2016年05月07日 | 孫田 二規子

商場の展示がリアル!明治期の函館ハイカラ文化に触れよう

函館の市電末広町電停から徒歩1分。「市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)」は明治13年にできた建物を改修した資料館。貴重な資料を並べて再現した商場の展示など、明治期の人々の暮らしが垣間見られます。ハイカラ文化に触れてみませんか。


市立函館郷土資料館の外観

1階が和風、2階が洋風の外観をした和洋折衷の建物は、北海道指定有形文化財です。実はレンガ造りですが、函館は明治から昭和にかけ幾度もの大火に見舞われた町。初代の当主である渡邊熊四郎が、耐火のためにレンガの上に厚く漆喰を塗り重ねており、その結果、焼失することなく現在まで残っています。

入口を入るとまず目に付くのが1台のオルゴールです。渡邊熊四郎が1年かけて行った欧米の視察旅行の時に、イタリアで購入したものだといい、大きさは横80cm、幅40cm、高さ35cm。製造から120年は経っていますが、まだ〝健在〟で、箱の中のバレリーナや楽士が動きながら音楽を奏でます。


市立函館郷土資料館のオルゴール

1階は明治期の商場の様子を展示。畳の上には実際に使われていた帳場箪笥や囲炉裏が設置され、奥には重厚な金庫も。当時は西洋人や市民に、舶来品や雑貨品を売っていたそうです。


市立函館郷土資料館の内観


市立函館郷土資料館の展示品▲写真右上の金庫は建物に備え付けられています。雪下駄にはすべり止めのスパイクがついていました。さすが北海道!


2階は明治時代の店のジオラマや写真などを展示。アメリカ製のアイスクリーム製造器やドイツ人が使っていたストーブなど貴重な資料も見られます。


市立函館郷土資料館のジオラマ▲往年の賑わいが伝わってくるジオラマ


天井は昔のままの梁が向きだしになっており、壁の構造やレンガの展示もありました。実は明治2年に開業した金森洋物店が同12年の大火で焼けてしまい、代わりに建てたのがこの建物。展示からは、渡邊熊四郎が耐火対策を徹底していたことが伝わってきます。


市立函館郷土資料館の2階の展示▲漆喰の下にレンガが!説明をしてくれているのは、館長の野田明彦さん。レンガは現北斗市にあった開拓使のレンガ製造所でつくられたものです


ちなみに金森洋物店はその後、ベイエリアに建つ金森赤レンガ倉庫を運営する、金森商船へと発展してきます。渡邊熊四郎は得た富で仲間とともに書店を開いたり函館新聞を発刊するなど様々な事業を興し、公共事業にも多大なる貢献をしました。函館四天王と通称される4人の経済界の重鎮のひとりとして、現代まで尊敬されています。

歴史を感じるまちあるきをお楽しみください。

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