2015年10月14日 | nobuカワシマ

天塩川のイトウに魅せられ移住した男

イトウを釣った菅原さん▲(イトウはこのあとすぐにリリースしています)


北海道には、各地から移住してきた人がたくさん暮らしています。北海道北部の天塩町で暮らす菅原さんは、幻の淡水魚と言われる「イトウ」に魅せられ、神奈川県から移住しました。

 

釣りが命!「イトウ」に魅せられた菅原さん

菅原さんは、神奈川県川崎市出身。少年時、漫画「釣りキチ三平」に夢中になり、釣りに目覚めたそうです。「釣りキチ三平」の中で取り上げられていた幻の魚「イトウ」を釣ることが、菅原少年の夢でした。
「イトウ」とは、国内最大級の淡水魚。半世紀ほど前は北海道内各地で生息していたと言われていますが、現在は天塩川など一部にしか生息していない、絶滅危惧種に指定されている魚です。


菅原さんが釣った「イトウ」▲菅原さんが釣った「イトウ」(イトウはこのあとすぐにリリースしています)


大学進学で北海道網走市、就職で札幌市に引っ越すと、休みのたびに北海道北部の天塩川やサロベツ原野などに訪れ、釣り三昧の日々を送りました。


天塩川で釣りをする菅原さん▲天塩川に入り釣りをする菅原さん


北海道で釣りを始めて最初の頃に「イトウ」を釣り上げたものの、その後はほとんど釣れることがありませんでした。釣ることが極めて難しいため、逆に「イトウ」に惹かれる想いがさらに増していったそうです。
春夏秋冬、朝、昼、夕、いつでも釣り、が菅原さんのライフスタイル。機会を見つけては天塩川を訪れチャレンジすることが、もはや習慣になっていたようです。


真冬の天塩川▲真冬でも寒さは関係なし、釣り命!


ところが、持病のアトピー性皮膚炎が悪化してしまい、病院通いと療養のために実家の神奈川県へ帰ることになりました。天塩川からは遠く離れた地、「イトウ」を釣りに行く機会もなくなってしまいました。

 

地域のために奔走しつつ、「イトウ」を追う

しばらく北海道を離れて暮らしていましたが、ある日、転機が訪れました。北海道北部にある天塩町で、3年間移住をして仕事をする、地域おこし協力隊の募集があったのです。


天塩川と利尻富士をバックに沈む夕陽▲天塩町のサンセットは絶景!手前は天塩川、奥は日本海に浮かぶ利尻富士


天塩町は「イトウ」が生息する天塩川の河口がある町。さらに、近隣の豊富町には、皮膚のトラブルに効果的といわれている湯治場、豊富温泉があります。
「イトウ」を釣るため、またとないチャンスと思い応募をし、めでたく天塩町へ移住することになりました。


天塩川の下流の風景▲天塩町を流れる天塩川の下流付近の風景


平日は仕事、仕事の前後や休日は天塩川で釣りをするか、豊富温泉で湯治をする、という生活が始まりました。
仕事は、町役場での観光振興や、まちづくりを進めていく業務。なかでも、天塩川を活かしたまちづくりのアイディアを出し合い、観光振興に繋げていくためのプロジェクトでは中心的人物の1人として、企画の進行や人の調整などに奔走しました。


天塩町のしじみ漁▲天塩町の特産品しじみの漁。しじみを活かした企画を作ることも、天塩町の観光振興の1つ


プロジェクトが大きくなり、関わる町民が少しずつ増えていくと、地域おこし協力隊としての3年間の任期が終えた後も、そのまま天塩町で町職員として業務に関わることになりました。
天塩町に移住をして、少年期の夢が生活の一部になった菅原さん。現在、地域のために汗を流しつつ、「イトウ」を追う日々を過ごしています。


真冬の天塩川で「イトウ」を釣り上げた菅原さん▲真冬の天塩川で「イトウ」を釣り上げた菅原さん(イトウはこのあとすぐにリリースしています)

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