大地を創る人。十勝で北海道の夏の美味「ピュアホワイト」をつくる斉藤一成さん



甘くジューシーで、生でも食べられる白いとうもろこし「ピュアホワイト」。帯広市の斉藤農場で有機JAS認証のピュアホワイトをつくっている斉藤一成さんを訪ねました。

 

1日ひとりで1,000本以上収穫することも!

帯広市の斉藤農場では毎年8月になると、とうもろこしの人気品種、ピュアホワイトの収穫が朝4時からはじまります。「実に水分と糖が蓄えられている早朝に収穫すると、おいしく食べてもらえるんです」。そう語るのは同農場の斉藤一成さんです。

 



斉藤さんがはじめたピュアホワイトの畑は、今年で6年目。有機JAS認証(※)のもと、「自家用、知人用」として作っていましたが、少しずつファンが増え、「知人から、いい運送会社を紹介してもらえたおかげで、妥当な価格で全国へ発送できるようにもなりました」。

収穫量は、多い日にはひとりで1,000本以上(!)。とうもろこしのひげの色が茶から黒へと変化し始めた頃が収穫のタイミングです。この時の糖度は17度以上というから、まるでフルーツのようです。

収穫は機械を使わずすべて手作業です。斉藤さんは、「作業中は集中しているのでそんなことないんですが、終わったあとはさすがにクタクタになりますね」と笑顔に充実感をにじませます。

 

農家の仕事は楽しい!

斉藤農場は、大学を卒業して就農した斉藤さんのほか、両親やふたりの姉も一緒に働いています。「農家の仕事は楽しいですよ!」と斉藤さん。「特に十勝は新規就農にもおすすめです。日本の食糧基地ですから、小規模農業だけでなく大規模農業も目指せますし、まだまだ輸入に頼っている食物もたくさんです。国産を目指して取り組む余地も存分に残っています」。

 



また、日々のスケジュール管理から生産する作物まで、自分の采配で決めることができることも魅力だとも。そんななか、生計のためだけに1種類の作物だけを生産するという考え方もありますが、自身はいろいろなことに挑戦しながら、忙しく動いている方が性に合うといいます。

いま取り組んでいるのは、秋に収穫したにんじんとだいこんを貯蔵し、真冬に販売すること。取引先から「冬にも帯広産の野菜を販売したい」とお願いされてはじめました。「ピュアホワイトやアスパラなどと違って、根菜は保存がききます。おいしく貯蔵できる方法を見つけていきたいですね」。

畑でさまざまな作業ができる繁忙期、出荷作業に時間とられるはもったいないと感じていたこともあり、農閑期に出荷作業ができる貯蔵野菜には期待が膨らみます。

いかにアイデアを出して省力化をし、おいしいものをたくさんのひとに届けるのか。斉藤さんは、そこにやりがいを感じています。

 



※有機栽培…使用が禁止された化学肥料や化学合成農薬を3年以上使っていない畑で、禁止資材を使わずに生産すること。商品には、有機JASマークがついている。(農水省の規格あり)
 
 

「大地を創る人」とは

さまざまなおいしい食を生み出す北海道を「大地」と表現。農業や漁業、酪農業を通し、「新しい北海道を創りたい」「北海道を支えたい」「未来の北海道をデザインしたい」。そんな思いを胸に抱く北海道の生産者を、「大地を創る人」としてご紹介します。