つるつる路面の強い味方「砂箱」って何?

札幌の街角でよく見かけるこの箱、通称「砂箱」。北海道以外の方には「???」なものだと思いますが、冬の札幌にはなくてはならない雪対策アイテムなのです。



 

市内の歩行者用、車道用の砂箱を管理する、札幌市建設局の雪対策室、計画課長の田坂さん、技術職員の吉野さんに話を聞きました。




 

車や人通りの多い場所がつるつる路面に!

砂箱が設置されるのは、札幌市の場合、11月中旬~3月末の間。街角に砂箱が置かれると、「いよいよ冬が来るのか…」と身構える、風物詩的存在です。

砂箱の中には“砂袋”=「滑り止め材」が入っています。この滑り止め材をつるつる路面にまいて、転倒を防ぐ訳です。横断歩道の白線部分、ロードヒーティングの切れ目、地下鉄駅や地下街の出入口付近、車の出入りのある歩道、バスやタクシーの乗降場所は、つるつる路面になりやすいトップ5。





「車や人通りが多いところは、路面が凍結しやすい危険個所です。このような場所を中心に、砂箱を設置しています」。

 

砂といいながら、実は砕石だった

砂袋の中身、気になりますよね?実は、“砂”といいながら、5mm以下に岩を砕いた砕石が入っています。「平成8年頃までは滑り止め材に砂を使っていましたが、粒が小さすぎて雪や氷に埋まってしまうという難点がありました。そこで、平成9年頃に砕石が導入され、平成11年頃から本格的な使用が始まりました」。





砂袋には1.5kg入りと3kg入りがあるほか、市役所や区役所など公共施設には携帯しやすいペットボトルに詰めた滑り止め材も用意。砂袋は指定業者が袋詰めしますが、ペットボトルは市民や職員のボランティアによる作業です。




 

砂袋は誰でもまいてOK!

 この砂袋、滑って危ないなと思ったら、誰でもまいて良いそうです。「むしろ、積極的に砂まきにご協力ください。市では、凍結防止剤や滑り止め材を散布していますが、天候状況によっては散布が間に合わないこともあります。市民はもちろん、観光客の方も大歓迎ですし、砂箱から離れたつるつる路面まで砂袋を持って行っても結構です」。
 


 

では、どんな風に使うのでしょう?砂袋には手で切りやすいように切り口がついているので開け、後は滑りそうな個所にまんべんなくまけばOKです。






北海道Likersスタッフ(東京在住)も、砂まきに挑戦しました。その動画はコチラ。
 

雪がとけたらどうなるの?

冬の間、お世話になった滑り止め材ですが、春になり雪がとけると、歩道には“砂”が残ります。そこで、札幌市はもちろん、企業や市民がボランティアで砂の清掃を行います。回収された砂のうち、状態の良いものはアスファルトの下に敷く路盤材などにリサイクルされるそうです。
 


 

砂箱は札幌市以外の市町村でも広く導入され、冬道の安全対策に使われています。さっぽろ雪まつりをはじめ、冬を楽しむイベントが目白押しのこの時期は、気温がもっとも下がるので、つるつる路面も増えます。転倒防止のためにも、危険だなと思ったら、自分のため、そして次に通る人のためにも、ぜひ積極的に砂まきをお願いします!

 

関連リンク

札幌市
札幌ゆきだるマンプロジェクト
札幌発!雪みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト「転ばないコツおしえます。」