札幌駅前で回転中!道内唯一のスカイレストラン「ロンド」



1973(昭和48)年5月にオープンした札幌のシティホテル「センチュリーロイヤルホテル」、その最上階にあるフレンチレストラン「ロンド」が、いまなお健在で回っています!札幌市街を一望できるロンドの眺望とお店の魅力を、紹介します。
 

40年以上回っています

ホテルは22階建てですが、その上、23階部分にあたるところに円筒形の構造物があります。この円筒形の内部が、回っているのです!「rondeau:回るもの」というフランス語にちなみ店名がついた通り、ロンド最大の目玉は回転するレストランであること。昭和40年代はこうした回転レストランが全国各地にあり、道内では旭川にもかつてありました。いまでは、札幌のロンドが道内唯一の回転レストラン。店内は全68席、20のテーブルに着席しながら、ゆっくりと3時間をかけて風景が1周します。立っている時はほぼ気になりませんが、着席すると「あ!回ってる」と感じます。





 
かすかな感覚ですが、客船のダイニングや列車の食堂車にいるような“揺らぎ”を感じます。とはいえ土台はビル。外がいかに荒天でも最上階が揺れることはなく、回る速度も一定ですのでご安心を。
「『いまも回っているのね!このお店。懐かしいわー。昔よく来たのよ』と、グループで来店なさる地元の奥様など、カフェの時間帯も多く利用されています」(マネージャーの南昇吾さん談)。ランチタイムとディナーの間に閉店の時間帯を設けることなく、ロンドでは午後のお茶や、早い時間からの夕食にも対応しています。
 


 
 

回る秘密は、床下にあり

 このレストランの床下には“回る秘密”が隠されています。
早速南さんに教えて頂きました。「店内の2ヶ所に四角い穴があり、定期的に床を開けて係員が覗き込み、レールの上を電気で回転するタイヤを点検・整備できるようになっています」とのこと。
 



 
この避難経路図で、ロンドを説明しましょう。
回転レストランの構造は、5円玉あるいはドーナッツを想像するとイメージが湧きます。まず、回る必要のないキッチンの四角い部分が、円の中央部にあります。四角の周辺部にはバックヤードや通路が配置されています。店内はワインセラーやグラスの棚を通路側に沿わせることで、窓からの景色を全周で確保。ですから実際に動いているのはドーナッツ型をした客席部分の床面のみ。外構の窓も建物の本体であるため、動きません。
回るレストランを、イメージできたでしょうか。
 


 

「席にお座りになったかたは、室内が実際に回る方向とは逆向きに回っていると、大抵おっしゃいますね。『窓も一緒に回っているの?』という質問も多く頂きます。ロンドではこのように、少々不思議な体験ができますよ」と南さん。
ゲストが窓ぎわにバッグを置いてしまうケースも稀に発生します。話に夢中でふと気がつくと、バッグが席から遠ざかっていて、一同大笑いということも。「そのため、私たちがテーブルにご案内する際に、バッグを置く場所をご説明しています」(南さん談)。
 
 

世界三大珍味 ランチコース



ゆっくり回る空間で、札幌の眺望を楽しみながら頂くロンドのランチは、期待を大きく上回るはず。まずは手始めとして、ビールに合うオードブルを1品リクエストしました。
「本日のオードブルは北海道産のじゃがいもノーザンルビーと、江別産のカマンベールチーズのグリルです。わさびとバジルの2色ソースが効いていて、ビールとの相性はよいと思います」と南さん。
 


 

取材後に日を改めて、ロンドで食事とお酒を楽しんだ筆者の感覚ですが、普段より少ないお酒でほんのり気持ちよくなり、普段よりも食欲が増してコース料理もきれいに完食することができました。普段のお酒を一層おいしく楽しくする効果が、この店にはあるようです。「馴染みのお客様からは『お店が回転しているから、酔いも回りやすいよ』と、楽しいジョークでお褒めを頂きます」(南さん談)。
 



ここからがロンドの自慢、世界三大珍味のフォワグラ、トリュフ、キャビアを使ったコース料理がお目見えします。かの三大珍味を使った昼と夜のコースは、開店以来の不変のコンセプトとのこと。これらの珍味を飾る添えの野菜や肉類、乳製品などは道産食材を極力使い、旬ごとに変えているそうです。
昼のコースは全8品、器やソース使いが繊細で、メーンの素材はもちろん、野菜のあしらいが素敵です。ホテルランチならではの優雅な時間を楽しめます。
 



 
ロンドの特長は料理の質が高いと点とともに、ホテルのフレンチでありながら程よいボリュームもあり、満足感が得られること。大きな皿に料理が少しだけ・・・ということはないので、どうぞ心おきなく頬張ってください。
 



 
この日の魚料理は、シマゾイのポワレ3種のピュレ(上の組写真:右)。黒オリーブ、グリーンピース、カボチャの色が艶やかです。肉料理は開店以来の人気メニューという、道産牛ホホ肉のシチューで、とろける食感が至福です。お皿の真ん中には、フォワグラのベニエが添えられていました。しめて3,900円(サービス料込、消費税別)で眺望つきの昼食は、意外とリーズナブル。
 
 

大切な時も、日常の1コマも

ロンドを16年担当する南さんには、サービスの仕事を通じて様々なお客様との出会いがあるそうです。「ホテルの開業翌年から、結婚記念日を必ずロンドで予約して、41回もご夫婦で来てくださるかたや、親・子・孫3世代で利用してくださるご家族、最近では外国人のゲストなど、様々なお客様にここが親しまれていることを感じます」(南さん談)。
 


※「新春の世界三大珍味ランチ」提供期間:2016年1月12日~31日
 

眺望を楽しむ暇もないであろうビジネスパーソンが、ロンドを利用することは・・・?
南さんによると、意外にもあるのだそうです。ロンドにはスパゲティセンチュリー風、略して「スパセン」というボリューム満点な定番ランチがあり、近隣の会社の人びとに人気です。
 


 
日没が早いこの時期は、暮れゆく札幌の街がひときわ絵になる季節。おいしい食事と共に、スカイレストランロンドをぜひ1度、体験してはいかがでしょう。
 


 
営業時間
ランチ 11:30〜16:00(ランチタイムは全席禁煙。ランチ後からディナー前までカフェ利用可)
ディナー 16:00〜23:00(ラストオーダー22:00 / コースのラストオーダー21:00)
 
※クリスマスディナー(12月19日〜25日)として特別企画を行うため、食事の開始時間の設定があります。上記日程でご予約の際は電話でお尋ねください