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公開 | 孫田 二規子

田園のなかにぽつん。「天然酵母パン 月のうさぎ」

旭川から車で30分。鷹栖(たかす)町ののどかな田園風景のなかにぽつんと建つ「天然酵母パン 月のうさぎ」は、週4日だけの営業してるパン屋さん。店主が愛情たっぷりに焼き上げた素朴で味わい深いパンが並んでいます。


鷹栖町の月のうさぎのパン
 

「おいしくなるように」願いを込めて

ホシノ天然酵母と道産小麦、そしてマイルドな味わいの洗双糖を原材料に用いた同店のパンは、ハード系の食事パンや調理パン、そして甘いおやつパンまで種類豊富に揃っています。生地に卵は使っていません。


鷹栖町の月のうさぎのパンや看板

店主の姥朋子さんにとって酵母は「我が子のような感覚」。とても愛着があるのだといいます。そんな姥さんの店舗営業日の生活は、パンが中心。酵母を寝かせる時間の関係で18時~23時30分に睡眠し、起きている時間はほぼパンづくり。「いつも〝おいしくなるように〟と願いを込めながら作業しています」と、愛情を持って取り組んでいます。


鷹栖町の月のうさぎの姥さん▲姥さん

 

カレーやクリームなど中身もてづくり

人気の「田舎パン」は同店のパンのおいしさがわかる基本のパン。食パン生地を型に入れずに焼いているので、少し歯ごたえがあり、噛んでいると素材のおいしさがじんわり。


鷹栖町の月のうさぎの田舎パン

調理パンや菓子パンの中身は姥さん自らがつくるものもあり、「焼きカレーパン」のカレーや「いちじくのスティックパン」のクリームチーズ、「クリームパン」のカスタードクリーム、黒ごま餡やさつま餡などがそう。


鷹栖町の月のうさぎのパン数種▲写真上から時計まわりに、玉ねぎなど野菜の水分で煮込んだ家庭的な味わいのキーマカレーを包んだ「焼きカレーパン」。生クリームが少々入ってコクのあるカスタードクリーム入りの「クリームパン」。甘みのないまろやかなクリームチーズがドライいりじぢくとぴったりの「いちじくのスティックパン」


どれも姥さんが時間と手間をかけています。

 

10年間〝単身赴任〟で店を切り盛り

鷹栖町の月のうさぎのパン

ところで同店兼姥さんの自宅が建つのは、国道はおろか道道からも奥まった場所です。鷹栖町の市街地からは10kmほど離れており、周りには田畑しか見られません。

そもそもこの家を購入した時はパン屋をする予定ではなかったと、姥さん。「長く東京で生活していたんですが、田舎暮らしに憧れていた主人が、ここなら大好きな音楽を誰にも迷惑をかず大音量で聴けるといって、定年後に住む家として購入を決めたんです」。
 
その後しばらくは別荘感覚で、1年に数回遊びに来るだけだったそうですが、転機が訪れたのは10数年前。

「パンの製造用の機械を譲ってくれる人が現れたんです。子供の手も離れていたし、主人や周囲からもやってみたらと背中を押されて」。

実は、パン屋で働いた経験を生かし「いつかパン屋をやりたい」と、胸に秘めていた姥さん。この機会にご主人の退職を待たずに先に移住し、同店をスタート。以後10年間、〝単身赴任〟で店を続けてきました。

知り合いのひとりもない新天地。最初は売り先がなく、吹雪の中を歩いて近くの農家に売りに行ったりしていたそうです。

現在は味の良さから顧客も付き、水木金の11時~13時は役場など別の場所での販売や、お届けの時間だといいます。

「これからもいつも同じ味を、安定して提供できるよう続けて行きたいですね」と、姥さん。

閉店時間が近いと売り切れ商品も多数。なるべく早い時間に行ってみてくださいね!


鷹栖町の月のうさぎの看板
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