カツオだしが香る「まるひら」で釧路ラーメンを満喫!

北海道第4のラーメンと呼ばれる「釧路ラーメン」。縮れのある細麺に、カツオだしベースのあっさりスープが特徴です。その歴史は古く、元祖のお店は創業80年を数えます。市内近郊に90店舗以上ある釧路ラーメンの中から、地元に愛される老舗の「まるひら」を案内します。





JR釧路駅から車で10分ほど、繁華街から離れた住宅地の坂の途中にある「まるひら」。アクセスが良いとはいえない場所ですが、朝9時30分の開店から満席になる日が多い人気店です。

昭和34年に開店。現在のご店主、平野正夫さんは4代目。親戚が始めたこの店を22年前に引き継ぎ、家族で切り盛りしています。





「初代は戦後、苦労してほぼ独学でラーメンを学び、辿り着いたのがまるひらの味だと聞いています。代々続く味を絶対変えない、変えたくないと思い、教えを忠実に守っています」と、平野さん。

メニューも代々変わらず、シンプルに正油と塩のみ。酒類は一切扱っていません。








わぁ!透き通ったスープの美しいこと。カツオだしが主体のあっさりさっぱりした味わいで、スープを飲み干す人が多いというのもうなずけます。具もシンプルで豚モモ肉のチャーシュー、メンマ、ネギ、そしてのり。昭和のよき時代を彷彿とさせる一杯です。





それにしても、住宅地で朝9時30分の開店というのは随分早いですね?
「最初は午前10時が開店時間だったようです。ひと仕事を終えて浜から来る人たちが外で開店を待っていたので、待たせるのは気の毒だからと、30分前倒して開けて以降、この営業時間になったと聞いていますよ」と、奥さんの芳子さん。
今でも開店を待ちわびた漁業関係者やタクシーの運転手などで、朝一はいっぱいになることが多いのだそう。





平野さんと芳子さんは、お客を見送る時、「ありがとうございました」に加え、「お気をつけて、どうぞ」という言葉を添えます。脱サラでまるひらを継いだご夫妻にとって、暑い中、寒い中、わざわざ来てくれることへの感謝の気持ちを伝えたくて、自然と出た言葉だといいます。「通ってくださるお客様があってこそ、なんです」。




半世紀以上にわたり、変わらぬおいしさを提供するのは、並大抵のことではありません。“懐かしい味”に満足し、かけられる言葉にほっこり。心温まる港町のラーメンが、地元で愛される理由がわかった気がしました。

 

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