備前の土を富良野の薪で焼く「楽葉窯」/富良野市


 
富良野市郊外の山のふもと。延々と広がる畑の中に建つ、古い木造校舎を利用した「アートファーム南陽館」が、「楽葉窯」の陶芸家・恒枝直豆(つねきなおと)さんのアトリエです。

 

 
恒枝さんの出身は岡山県倉敷市。地元で備前焼を4年ほど学んだのち、平成13年に、大学時代に訪れたことのある、ここ富良野で独立しました。独立先に北海道を選んだ理由を「自由そうだったから」と語る恒枝さん。「備前焼は歴史があるので、こうあるべき、というスタイルが確立されていました。でも北海道はそういう型のようなものが感じられず、何をやってもよさそうな雰囲気が魅力的だったんです」と当時を振り返ります。

 

 
作品の原料となる土は備前から仕入れ、焼く時の薪はカラマツを使用。「備前焼は通常アカマツを用いますが、富良野では手に入りづらいのでカラマツにしました。原木を買って自分で切っています」と恒枝さん。窯焚きは春と晩秋の年に2回。その間につくり溜めた作品を、6日かけて焼きあげるそうです。最中は5分に1回のペースで火加減をチェックする必要があるため、家族やアルバイトと交代で、寝ずの番をするのだと教えてくれました。

 

 

 
恒枝さんがつくる器は、「焼締め」と分類されるもの。釉薬を使わず、素地には灰と煙で色を付けます。「備前焼は“お道具"なので、重たくて、見た目からして力強く荒々しい雰囲気です。僕も最初はそういう器を作っていましたが、北海道に来てから変わりましたね。普段使いできるもの、食器棚の一番前に置いてもらえる器を目指すようになりました。どんどん薄く、軽くなっていて、最近は煙も少なめ。従来の備前焼にはない、オレンジがかった健康的な色味の器が増えてきたんですよ」。
 
伝統的な技術に、富良野の大自然やその中で培われた感性が合わさり生み出される、オリジナルの器です。

 

 

 

 
 

 

 

 
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