2016年04月12日 | 小西 由稀

「どうなんde's Ocuda Spirits」北海道新幹線駅近くのおいしい新店①

3月26日に開業した北海道新幹線。新幹線駅の周辺にオープンしたおいしい新スポットを3回シリーズで紹介します。


新函館北斗駅▲北海道新幹線の発着駅「JR新函館北斗駅」
 

1回目は、北海道新幹線の始発駅から2つ目に当たる、「JR木古内駅」前のレストラン「どうなんde's Ocuda Spirits」。全国的に有名な山形県鶴岡市のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフが、監修することでも話題になっています。

 

地域の期待と希望がカタチになった地産地消レストラン

 どうなんde'sは、北海道新幹線の開業にさきがけ、1月13日、道の駅「みそぎの郷 きこない」の中にオープンしました。道南杉を多用した心地よい空間が印象的です。

 
道の駅みそぎの郷きこない外観▲道の駅の入り口には、木古内町のマスコットキャラクター「キーコ」がお出迎え


どうなんdesの内観▲どうなんde'sの店内。個室も用意している
 

ところで、なぜアル・ケッチァーノの奥田シェフが監修することになったのでしょう。これには、木古内町の歴史と深いかかわりがあります。
この地域に入植し、木古内を拓いたのが、奥田シェフの郷里である鶴岡の藩士なのです。また、地産地消を実践し、地方の隠れた食材を発信する奥田シェフゆえ、木古内町としては、新たな食の開拓を託したい思いがあったのかもしれません。

 
奥田シェフ▲奥田政行シェフ
 

木古内町は人口4500人ほど(2016年2月現在)。少子化や人口移動に歯止めがかからず、将来消滅する可能性がある「消滅可能性都市ランキングワースト50」で、全国5位になった町なのだそう。
 
「これは今なんとかしなければと思いました。食を通して木古内の魅力を発信したい。そして、町内外の方が集まることができ、癒される空間を提供したい。そんな思いでいます」と、どうなんde'sを運営する近藤舞子さん。

 
どうなんdesの近藤舞子さん▲K. DEPART代表取締役。近藤さんは函館市出身で、結婚後に木古内町へ。町内で「宿 きたかい」も経営。「地域の生産者の思いを伝えたい」と、近藤さん
 

料理長の飯田晃久さんも同じ思いです。以前は木古内でそば店を経営するそば職人でしたが、「故郷を盛り上げたい」という地元愛と、「もっと成長したい」という熱い思いを胸に、多業種から挑戦。アル・ケッチャーノで1年半修業するなど、約2年に渡り、開店に向けての準備を整えてきました。


どうなんdesの飯田料理長


「木古内をはじめ、道南には魅力的な食材が溢れています。海の印象が強いかもしれませんが、野菜に米、果樹、畜産など、とても幅広い。ここを、道南の食材がいつでも揃い、楽しんでいただけるレストランにしていきたいです」。
 
どうなんde'sは単なるレストランではなく、小さな町の期待と希望がたっぷりと込められた大切な場所なのです。

 

焼くイタリアン?! おいしく面白いメニュー続々 

そんなどうなんde'sで楽しめるメニューを、いくつか紹介しましょう。


ランチの一例は奥尻島のアスパラのパスタ▲季節の食材を生かした日替わりパスタランチ。こちらは春の一例、「奥尻町産の島アスパラのパスタ」。島アスパラのジューシーな甘さが印象的。セットにはこのほか、道南のジェラートが付く

 
お肉ランチにはパクチーサラダも▲こちらは肉ランチの一例、「木古内産はこだて和牛とパクチーサラダ」。焼いた霜降り肉をパクチーと一緒に味わう。味噌汁、木古内産のごはん、漬物付き
 

どうなんde'sでは「焼くイタリアン」を提案。各テーブルにはロースターがついていて、イタリアンの技法や味つけを施した道南食材を焼きながら楽しめます。その中で名物となりつつあるのが、「奥田タワー」。さすが奥田シェフ、面白い演出を考えます。詳しくはキャプションをどうぞ。

 
奥田タワー▲左上の写真、左側に写っているのが「奥田タワー」。絶妙に重ねた器をばらしてみると、多彩な食材が登場。あるお皿はホタテを焼いてアンチョビ&ブロッコリーと一緒に味わったり、別なお皿はエビやカニを焼いた後、赤パプリカソースに合わせる(右の写真)など、さまざま仕掛けが。タリアータ(左下の写真)、パスタなどが付くコースで提供

 
塩パンは販売もしている▲セットやコースに付く人気の塩パンは、レストラン入口にある小さなパン屋さん「こっぺん道土(どっと)」で購入できる

 
貸し切りの日もあるので、「道の駅みそぎの郷きこない」のHPにある営業カレンダーのチェックをおすすめします。

 

食べるのも買うのも楽しい道の駅 

どうなんde'sと同じ日に開業した、道の駅「みそぎの郷 きこない」も紹介しましょう。オープンから2ヵ月半で来館者7万人を数える人気スポット。道南ドライブの拠点としてはもちろん、北海道新幹線といさりび鉄道の乗客を迎えるおもてなしの施設でもあります。
施設内には木古内を含む周辺9町の観光情報を相談できるコンシェルジュが常駐。また、ここからレンタカーも借りられます。


道の駅みそぎの郷きこないの内観▲“みそぎの郷”の名称は、約200年続く神事「寒中みそぎ祭り」に由来。豊作豊漁を願い、厳寒の海に入る行修者の写真などを展示


道の駅みそぎの郷きこないのショッピングコーナー

そして、楽しみなのは、ショッピングコーナー。木古内をはじめとする9町の美味、名物がずらり。お菓子、海産加工品、農産加工品のほか、生鮮品まで幅広く揃うのが特徴です。そのアイテム数、600前後もあるのだそう!「観光客の方はもちろん、地元の方も普段の買い物に立ち寄るほどです」と、売り場の佐藤マネージャー。

 
道の駅みそぎの郷きこないのおいしいもの▲新幹線やキーコのグッズもいろいろあります。おみやげに喜ばれる農産&水産加工品も。テイクアウトコーナーでは「はこだて和牛コロッケ」、同じ色合いなので見えにくいのですが、特製塩クリームをかけた「みそぎの塩ソフトクリーム」も人気
 

どうなんde'sで木古内や道南の食材を使った料理を満喫し、道の駅でおみやげをチェック。おいしく楽しい空間にぜひお立ち寄りください!

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小西 由稀

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