人口約3,000人の小さな町なのに、きのこの生産現場で働く人は200人以上!えのき、まいたけ、なめこなど6種のきのこが栽培されています。旭川から車で約40分、愛別(あいべつ)町のきのこの紹介です。



 

愛別のきのこの道内シェアはえのき9割、なめこ8割

1972年に試験生産に取り組んで早45年。愛別町は、北海道随一のきのこの産地です。

「主流となるのはえのき、なめこ、まいたけですね。道内シェアはえのき9割、なめこ8割、まいたけ2割強です」。そう教えてくれたのは、JA上川中央営農部営農販売課の渡辺武文さん。





他にも、えぞゆきのした、きくらげ、しいたけの生産も行われ、最盛期は70軒以上の農家がきのこをつくっていたそう。「一時はJAにも〝きのこ課〟があったんですよ」。

そんな愛別のきのこですが、一体どのように栽培されているのでしょうか。

 

愛別のまいたけとなめこの生産現場へ

今回たずねたのは、まいたけを栽培している農事組合法人タッグ、そしてなめこを栽培している農事組合法人下伏古菌茸生産組合です。

栽培は大まかに、下記のような流れで行われていました。

まずは、おが粉(おがくず)、ふすま、大豆かす、水分などを攪拌機で混ぜ、培養器に充填し培地をつくります。できた培地は殺菌して、冷却室へ。冷えたら、きのこの種菌を植菌です。








植菌を終えた培地は培養室に移して、〝発芽〟させます。かかる期間は、まいたけで1ヶ月半、なめこで2ヶ月くらい。〝芽〟が出たら発生室に移動させます。





その後、まいたけは12日前後、なめこは15日前後で収穫期を迎えるそうです。








「まいたけはとてもデリケートで、栽培が難しい。雑菌が何よりこわいので、培養室は、過剰と思われるくらい厳重に閉ざされた空間なんですよ。植菌も神経を使いますね」。

そう教えてくれたのは、タッグでまいたけ栽培を手がける宮本勝彦さん。

湿度、温度管理が難しい品種を選んでいるため、なかなか手がかかるのだといいます。

 

愛別のきのこはおいしい!

それでもその品種に挑戦するのは、おいしいまいたけを消費者に届けたい、という一心からです。

「うちのまいたけは肉厚で、少しかためで歯ごたえがあるんです。〝足〟の部分がしかりしていて、ジューシーなんですよ」と宮本さん。

まいたけ栽培歴は35年。「他産地のまいたけに負けないぞっていう気持ちで仕事しています。常に、今よりいいいものをつくりたいと思っているので、改善するところはないかなど毎日いろいろと考えていますね」。





また、下伏古菌茸生産組合の理事の中田尚靖さんは、「安心安全ななめこを、常に同じ味で安定的に出荷したいですね」と、語ります。

なめこをばらさないで株単位で売る「株採りなめこ」が人気。培地に使うおが粉の原料はブナが一般的ですが、あえてカバを使用し、培養日数の短い種菌を長期で培養。茎を伸ばすことで、シャキシャキとした食感に仕上げているのだといいます。

「株採りなめこは水洗いをしていないので、ぬめりが少なく、しめじと同じような使い方ができます。本来の香りが生きていますので、炒めて塩コショウするだけでもおいしいですよ」。




2社とも鮮度を守るために、自社でパッケージして出荷します。





野生のきのこは旬は秋ですが、愛別のきのこは季節を問わず栽培しているので、いつでもおいしく食べられます。

道内のスーパーや「ホクレン 食と農のふれあいファーム くるるの杜」などで購入可能。パッケージには「愛別産」と書いてあります。ぜひ、きのこの里のこだわりのおいしさを味わってください。