2015年10月09日 | 宮永 明子

広大な牧草丘陵地帯!2,600人の小さな酪農村を満喫する「鶴居村フットパス」

ドローン撮影による鶴居村フットパス▲写真提供 / 鶴居村観光協会


鶴が居るから鶴居村。釧路空港から北北東30kmに位置する人口2,600人の村で、澄んだ空気を吸いながら散策するフットパスが秘かに人気となっています。普段立ち入ることのできないエリアも網羅したフットパス「草原と林道のコース」を体験してきました!

 

村内の自然や産業など人々の暮らしが見える7.5kmのフットパスコース

イギリスを発祥とし、日本各地でも整備が進められているフットパスは、その土地の自然景観や風土などに触れ、「ありのままの風景」を楽しみながら歩くための小路です。鶴居村では2013年秋から本格的なフットパスコースが作られました。

ガイドは、鶴居村を拠点にタンチョウなどの野鳥との出会いを演出する「パラダイスシアター」の音成邦仁さん。


「パラダイスシアター」ガイドの音成邦仁さん▲ガイドを務める音成邦仁さん。2001年に鶴居村にきて以来、野鳥との出会い、湿原散策、鶴居村ならではの景観や体験を紹介しています


朝もやが立ちこめる朝、フットパス参加者一行は、鶴居村役場を出発。市街地から鶴居水源地、広大な牧草地、山林などを歩き、村内の自然や産業など人々の暮らしが見える7.5kmをおよそ3時間で歩きます。


鶴居村の牛舎のホルスタイン▲牛舎からはホルスタインが「おはよう!」といわんばかりに顔を出していますが見えますか?

 

ただ歩いているだけでは気づかない動植物の息吹

市街地を抜け、山へ向けて20分ほど歩くと、林道に入り、そこで、ガイドの音成さんがかわいい足跡をみつけました。


エゾシカの足跡▲林道にはかわいいエゾシカの足跡がありました


偶蹄目の足跡で、エゾシカとのこと。


鶴居村の林道▲深呼吸が気持ち良い林道


「ちょっとここを見てください!」とガイドの音成さん。


オオウバユリを見つけたガイドの音成さん▲オオウバユリを見つけたガイドの音成さん。ガイドの方と一緒に歩くと、楽しい発見がいっぱい


林道の脇にはオオウバユリがありました。種をたくさんつけていて、振ると魔法の杖のように種が飛び散ります。思いっきり振ってみたりと、童心に返り自然の中で遊びました!


オオウバユリ▲ユリ科の多年草、オオウバユリ。アイヌ文化では、代表的な保存食として知られる、根からでんぷんが取れる植物


普段、都会生活を送っていると触れることのないようなものに出会い、心が躍ります。

 

村人すら観たことがないような景観に身を置く特別な体験

さて、いよいよ、釧路丹頂農協所有の広大な牧草地へと入ります。ここは私有地のため、ガイドが同行しないと立ち入ることが出来ません。かつて牛が放牧され、現在は牧草の採草地となっている100haの広大な土地は、刈取りが終わった10月頃から2~3ヶ月間限定で開放されます。
ゲートをくぐり、坂を上がると、この見晴らし。


釧路丹頂農協所有の牧草地▲ただただ広がる牧草地に、爽やかな風が吹き、体を包み込みます


ツチグリ(右)▲深まる秋に、可憐なお花をみつけました(左)。ツチグリと呼ばれるキノコ(右)は押すと粉状の胞子が出てきます


釧路丹頂農協所有の牧草地の小路▲パラパラと落ち葉を踏む音も心地よい


釧路丹頂農協所有の牧草地からみえる阿寒岳▲丘の向こうには阿寒の山々が霞んでみえました。晴れの日ならもっとくっきりと見えます


遮るものがない広大な牧草地の景観に圧倒されたまま、先に見えるカラマツ林へ向かい、歩を進めます。

 

森の香りが心地よいカラマツ林

カラマツ林に入り、耳を澄ますと、様々な鳥のさえずりが聴こえてきました。ガイドの音成さんは、同時に鳴いている3、4種類の鳥の名前を教えてくれました。春には多い時で30種類の鳥の鳴き声が聴こえてくるそうです。


鶴居村のカラマツ林▲鳥のさえずりが心地よいカラマツ林


鶴居村のカラマツ林▲倒木もちょっとした自然のアスレチックになります

 

村道の脇で出会ったのは、村のシンボル!

カラマツ林を抜けて村道へ。村道では北海道の酪農村の証「牛横断注意」の標識があり、村の風土を感じずにはいられません。


「牛横断注意」の標識▲年季が入った「牛横断注意」の標識


村道を歩いていると、脇の敷地になんとこちらの方々がいらっしゃいました!


食べ物となる虫を探しているタンチョウ▲横1列に並び、食べ物となる虫を探しながら、ゆっくりと前進していくタンチョウ


こんなところで国の特別天然記念物タンチョウにお目にかかれるとは思いませんでした。さすがは鶴が居る村。

今年夏には新たに森林を満喫する「村民の森コース」が新設されました。このコースは通年楽しめます。


村民の森キャンプ場奥100mの森林を歩くコースの様子▲2015年夏に新たに加わった村民の森キャンプ場奥の森林を歩くコースの様子(写真提供 / 鶴居村観光協会)


フットパスはその地域の景観や風土、歴史に触れるアクティビティ。タンチョウや広大な牧草地、阿寒の山々を見晴らす丘陵地帯など、2,600人の小さな酪農村を満喫する充実したアクティビティを体験してみてはいかがでしょうか?
鶴居村では、今年12月末まで、「長期滞在型観光モニター」を行っています。観光名所を巡るのはもちろん、こういったフットパスに参加し、その土地ならではの文化や風土を感じる旅も興味深いですよ。

※2014年11月の体験をもとに紹介しています

 

鶴居村フットパス「草原と林道のコース」

●距離 / 約7.5km
●所要時間 / 約3時間
●料金 / 参加費1名¥5,000~(人数によって価格が変わります)
●期間 / 10月~12月(降雪の状態によって変更有)

 

関連リンク

平成27年度「長期滞在型観光モニター」特設ページ

 

関連記事

スナップ/鶴居村のパウダースノー

\行きたい!行くべき!と思ったら「なまらいいね!」/

この記事をSNSでシェアしよう!
  • 広大な牧草丘陵地帯!2,600人の小さな酪農村を満喫する「鶴居村フットパス」
  • Google+

Aae34099 853c 4cb7 919c ced078dcaf5f

Writer

宮永 明子

FacebookのIDを利用して、北海道Likersへ登録します。

北海道Likersは、北海道を愛する皆さんと北海道を盛り上げるコミュニティです。

  • 利用規約に同意の上ご登録ください。
  • FacebookのIDで簡単に登録できます。登録は無料です。
  • Facebookに設定しているメールアドレスを登録します。お客様のメールアドレスは、北海道Likers運営からの連絡に利用いたします。
Title
Close
北海道Likersアプリ(iOS) 北海道Likersアプリ(Android)