受けてみませんか?「北海道観光マスター検定」誕生10年!



北海道観光マスター検定をご存じですか?日本の面積の2割を占める広い北海道。観光に携わる人や、一般の道民がこの検定で知識を深め、北海道の観光ホスピタリティを高めようと2006(平成18)年に施行し、今回で10年目となります。

北海道の主要な都市には、まち独自の検定があります。札幌シティガイド検定、おたる案内人検定、函館歴史文化観光検定、とかち検定、旭川大雪観光文化検定、くしろ検定、名寄ご当地検定などです。今回ご紹介するのは北海道観光マスター検定。ご当地検定と、この検定の関係を家で例えると、北海道観光マスター検定は家の1階。北海道全域の観光知識という“基礎部分”に当たります。2006(平成18)年につくられたのが、北海道観光マスター検定。この検定に合格したら各地の検定に挑戦し、観光の知識をさらに積み上げて欲しいという願いを込めて、毎年11月に実施しています。

 

歓待精神で北海道を活性化!

検定の主催機関、札幌市中央区の一般社団法人北海道商工会議所連合会(以下:道商連)で話を伺いました。道商連では「北海道を訪れる観光者を温かく親切にもてなす心、歓待(かんたい)精神を持つ人」と、北海道観光マスター像を定義しています。これは、普段から北海道のよさを知り、広めたいと願う北海道Likersな私たちにも重なる精神ではないでしょうか。





道商連の山岸明彦さんは、検定が誕生した背景をこう話します。「北海道の観光産業をさらに推進するためには、札幌だけでなく、旅行者に全道を周遊していただくことが重要でした。それはいまも北海道経済の課題です。そのために10年前から観光ガイドや観光業に携わる人、道民のみなさまが率先し、地元の観光知識に加えて北海道全体の広い知識を持ち、観光客をもてなそうという機運が高まりました」

近年の北海道は、アジア各国から来訪するインバウンド客の増加が顕著で、北海道の観光に関連する広い知識の修得は、10年前よりもニーズが増しているのです。





道商連と道内に42ある商工会議所では、北海道観光に関する知識の習得と、スキル向上、そして道民のホスピタリティ向上を目指し、21の会議所で北海道観光マスター検定試験を毎年秋に実施。今秋で10年、10回目の試験を迎えます。どんな検定なのでしょう。

 

学生・社会人も挑戦、正答7割を目指して

北海道観光マスター検定の第1回試験は、話題性の高さやご当地検定ブームも手伝い1,300名近くが受験しました。第2回以降は半減しますが、2年目以降は例年600名前後の受験者数で推移しています。直近の第9回は546名が受験し、224名が合格。41%の合格率でした。「小さなまちの商工会議所では受験者が10名、20名ということもあります。公的機関の商工会議所が継続して実施することで、この検定試験は道内の中小企業における人材育成の役割も担っていると考えています」





勉強が続かないよという人には、直前対策を札幌市と旭川市の2ヶ所で開催。公式テキストも版を重ねて発行されているので、ひとりでもこつこつ学べます。社会人に限らず学校も、この検定を活用しています。観光学科を持つ道内の大学や短大、専門学校では、就職を有利にするツールとして北海道観光マスター検定の受験を奨めたり、講義の教材に北海道観光マスター検定の公式テキストを採用したりしているそうです。

 

試しに解いてみよう!

検定の過去問から出題。迷わず正答できますか?

Q:観光地と特産品の組み合わせで正しいものを選択肢から選び、その記号を記入しなさい。
ア.深川・ウロコダンゴ、イ.乙部・五勝手屋羊羹、ウ.七飯・いかめし、エ.幕別・バナナ饅頭
正解=ア(ちなみにひっかけ選択肢の解はこちら。羊羹=江差町、いかめし=森町、バナナ饅頭=池田町)





Q:次の観光対象と市町村との組み合わせで間違った組み合わせを選び、その記号を記入しなさい。
ア.門別競馬場-日高町、イ.馬事資料館-浦河町、ウ.風の館-様似町、エ.二十間道路桜並木-新ひだか町
正解=ウ(「風の館」があるのは、北海道で南に突き出た襟裳岬で有名な、えりも町です)





これらはおそらく簡単なほう。食べものや観光施設はもちろん、北海道の歴史など、試験は手強い問題がズラリ。受験者は90分で50問に解答します。四肢択一式が出題の中心で、全体の7割以上を正答すれば合格です。試験では全道の179自治体から多数、難問が登場します!





検定に合格すると「北海道観光マスター」の称号を付与する合格証と携行カード、ピンバッジが交付されます。 直径18mm、1円玉よりやや小さい銀色のバッジにはThe Master of Hokkaido Tourism の刻印が光ります。





以上が試験のあらましでした。道商連をあとに今度は人に会いに行きます。北海道観光マスター検定に、2009(平成21)年の11月に検定に合格し、札幌で活躍する観光ボランティアガイドに話を聞きました。

 

本当の学びはこれから

目指すガイドは満面の笑みで迎えて下さいました。札幌市中央区にお住まいの星川均さん。普段は地元のタクシー会社北都交通で週3回勤務、札幌市内を中心に走ります。休日は「札幌商工会議所 観光ボランティアガイドの会」会員として、北海道庁の赤れんが庁舎を中心に、案内活動をしています。





星川さんの特技は「笑顔が出るまで1秒」というフレンドリーな雰囲気づくり。タクシーではお客様と2人ということも多々あります。そんなときこそ会話が重要で、星川さんの真骨頂です。車窓から目に入るもの全てが、旅行中なら興味深く映ることでしょう。星川さんは、道民に愛されるコンビニや信号の形状、屋根がなぜ平らなのかなど、一方的なガイドではなく会話によって移動中を楽しませています。

星川さんは、複数の観光ボランティアガイド活動に加わっています。取得した資格も札幌シティガイド検定、ほっかいどう学検定、北海道観光マスター検定と多彩。さらにタクシー乗務の際には、夢大地北海道ガイドタクシーのシルバー認定乗務員として、プロの仕事を見せてくれるのです。中国語も初歩なら話せるそう。

熱意の源泉はどこから来るのでしょう。
「諸々の検定を取ったことによるプライドもありますね。資格に負けないような仕事をしたいと常に思っています。観光ボランティアガイドの喜びは、旅の思い出づくりのお手伝い。それにはまず笑顔です。そして私は一定レベル以上の観光知識を持つことを目指し、工夫を続けています」(星川さん談)。





星川さんのお話から、旅行者との交流が刺激となり新たな学びがある。そんな生活の充実ぶりが伺えました。「札幌商工会議所の高向巖(たかむきいわお)会頭も、過去に北海道観光マスター検定を受けて合格しています」とのこと。経済界のリーダー自らが、観光マスターとして積極極的に北海道をアピールしています。

幅広い世代がチャレンジしている北海道観光マスター検定の実施から10年。北海道観光は一層多様化し、旅行者を迎える現場の人はもちろん、北海道Likersを自称する人は、知識をアップデートする必要性が高まることでしょう。2015年の受験日は11月23日(月・祝)、道内の21商工会議所にて実施し、申込みは実施する商工会議所に10月30日(金)まで。まだ間に合います!

北海道観光マスター検定でこの秋、力試しはいかがでしょう。

 

関連リンク

21商工会議所
 

交通アクセス(札幌経済センタービル) 

(1)JR札幌駅から徒歩で / 南口から徒歩約700m、約10分、札幌市時計台の東隣
(2)地下鉄から徒歩で / 地下鉄「大通」駅31番出口から徒歩約100m、札幌市役所の北隣
(3)マイカーで / 駐車場はありません。公共交通をご利用ください