本拠地は苫小牧。アイスホッケーチーム「王子イーグルス」



道東や胆振エリアで小中学校を過ごした人たちなら、スケートはとても身近なスポーツ。「子供の頃、スピードスケートやってた!」「私はアイスホッケー!」という道産子、はい、手を挙げて。特に苫小牧はアイスホッケーが盛んな街。ただ今アジアリーグ真っ只中、苫小牧を拠点に戦うアイスホッケーチーム「王子イーグルス」を紹介します。

 

2016年、創部90年を迎える古豪「王子イーグルス」

北海道の小中学校では、冬の体育の授業にスキーやスケートというカリキュラムがあり、札幌など雪が多いところはスキー、雪の少ない胆振エリアや道東などはスケートを取り入れています。特に苫小牧はアイスホッケーが盛んで、「市技」と言われているくらいです。男女問わず「子どもの頃、アイスホッケーやってたよ!」と言う苫小牧市民が、皆さんの周りにもいるはずです。

そして苫小牧のアイスホッケーといえば、古くは「王子製紙アイスホッケー部」の名で知られ、2008年からはチーム名を改名して活躍中の「王子イーグルス」です。2016年、創部90年を迎える古豪で、数々の大会で何度も優勝を飾った、とにかく強いチームでした。





2003年からアイスホッケーは日本だけではなく、韓国、中国、ロシア・ユジノサハリンスクを含むアジアリーグとなり、王子イーグルスは2008年にアジアリーグ初優勝。2011年準優勝、2012年優勝と、やはり苫小牧に王子あり!…だったのですが、ここ最近は少しおとなし目。
「いやいや、苫小牧のアイスホッケーチームは、強くないとダメだべさ!」ということで、北海道を応援する北海道Likersが、王子イーグルスを応援取材してきました。

 

北海道Likers的アイスホッケー講座

間もなく冬を迎える北海道は、ウインタースポーツシーズンに突入です。自分でスキーやスノボを楽しむのはもちろんですが、ウインタースポーツが苦手でも、仲間同士でサッカーや野球のように「観戦」が楽しめるのがアイスホッケーです。
「ルールがわからない…」という声が聞こえてきそうですが、基本はシンプル。相手ゴールに、長い棒(スティック)を使って、黒い円盤(パック)を入れれば1得点です。ただ、その1点を入れる、入れさせないために、リンクの上をものすごいスピードで選手たちが縦横無尽に走り、ぶつかる、そのパワフルでダイナミックな展開が、観戦する人たちを熱くするのです。




リンクに立てるのは1チームGK1人+5人の計6人ですが、ベンチには22人入れます。アイスホッケーは体力の消耗が激しいので、選手の交代は自由で、ひんぱんに入れ替わります。
試合開始は、サッカーならKickoff、バスケットボールならTipoffですが、アイスホッケーは「Faceoff(フェイスオフ)」といいます。試合時間は第1ピリオド20分、15分休憩、第2ピリオド20分、15分休憩、第3ピリオド20分で、得点の多い方が勝ち。

どうです、シンプルなゲームでしょ!
「いや、そんなおおざっぱじゃなくて、ちゃんと知りたい」という人は、王子イーグルスのHPへ。丁寧に説明しています。

 

札幌市出身ルーキー、#92越後選手をチェック!

試合を生観戦すると、スピードと迫力はもちろんですが、スケートが氷をけずる音、選手同士が激しく接触する音、スティックがぶつかる音など、想像以上に音が響くことに驚きます。が、それも生観戦の醍醐味。
選手は、ヘルメット、ショルダーパッド、エルボーパッド、グローブ、シンガード(すねあて)など国際競技規則に基づく防具を装着しています。なので、ヘルメットに顔を守るバイザーがついていると正直選手の表情はよく見えません。おまけに、ものすごいスピードで動くので、選手の番号や背中の名前を確認するのも一苦労。「もう、誰が誰だかわかんなーい!」…となりそうですが、王子イーグルス注目の選手の1人を紹介しましょう。札幌出身のルーキー、#92の越後智哉選手です。





アイスホッケーの選手は一般的に大柄で、体重も80kg超の選手が大勢います。そんな彼らがプロテクターを付けたら、「どんだけでかいんだ!」となるのですが、越後選手は身長が160cm、体重70kg。ユニホームを脱いで、私服で街を歩いたら普通に人ごみに紛れてしまうでしょう。





今年9月13日、トップチームの試合に初出場し、見事初ゴールを決めました。マネージャーの佐々木さんによると「今、ノリに乗っている選手の1人です」だそうです。
「小さくても努力をすればトップチームで戦うことができる。子どもたちや小柄な人たちの目標になりたい」(越後選手談)。
体格は関係ない!スピードとテクニックで、相手チームを翻弄する越後選手。おまけに、笑顔も素敵。女子の皆さん、超チェックです!




 

王子イーグルスから、世界トップリーグへ

王子イーグルスには、昨シーズンまでフォワードの久慈修平選手(苫小牧出身)が在籍していました。大学時代から日本代表に選ばれ、王子イーグルスでもルーキーながら得点王を取るなど大活躍。その久慈選手は、2015年9月、ドイツ1部リーグのアイスベアレンのトライアウトに合格し、世界のトップリーグに移籍しました。
「世界トップリーグで活躍できる選手を育てたということは、私たちの誇りであり、また自信にもなりました」と語ってくれたのは、マネージャーの佐々木さん。
久慈選手に続け!とばかりに、チームをけん引する注目選手が他にもたくさんいます。野球やサッカー同様、お気に入りの選手がいると、観戦にも力が入るというもの。特にアイスホッケーは、氷上の格闘技と言われるくらいガツンガツンぶつかる激しいスポーツなので、試合中とそれ以外のギャップも、観戦初心者には「萌え」ポイントになるかもしれません。



















 

王子サーモンのベーグルサンドがおすすめ!

王子イーグルスの試合は、道内なら苫小牧、釧路、帯広、札幌で観戦することができます。道外なら、八戸、日光、新横浜、長野、東京など。アジアリーグなので、中国やユジノサハリンスクにも遠征します。詳しい試合スケジュールは、HPで確認できます。
10月13日(火)・14日(水)は、1ヶ月ぶりに苫小牧、白鳥王子アイスアリーナでホーム戦です。対戦相手は韓国のアニャンハルラアイスホッケークラブ。ホーム苫小牧での試合は、負けるわけにはいきません。アイスアリーナは寒いので、がっちり防寒対策をして観戦に行きましょう!
そしてこの日、白鳥王子アイスアリーナに行くもう1つの楽しみ…それは、王子サーモンのベーグルサンド!実は13日、14日は王子サーモン株式会社「王子サーモンPresents Games」。
同グループの王子サーモンといえば、全国的に有名な逸品。それを惜しげもなく使ったベーグルサンドが、「とにかく美味いんです!」(佐々木マネージャー談)とのこと。また、「サーモンチップドライつかみ取り」(1回600円)もあり、試合の合間も楽しめそうです。

来年2月まで続くレギュラーシーズンは、これからますます白熱した試合が続きます。マネージャーの佐々木さんは「王子イーグルスは、道内を拠点とする他のスポーツチーム、例えばエスポラーダ北海道(フットサル)やレバンガ北海道(バスケットボール)、コンサドーレ札幌(サッカー)、北海道日本ハムファイターズ(野球)などとも連携しながら、北海道のスポーツシーンを盛り上げていきたい。ぜひ1度、アイスアリーナに試合を見に来てください。チームが勝った時は、勝利のパフォーマンスがあります。それも見どころのひとつですから!」と話してくれました。

道産子としては、おとなしい王子イーグルスなんて見たくない。カナダからNHL(※1)でのプレー経験があるレイモンド・マサオ・サワダ選手が新戦力として加入したので、今後の王子イーグルスに注目です!

※1
NHL:ナショナルホッケーリーグ。世界のプロホッケーリーグ界の最高峰。

 

関連リンク

王子イーグルスオフィシャルファンサイト
王子イーグルス公式サイト
アジアリーグアイスホッケー