2015年12月20日 | 宮永 明子

2人のUターン女子が大樹町地域おこし協力隊として大活躍!

大樹町 地域おこし協力隊 神宮司亜沙美さん(左)と中神美佳さん(右)▲写真提供 / 大樹町 地域おこし協力隊    


大樹町で生まれ育ち、東京で就職した2人の女性が、在京道産子が集うイベント「北海道DAY」で出会い、今年2015年にUターン。現在、地域おこし協力隊として活動している2人のUターン女子の奮闘ぶりを紹介します。

 

「実は田舎が嫌で東京へ就職した」、「大樹が好きでいつか帰ってきたいという想いで、東京へ」、それぞれの想い

中神美佳さんと神宮司亜沙美さんの2人は同じ大樹町生まれ。在京道産子が集うDKdoのイベント「北海道DAY」で出会った2人は、それまで面識はなかったけれど、出会った瞬間に意気投合。同じ故郷についてよく話すようになり、いつしか、一緒にUターンすることを意識し始めました。


大樹町地域おこし協力隊の神宮司亜沙美さん(左)と中神美佳さん(右)▲大樹町地域おこし協力隊の神宮司亜沙美さん(左)と中神美佳さん(右)

 

地球の裏側のお客さんではなく、自分の家族や自分を育ててくれた地元を笑顔にしたかった

「最初は一緒にUターンしようとは思っていませんでしたが、Uターンしている先達の様子を見て私も早く戻らなきゃ、と影響を受けました!」というのは中神さん。

いつか帰ろうと思ってはいましたが、本格的に考えたのは去年2014年の8月。
大手自動車メーカーでマーケティング業務に従事し、世界中のお客さんを笑顔にするために仕事をしてきましたが、ふと「自分が本当に喜ばせたい人は誰なんだろう?」と疑問を持ちはじめ、仕事のモチベーションを保つのが難しくなってきたとか。


大樹町地域おこし協力隊の中神美佳さん▲「帰省の度に、メインストリートが閑散としていく、6校あった小学校が今は1校しかなくなっていくなどを目の当たりにしながら、大学時代から、ふと、“自分も町の人口減少に加担しているのではないか”と思い始めた」と中神さん


仕事で得たこれまでのスキルを活かして故郷を元気にするべく、熊本出身のご主人とともに地元大樹町にUターンし、4月から地域おこし協力隊となりました。
大樹町には、天然にこだわる海産物、本格的な自家製のチーズなど、本当に良質なものがたくさんある。マーケティングのノウハウを使えば、効果的にPRできるのではないか?と思ったそうです。

そして、今年の夏、中神さんは、故郷の逸品を引っさげて神奈川県相模原の物産展に出向き、2日間分の鮭とばが、1日目の昼過ぎに完売したときに、確実に需要があると確信したとか。

 大樹町に遊びに来てくれた中神さんの同僚▲「東京のかつての同僚が大樹町まで遊びに来てくれた時は町の良さを実感してもらえてとても嬉しかった」と中神さん(左から3番目)


大樹町のこだわりが詰まった特産品をより多くの人に知ってもらうため、中神さんがふるさと納税のホームページをリニューアルし、他と差別化を図りながら販路拡大のお手伝いをしています。品数も農家の自家製チーズや熟成した黒毛和牛、希少種であるケンボローホエー豚などをはじめとした16品に拡大。また、12月にも旬の海産物を中心として段階的に商品数拡大を図っています。このリニューアルにより、現時点で昨年の4倍の寄付につながりました。

新しいふるさと納税のホームページは商品だけではなく、生産者の紹介をメインに、町の紹介までを網羅。
大樹町は少人数教育で、食育等にも力を入れており子育て環境としても魅力的。特に子育て世代の若い層に、大樹町の良さを知ってもらいたい。物産だけではなく、町を好きになってもらって、「好き」から「行きたい」、「移住・定住」までになってもらえたら嬉しいと話す中神さん。


新しいホームページ掲載商品の撮影▲新しいホームページ掲載商品の撮影では、生産者の想いを反映するよう配慮


「『ふるさと納税』はお得合戦になっているけれど、これは一種のクラウドファンディングだと思っています。物産や町の施策などを紹介し、その可能性を応援してくれる人たちが納税(支援)してくれるのだと思います」(中神さん談)

精力的に活動している中神さんが大事にしていることは「町の人がしたいことを応援する」こと。
町がこうなったらいいなということをみんなそれぞれ思っているので、その持っているものを引き出し、心に火をつけることが私の役割かな?と話してくれました。

 

念願のふるさと大樹での子育てと仕事

大樹町地域おこし協力隊の神宮司亜沙美さん▲大樹町地域おこし協力隊の神宮司亜沙美さん


神宮司亜沙美さんは、今年7月から地域おこし協力隊に着任。15年ぶりに大樹町へ帰ってきました。
畜産業を営む実家に生まれ、生産現場をみながら育った神宮司さんは、小さな頃から、ここで育つことが嫌だったわけではなく、就職のため、3年くらいで戻ってこようという気持ちで神奈川の会社に新卒で就職。


大樹町 おにぎりパーティー▲町の人たちとの交流を大事に。「おにぎりいただきます!ソーシャルアクション」に町民有志で参加


その後、東京で結婚し、もう地元には帰れないのかな、と思っていた矢先、ご主人から、自然豊かな北海道へのUターンを提案されました。ご主人と将来の暮らし方について話し合うにつれ、「自然の中で子どもを育てたい、Uターンしたい」という気持ちが強くなり、まずは今年7月に息子さんと2人でUターン。ご主人も11月に帯広市の会社に転職し、現在は家族3人で大樹町で暮らしています。保育園の父母の方々や、子供のころに可愛がってくれた地域の人達とのコミュニティの輪も広がり、プライベートも充実しているそう。


大樹町おにぎりパーティーの様子▲おにぎりパーティーには神宮司さんはもちろん、お子さん連れで参加の方も多数


仕事の面では、今年7月に地域おこし協力隊に着任。観光PRの業務を任され、10年ぶりとなるガイドMAPの制作に取り組みはじめています。

そして、今月、神宮司さんが手がけた第1号の大樹ローカルマガジン「ソラユメ」が完成!


第1号の大樹ローカルマガジン「ソラユメ」▲第1号の大樹ローカルマガジン「ソラユメ」


年4回発行のフリーペーパーを作るに至ったきっかけは、町の人に自分の町のことをもっと知ってほしいと思ったから。
このローカルマガジンで見たからと、紹介した商品を買いにきてくれるお客様がいると聞き、やりがいと可能性を感じています。


神宮司さん取材写真▲取材では町の人と丁寧に関わっていくことを大事にしています

 

子どもものびのびと育つし、大人も余裕をもって子育てと仕事ができる幸せ

「東京に住んでいた頃、子育てするのがとても大変でした」と神宮司さん。混雑した電車に乗らなきゃ移動はできない、車は渋滞、どこへ行っても混んでいることを、とても負担に感じていたとか。その点、大樹町はノンストレス。保育園に預かってもらい、余裕を持ちながら子育てと仕事が出来るので、Uターンしてきて良かったと実感する毎日だそうです。


大樹町 地域おこし協力隊の神宮司さん(左)と中神さん(右)▲「町の人に寄り添いながら、任期の3年間を有効に活用していきたい」と話す神宮司さん(左)と中神さん(右)

 

町の人に寄り添いながら、大樹に眠っている町の魅力を発掘し、発信したい!

「私たちはUターンしてきて本当に良かった。1度、外に出て客観的に町を観る目線を持てたことは、眠っている町の魅力を掘り起こすための1つの大きな要素だと思います」。

東京で出会った2人のUターン女子は、道外出身のご主人を連れて、ふるさとへ戻ってきました。
これからも町の人と一緒に楽しみながら、町に大きな宝物を還元していくことでしょう。こういった若者が北海道各地に生まれてくるとさらに活気が出てくるに違いありません。


※クラウドファンディングとは
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと

 

関連リンク

ふるさと納税特産品 北海道大樹町公式ホームページ

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Writer

宮永 明子

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