第10回「情熱の仕事人」トークセッションレポート!



北海道Likersのインタビューシリーズ「情熱の仕事人」連動企画、北海道Likersと北海道新聞のコラボでお送りしているトークセッションを去る12月14日に開催しました。

2ヶ月に1度開催し、今回で10回目。2015年ラストのスピーカーとしてお迎えしたのは、場所文化機構代表で地域づくりの仕掛け人・後藤健市さんと、個性豊かなまちづくりを進める東川町の職員・矢ノ目俊之さんです。

トークセッションは、恒例となった“黒ラベルで乾杯”で開演です!
 



 

現在に至るまで

スタートは、現在に至るまでの過程や経験などのお話から。

後藤さんは、アメリカ留学、東京での仕事を経験。26歳で地元・帯広に戻り、以来、社会福祉事業と共に地域づくりに取り組み、十勝、日本各地、アジア、パシフィックエリアで活動を展開しています。
「札幌で出身はどこかと聞かれたら“帯広”や“十勝”と答え、東京では“北海道”となり、アメリカで聞かれれば“日本”だ“アジア人”だと答える。“北海道”“日本”と口にすることで、自分の中で“場所に対する意識”が広がっていった」と、今の活動に結びつく体験を話されました。

 


 



矢ノ目さんは、専門学校を卒業後、民間会社での営業職を経て東川町の職員に。1985年に「写真の町」宣言をし、まちづくりが進められてきた東川町の概要や、「発想して行動することが東川の強み。町民にも行動力のある人が多い」といった話がありました。
自身の経験として、同町では前例がなかったという民間企業への出向を希望し、東京のマーケティング・コンサルティング会社で研修をしたことを挙げ、「そのときつながった人たちが財産」だと話されていました。

 

活動・取り組みについて

セッションは地域・まちづくりの話題へ。
 



地域の個性を生かし、「場所遊び」を仕掛けてきている後藤さん。自身がつくった「場所文化」という言葉、「その場所でなければ、感じられない、味わえないことを価値化する」というその考えを、事例を交えながら述べられました。
また、活動では「“生む”という言葉、人とのつながりを大切にしている。いろいろな人が関わることで、生み育てていくことができる」という考えや、「人が幸せになってくれるのが嬉しい。みんなが笑顔になる、楽しいことおもしろいことを生みだすことには情熱を傾けられる」と自身の思いにもふれられました。
 



矢ノ目さんは、現在東川町で実施されているサービスや事業の企画・立ち上げを手がけてきています。「自分は先輩に育ててもらった。何かをするときは、“伝える”より、相手のことを考えてどう“伝わる”かを軸にしてやってきている」と話され、同町独自の婚姻届や株主制度を立ち上げた思い、実施に至るまでのプロセス、反響などについて語られました。
東川町は国際交流にも力を入れ、町内には町立を合わせて日本語学校が2校あり、また、各国から来ているスポーツ国際交流員が、子供たちのクロスカントリーやサッカーなどの指導にあたっているそうです。

 

未来への展望

最後に、「10年後の北海道、東川町、自分自身はどうなっていると思うか」という質問にお答えいただきました。

後藤さん:私は人とのつながり、場所とのつながりを大事にしながら、今は海外では、香港、シンガポール、ハワイをメインに人と人を結んでいくことをしています。その場所に仲間ができると、そこが自分の場所になります。四季があり、食材も水も豊かな北海道は、世界から見るとものすごく価値のある場所。北海道の可能性を開いてつなぎ、世界各地の人に『私たちの北海道』といってもらえる仕掛けを続けていきたいと思います。10年後には、海外が隣町のように感じられる、そんなハッピーな世界がここに生まれているといいなと。

 


矢ノ目さん:東川の子たちは語学留学できる機会が多く、家具の町でもあって、本物にふれてもらいたいというところから、小学校、中学校では、東川産の学習椅子・机を使っています。中学生は毎年職人さんと一緒にメンテナンスをして、卒業と同時に自分の名前が刻まれた椅子を持ち帰れるんです。その子たちが10年後、東川で何かをやってみたいといったときに、僕がサポートすることができていたらと思っています。

来場者の方々は、実践事例や思いを交えた熱いトークに、終始引き込まれている様子でした。予定の1時間をオーバーして終演。会場のみなさんから、後藤さん矢ノ目さんに大きな拍手が送られました。

 


次回は2016年2月に開催予定です。みなさんぜひ、ご来場ください!

 

関連リンク

株式会社プロットアジアアンドパシフィック
合同会社場所文化機構
北海道東川町オフィシャルサイト
北海道東川町公式観光案内サイト
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