2016年02月18日 | 孫田 二規子

汽笛高らかに!絶景の「SL冬の湿原号」に乗ってきた

SL冬の湿原号
 
釧路(くしろ)駅~標茶(しべちゃ)駅間を走る臨時列車「SL冬の湿原号」は〝鉄ちゃん〟でなくても充分に楽しめる観光列車です。
 
昭和レトロなデザインで外装された車両を牽引するのは、蒸気機関車(Steam Locomotive、略してSL)。1940年生まれで一度は現役を引退しましたが、1998年から1年かけて復元し、2000年から「SL冬の湿原号」として運行。
 
もくもくと空に上って吐き出される白と黒の蒸気と、高らかに響く汽笛の音が旅情をかき立ててくれます!


釧路駅で出発前のSL冬の湿原号▲出発前の「SL冬の湿原号」。釧路駅にて
 

車内はボックスシート。私とカメラマンと相席したのは、釧路在住のちびっ子兄弟ふたりでした。少し離れた席に、引率のおじいちゃんが座っています。
 

SL湿原号の車内のボックスシート▲相席の男の子と

 
初対面の私たちですが、カメラマンが釧路出身だったこともあり話がはずみます。
 
自身を晴れ男だと語るカメラマンに対し、「おじさん、もしかして妖怪? 妖怪晴れ男?」と目を輝かせる兄弟。某人気妖怪アニメのファンだそうで。かわいいなあ、もう!

 

するめを石炭のだるまストーブで炙る 

車内はどこか懐かしい、温もり溢れる昭和な雰囲気の内装です。設置されただるまストーブの網の上では、カフェカー車両の売店で売っているするめを買って炙ることができます。
 

SL湿原号のカフェカー▲カフェカー

 
ちなみにストーブの熱源は、蒸気機関車を動かしているものと同じ、石炭。釧路の会社が太平洋沖の海底で採掘しているものです。


石炭とだるまストーブ▲本物の石炭、見たことのない人も多いのでは


するめは、釧路の秋田商店さんの商品で、カメラマン曰く「釧路でするめと言えばここだね」とのこと。大きくて立派です。
 
炙ったするめは、ストーブの前の席に座っていたジャマイカ出身、釧路在住の男性も誘って一緒に食べました。日本語の勉強をしてから来日されたそうで、日本語での会話が普通に成り立ちます(有り難し!)。するめは、初めて食べたと言っていました。
 
なんだか、人の温かさにも癒される列車旅です。
 
 
するめを見るジャマイカ人▲平たいするめが炙ると一瞬で縮みました

 

特別天然記念物、丹頂鶴の姿も!

車窓の向こうには、雄阿寒(おあかん)岳や雌阿寒(めあかん)岳の山並み、ゆったりと流れる釧路川、ひろーい湿原、いろんなポーズで立ち並ぶ木々…など、さまざまな景色が入れ替わり立ち替わりで楽しめます。
 

車窓から見える釧路川▲手前は釧路川


車窓から見える釧路湿原▲雪原


シラルトロ湖や塘路湖は結氷し、その上に雪が積もっていました。真っ白なので、教えてもらわなければ湖だと気づけないかも知れません。
 
他にもシカやキツネも見かけました。オジロワシやウサギが姿をあらわすこともあるそうです。
 

雪原に残る足跡▲雪の上に残る足跡もすぐそこに見えました。〝けもの道〟もありましたよ


また、「SL冬の湿原号」の名物のひとつ、特別天然記念物の丹頂鶴にも出合いました。茅沼駅の歴代駅長が餌付けしていたといい、この日も数羽の姿を確認。その中の1羽がスッと飛び立った時には、その美しさに、車内は歓声で沸きました。
 

鶴▲美しい鶴の立ち姿


そんな車窓の景色を眺めていると、ちょうどお昼にさしかかります。駅弁(とサッポロクラシック)でお腹いっぱいになった辺りで、終点の標茶に到着。
 
往復切符を買っている人もここで一旦、下車します。そのままホームにいると、折り返し運転をするため車両の向きを変える作業を見学できます。
 
 
SL湿原号の弁当▲車内で買える弁当です
 

標茶駅のSL冬の湿原号▲標茶駅で方向転換


標茶駅のSL冬の湿原号と機関士▲向きを変えるために車両を動かす機関士さん

 

2016年の運行はあと少し!急いで!! 

「SL冬の湿原号」は出発地の釧路を出たあと、東釧路、釧路湿原、塘路(とうろ)、茅沼(かやぬま)、標茶の順で停車し、復路はその逆です。
 
往復で乗って景色を存分に楽しむのもいいですし、途中下車して折り返してくる列車を待ってもOK。もちろん、接続便でどこか別の場所に行くこともでき、標茶から川湯温泉に移動する人も。
 
今年(2016年)の運行は、2月28日(日)まで。詳細はHPでご確認くださいね。
 
みなさまの楽しい列車旅をお祈りしています!
 

標茶駅
 

関連リンク

SL冬の湿原号
北海道旅客鉄道(株)釧路支社

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