2015年10月17日 | nobuカワシマ

駅前の風景は生い茂る草木と廃屋、雄信内駅

雄信内駅の駅舎

古びた木造駅舎の無人駅。駅に降り立つと、駅前は生い茂る緑の木々と草に覆われ、数軒ある建物は廃屋でした。秘境感が漂うこの駅は、北海道北部を走る宗谷線の雄信内(おのっぷない)駅です。

 

雄信内駅の周囲には、人がいない…、駅舎以外の建物は廃屋…

ホームから古びた木造の駅舎に入り、外へ出る扉を開けてみました。目の前には、車が数台停まることができる、砂利が敷かれた駅前広場らしきスペースがあります。それ以外は、強い雨に打たれる、青々と生い茂った木々と草しかありません。


雄信内駅の駅前風景 ▲駅舎の玄関の扉を開けて見える風景。何も…ナイ!


でも、よく見ると緑の木々の間に建物らしきものが見えました。まずは行ってみます。
駅前通り(!?)をまっすぐ進み、T字路にぶつかりました。左右に数軒、建物があります。どうやらこの付近が目抜き通りのようです。
よく見ると…。


雄信内駅の駅近くにある廃屋 ▲昔は商店として営業していたのでしょう。建物の端は崩れていました


目抜き通り(!?)に数軒並ぶ建物はどれも、傾いているか、崩れていました。生活の匂いがありません。
なぜここに駅…!?と疑問に感じてしまうロケーションです。


雄信内駅の駅舎上部 ▲駅前に誰もいなくても、夜は照明がついてこの地を見守ります


ただ、駅から数キロ離れた場所には、街があります。
この街の名前は雄信内。駅名と一緒の名称に見えますが、駅は「おのっぷない」、街は「おのぶない」と読みます。また、駅は幌延町にありますが、街は天塩町にあるうえ、街の地番は読み方と異なり、カタカナで「天塩町字オヌプナイ」と言います。
駅と街は天塩川を挟んで反対側にあり、天塩川にかかる雄信内大橋を渡って行き来することができます。

数キロ離れているとはいえ、人の気配が感じられることにホッとした気分。

 

静かな駅に普通列車がやってきて、特急列車が通過していきます

雄信内駅の開業は、1925(大正14)年。木造の駅舎は、1953(昭和28)年11月に建てられました。半世紀以上、長い歴史を刻んできた風情を感じます。


雄信内駅の駅名版 ▲駅のホーム側には、立派な駅名板が掲げられています


この駅は、上り列車と下り列車が行き違いできるように、線路が2線、ホームが2面あります。


雄信内駅の駅構内 ▲反対側のホームへ行くには、ホームの端から線路際へ降り、木でできた簡素な踏切を渡っていきます


昼下がり、強い雨音しかしない無人駅で、踏切の警報の音が鳴りだしました。ホームに上がると、霞の奥のほうから少しずつ明かりが近づいてくる様子が見えました。稚内方面へ向かう下り普通列車です。


雄信内駅にやってきた普通列車 ▲たった一両だけの普通列車が雄信内駅にやってきました


雄信内駅がある区間は、1日あたり、普通列車が上下各5本走っているほか、特急列車が上下各3本走っています(2015年秋現在)。
普通列車が数分間停まっている間に、稚内から札幌へ向かう特急列車がやってきました。特急列車は雄信内駅には停車しません。踏切音が鳴り響く中、エンジン音を唸らせながら、普通列車の隣をゆっくりと通過していきました。


雄信内駅を通過する特急列車 ▲雄信内駅の上り線ホームを、特急列車が通過していきます


特急列車が過ぎ去ると、すぐに普通列車も発車。結局、この列車から降りた人も、乗った人もいませんでした。
訪れた日はたまたま悪天候のためにダイヤが乱れていて、このあとの列車は終日運休となりました。どうやら、今やってきた列車が、実質この日の最終列車だった模様です。


雄信内駅を発車する普通列車 ▲列車内は空席が目立ったものの、乗客は多数いました

列車のエンジンの音が、だんだんと小さくなっていき、列車は白い靄の中へと消えていきました。するとまた、雨の音しかしない静寂な雰囲気に。


雄信内駅のホーム ▲ホームの脇に生えている雑草に打ちつける雨音が響いていました


近くに人家が見当たらない、緑に囲まれた静かな無人駅。古びた木造の駅舎がとてもノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
近年は、古びた雰囲気を楽しみたいと思う鉄道ファンが訪れるほか、テレビなどメディアでも秘境駅として紹介されたこともあり、ちょっとした有名駅になってきています。
もしかしたら、この駅で出会う人は、純粋な駅利用者ではなく、駅を見学に来たファンと観光客しかいないかも…!?一見の価値がある、秘境っぽさが溢れる無人駅です。
ただ、駅近くの沿線ではヒグマの目撃情報もあるそうなので、訪れる時は気を付けて下さいね。

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