2016年02月04日 | nobuカワシマ

雪景色に魅せられマカオから北海道へ拠点を移した芸術家「シーズン・ラオ」

シーズン・ラオさん

芸術家で、写真家・デザイナーでもあるシーズン・ラオ(劉善恆・Season Lao)さん。マカオ出身ですが、北海道の小さな町の雪景色で見た自然と人々の暮らしにインスピレーションを感じ、北海道へ拠点を移して活動しています。

 

世界各地を訪れた末、北国の風土、雪景色に惹かれ北海道へ

ラオさんは1987年マカオ生まれ。
現在は芸術の創作活動をする傍ら、札幌のデザイン会社で広告デザインの業務にも関わっています。
写真家・芸術家として北海道内を中心に、日本、中国、韓国、欧米で個展や企画展を開催するほか、世界各地のアートフェアやイベントなどにも作品を出展しています。


香港とシンガポール毎年開催されるAsia contemporary art showで展示販売されているシーズンラオさんの作品▲香港とシンガポール毎年開催される、ホテルアートフェア「Asia contemporary art show」にて、ラオさんが撮った北海道の作品を、ソウルのギャラリーが展示販売(写真提供:シーズン・ラオさん)


2014年開催、中国平遥国際写真祭」のマカオ館でのシーズン・ラオさんの展示▲2014年開催、「中国平遥国際写真祭」のマカオ館で、マカオの代表写真家として出展。作品はマカオ芸術博物館に収蔵されています(写真提供:シーズン・ラオさん)


福島県いわき市の芸術祭「玄玄天」▲福島県いわき市の芸術祭「玄玄天」にて。全国から28名のアーティストの展示会が行われ、ラオさんの作品は会場となった古い建造物に展示されました(写真提供:シーズン・ラオさん)


アートフェア《대구아트페어 Daegu Artfair2014》EXCHANGE EXHIBITION RED DOTS 3 ▲アートフェア「『대구아트페어 Daegu Artfair2014』 EXCHANGE EXHIBITION RED DOTS 3」では、京都のギャラリーが各国の作品とともにラオさんの作品を展示販売 (写真提供:シーズン・ラオさん)


写真家としてスタートしたきっかけは、1999年にマカオがポルトガルから中国へ返還されたこと。
返還後、マカオの街中から古き良きマカオの文化を感じる建物やコミュニティーが消えていくことに衝撃を受け、それらの写真を撮り始めました。
 
「アート作品を通じて、マカオの古き良き文化を発表したい」
そう思い、2008年に写真集とドキュメンタリーDVD「Pateo do Mungo 百年菉荳圍」を出版しました。これが反響を呼び、ラオさんの生家など取り壊す予定だった13軒の住宅が、作品に取り上げられたことで文化的価値が再認識され、取り壊しが中止になったそうです。


《百年菉荳圍 Páteo do Mungo》写真集▲「百年菉荳圍 Páteo do Mungo」写真集(写真提供:シーズン・ラオさん)


その後、マカオの古き良き文化を伝承するため、ポルトガルをはじめ欧米やアジア各国を訪れました。各地を巡る中、小さい町に魅力を感じるようになり、雪が降る北国の小さな町の風土を見てみたいと思うようになりました。
そう感じていた矢先、北海道伊達市にあるデザイン会社の依頼で、洞爺湖のデザインプロジェクトに関わることになりました。2010年の冬のことでした。


作品を選ぶラオさん▲想いを語りつつ、次回の作品選びをしているラオさん


当初2ヶ月間の滞在予定でしたが、この間にすっかり北海道の魅力にとりつかれたそうです。

洞爺湖や伊達市周辺には、都会から移り住んだ人たちが数多くいます。この方々と接するうちに、自然とともに生きたいという移住者の感性に共感。とくに、真っ白い雪景色の中で見た人々の暮らしの様子に、その感性を強く感じたそうで、「禅的」な世界観があるとラオさんは言います。
また、言葉も文化もわからない中、近隣の人たちが町を案内してくれたり温泉へ連れて行ってくれたりと、親切にしてくれたことがとても嬉しかったそうです。

雪に覆われた厳しい風景の中にも、どこか温かみがある地と感じ、北海道を作品創作の拠点にすることを決意しました。


2015年にイタリアで出版された作品集「L’UOMO NEL PAESAGGIO」▲2015年にイタリアで出版された作品集と展示会「L’UOMO NEL PAESAGGIO」。リンダ・マッカートニー (Linda McCartney)、マウリッツオ・ガリンベルティ(Maurizio Galimberti)、デビッド・ラシャペル (David La Chapelle)など、世界各地から24名の著名な芸術写真家が選ばれました。ラオさんはそのうちの1人として選ばれ、北海道へ来たばかりの頃に撮影した雪景色の作品の一部が収録されています


それ以降、札幌で広告デザインの業務をしながら、雪に包まれた炭鉱町の廃坑跡や港町の風景、冬の木々など、北海道の冬景色を中心に撮影しています。
テーマは、「人と自然のありかたを模索すること」。人や自然の温かみを感じるという北海道の冬景色を中心に撮影し、手づくりの温もりを感じる手漉き紙にプリントした作品を、国内外の展示会で発表し続けています。


手漉き紙の職人さんが作品を水切りし仕上げる様子▲手漉き紙の職人さんが、プリントしたラオさんの作品を水切りし、仕上げます(写真提供:シーズン・ラオさん)

 

2016年2月に開催される「第67回 さっぽろ雪まつり」でコラボレーション

2016年2月5日~11日まで開催される、「第67回 さっぽろ雪まつり」で、ラオさんの作品が展示されます。場所は大通公園の7丁目会場です。

今年の7丁目会場はマカオ一色。「HBCマカオ広場」と称し、マカオにある世界遺産「聖ポール天主堂跡」の大雪像ができるほか、雪像横のブースでは、世界遺産選定10周年にちなんだマカオの歴史や食文化を紹介する「マカオカフェ」が展開されます。
 

さっぽろ雪まつりの大雪像制作現場▲大雪像の模型と制作現場。大雪像の見事な姿は開催当日、会場でのお楽しみに(写真提供:シーズン・ラオさん)


さっぽろ雪まつり会場で「聖ポール天主堂跡」の模型を撮影をするラオさん▲さっぽろ雪まつり会場の大雪像を制作している現場で、今回のコラボ作品のために「聖ポール天主堂跡」の模型を撮影をするラオさん(写真提供:シーズン・ラオさん)


今回、ラオさんはコラボ芸術家として参加しています。
札幌市内数か所で「Season Lao Photo Exhibition - La Neige 雪」という展示会が開かれます。その会場の一つが、さっぽろ雪まつり「HBCマカオ広場」内にできる「マカオカフェ」です。
ラオさんが撮りためたマカオの世界遺産の写真と、北海道の雪をテーマにした作品シリーズの中の特別な1枚、「Ruins of St. Paul's in Sapporo snow festival」が展示されます。


手漉き紙にプリントしている様子▲マカオにある世界遺産「聖ポール天主堂跡」の模型を雪の中に置いて写した作品を、手漉き紙にプリント(写真提供:シーズン・ラオさん)


「Ruins of St. Paul's in Sapporo snow festival」は、雪が降らないマカオにある「聖ポール天主堂跡」と雪がコラボレーションし、幻想的な雰囲気を表現した作品。大雪像と見比べてみるのも面白いです。

大雪像とともに、手漉き紙の写真でマカオの姿を眺めに行きませんか?

 

関連リンク

シーズン・ラオ(劉善恆・Season Lao)公式サイト
 

\見たい!見るべき!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • 雪景色に魅せられマカオから北海道へ拠点を移した芸術家「シーズン・ラオ」
  • Google+

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close
北海道Likersアプリ(iOS) 北海道Likersアプリ(Android)