あこがれていた函館観光がいよいよ現実に!そんな折、思い残すことのないようとことん楽しむために、まちあるきガイドの力も借りませんか?函館には、明るくて勉強家で元気あふれる、精鋭シニアガイドが揃っています。

実は私も、以前に西部地区をガイドしてもらった経験があるのですが、そのときに驚いたのが彼らの知識量の多さです。
歩きながら、「この道路は明治○年の火災のあと…」「函館人は○○だから、ここの通りも…」「実はここの神社には坂本龍馬のいとこが…」などなど、おもしろいはなしが次々と飛び出します。
ガイドブックではなかなか知ることのできない情報も多々あり、感心することしきり。好奇心や知識欲も刺激されます。
みなさん、これだけの情報をどのように自分のものにしているのでしょうか?
「ガイドのネタは、郷土史や新聞、雑誌などから得ることが多いですね。本屋に行ったときには、北海道や函館に関する本もチェックします」とはなしてくれたのは、「函館観光ボランティア・愛」(以下、愛)の斎藤寿美子さん。
▲斉藤さん
団体客を中心に担当しているといい、聞き取りやすく、通る声です。「これでもガイドをはじめて最初の3ヶ月くらいは、声が出ていないと怒られてばかりだったんですよ。還暦を超えて誰かに怒られることがあるなんて、もうびっくりでした」と笑います。
お勉強用の資料を見せてもらうと、書き込みや赤線など熱心に学んだ形跡が。ガイドのみなさんは、知識を〝仕入れ〟、関連情報と組み合わせたり、冗談を加えたり、クイズにしたりしながら、オリジナルのガイド用トークに〝調理〟しているのです。

また、自分のお気に入りの観賞スポットを、穴場情報として提供することもあるそう。
例えば、「○○の農道から見た早朝のキャベツ畑がとても美しい、とかね」とは、「愛」の伊藤哲英さん。
▲伊藤さん
これはまさに、地元に住んでないとなかなかわからない情報です。場所はあえて伏せ字にさせてもらいましたが、キャベツ畑は現実にある場所。気になる方はガイドをお願いしてみてくださいね。
▲高橋さん
「函館の歴史や文化なんかを調べていると、いろんな疑問が出てきてまた調べちゃう。その繰り返しなんですが、それが楽しいんですよね」と、高橋さん。
ガイドのなかには、お客さんに見せるためのてづくりの資料を持ち歩いている人もいて、高橋さんもそう。実際に、資料を片手に案内をしてもらったのですが、内容が端的にまとめられていて、とてもわかりやすい!
聞けば、元は教員だったそうで、大いに納得です。「私はおもに個人や少人数のお客さんを担当しているのですが、最初はどうしても〝先生っぽさ〟が出ちゃって、上から教えるようになってしまって…(笑)」。そのクセを抜くのに苦労したと、ガイドをはじめた頃のことを振り返ります。
▲実際にお客さんに見せる高橋さんのてづくり資料
みなさん、それぞれ独自のやり方で学んでいるようですが、今はインターネットで、いろいろな情報を入手できる時代でもあります。「だからこそ」と力を込めるのは、「函館観光ボランティア 一會の会」(以下、一會)の三本木元さん。「プロとして、簡単に調べられないようなはなしもしようと、私たちはいつも心がけているんです」。
▲三本木さん
胸の内に熱い思いを秘める三本木さんは、お客さんの前に行くとキャラが変わるのだとか!?「自然と声のトーンもテンションもあがるんですよね(笑)やっぱり、お客さんには喜んでもらいたいですからね」。
▲佐藤さん
さすが、お客さんとのコミュニケーションに長けていらっしゃるようで、こんなはなしを聞かせてくれました。
「相手の心にストンと落ちる内容やはなし方を心がけています。函館はすばらしい歴史のあるまちですが、そこに興味のあるひともないひともいるので、反応を見ながら切り口をかえたり、ダメと思ったら全然別のはなしに変えたりもしますね」。
会話のなかでお客さんのニーズを汲み取り、新たなコースを提案することも。また、話術も巧みで、函館で実際にあった著名人の悲恋のストーリーを紹介するときには、聞く相手が思わず知らずその世界に引き込まれてしまい、涙することもあるそうです。
ユーモアに富み、こちらまで元気になれちゃうような、楽しい旅をクリエイトしてくれる函館のまちあるきガイド。函館観光の際にはぜひ、ご利用くださいね!
申込みは個人でも団体でもOK。コースの提案をしてくれますし、「2時間でおまかせ」「函館西部地区を半日でがっつり」「○○と○○を中心にまわりたい」といった要望にも応えてくれます。予約の際にしっかり相談してくださいね!

知的好奇心が刺激されるトーク
私たちと一緒に歩いて観光スポット案内してくれる、まちあるきガイド。函館には個人や団体のシニアガイドが存在します。実は私も、以前に西部地区をガイドしてもらった経験があるのですが、そのときに驚いたのが彼らの知識量の多さです。
歩きながら、「この道路は明治○年の火災のあと…」「函館人は○○だから、ここの通りも…」「実はここの神社には坂本龍馬のいとこが…」などなど、おもしろいはなしが次々と飛び出します。
ガイドブックではなかなか知ることのできない情報も多々あり、感心することしきり。好奇心や知識欲も刺激されます。
みなさん、これだけの情報をどのように自分のものにしているのでしょうか?
「ガイドのネタは、郷土史や新聞、雑誌などから得ることが多いですね。本屋に行ったときには、北海道や函館に関する本もチェックします」とはなしてくれたのは、「函館観光ボランティア・愛」(以下、愛)の斎藤寿美子さん。

団体客を中心に担当しているといい、聞き取りやすく、通る声です。「これでもガイドをはじめて最初の3ヶ月くらいは、声が出ていないと怒られてばかりだったんですよ。還暦を超えて誰かに怒られることがあるなんて、もうびっくりでした」と笑います。
お勉強用の資料を見せてもらうと、書き込みや赤線など熱心に学んだ形跡が。ガイドのみなさんは、知識を〝仕入れ〟、関連情報と組み合わせたり、冗談を加えたり、クイズにしたりしながら、オリジナルのガイド用トークに〝調理〟しているのです。

また、自分のお気に入りの観賞スポットを、穴場情報として提供することもあるそう。
例えば、「○○の農道から見た早朝のキャベツ畑がとても美しい、とかね」とは、「愛」の伊藤哲英さん。

これはまさに、地元に住んでないとなかなかわからない情報です。場所はあえて伏せ字にさせてもらいましたが、キャベツ畑は現実にある場所。気になる方はガイドをお願いしてみてくださいね。
あくなき探究心!自前の見せる資料も
個人ガイドの高橋潔さんは、図書館に通って勉強を重ねているといい、掘り下げた、マニアックな情報をたくさん持っていると定評がある人物です。
「函館の歴史や文化なんかを調べていると、いろんな疑問が出てきてまた調べちゃう。その繰り返しなんですが、それが楽しいんですよね」と、高橋さん。
ガイドのなかには、お客さんに見せるためのてづくりの資料を持ち歩いている人もいて、高橋さんもそう。実際に、資料を片手に案内をしてもらったのですが、内容が端的にまとめられていて、とてもわかりやすい!
聞けば、元は教員だったそうで、大いに納得です。「私はおもに個人や少人数のお客さんを担当しているのですが、最初はどうしても〝先生っぽさ〟が出ちゃって、上から教えるようになってしまって…(笑)」。そのクセを抜くのに苦労したと、ガイドをはじめた頃のことを振り返ります。

みなさん、それぞれ独自のやり方で学んでいるようですが、今はインターネットで、いろいろな情報を入手できる時代でもあります。「だからこそ」と力を込めるのは、「函館観光ボランティア 一會の会」(以下、一會)の三本木元さん。「プロとして、簡単に調べられないようなはなしもしようと、私たちはいつも心がけているんです」。

胸の内に熱い思いを秘める三本木さんは、お客さんの前に行くとキャラが変わるのだとか!?「自然と声のトーンもテンションもあがるんですよね(笑)やっぱり、お客さんには喜んでもらいたいですからね」。
泣かせるガイドも
同じく「一會」の佐藤喜久恵さんは、職業婦人として活躍するかたわら、ガイドボランティアの会を立ち上げ盛り上げてきた、函館のまちあるきガイドの立役者のひとり。この道30年。ガイドを養成する講師も務め、仲間のみなさんは口を揃えて、彼女を「(函館まちあるきガイドの)主(ぬし)」だといいます。
さすが、お客さんとのコミュニケーションに長けていらっしゃるようで、こんなはなしを聞かせてくれました。
「相手の心にストンと落ちる内容やはなし方を心がけています。函館はすばらしい歴史のあるまちですが、そこに興味のあるひともないひともいるので、反応を見ながら切り口をかえたり、ダメと思ったら全然別のはなしに変えたりもしますね」。
会話のなかでお客さんのニーズを汲み取り、新たなコースを提案することも。また、話術も巧みで、函館で実際にあった著名人の悲恋のストーリーを紹介するときには、聞く相手が思わず知らずその世界に引き込まれてしまい、涙することもあるそうです。
函館を好きな気持ちが中心に
「ガイドはみな、意識していなくても、どこかで函館を愛する心とおもてなしの心を大事にしていると思いますよ」と伊藤さん。ユーモアに富み、こちらまで元気になれちゃうような、楽しい旅をクリエイトしてくれる函館のまちあるきガイド。函館観光の際にはぜひ、ご利用くださいね!
申込みは個人でも団体でもOK。コースの提案をしてくれますし、「2時間でおまかせ」「函館西部地区を半日でがっつり」「○○と○○を中心にまわりたい」といった要望にも応えてくれます。予約の際にしっかり相談してくださいね!

取材・文 / 北海道Likersライター FUKKO
撮影 / 齋藤義典
http://www.yoshinorisaito.com
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