漁船に乗って天売島をぐるり一周クルーズ



島を知り尽くした地元の漁師さんが、漁船で島を案内してくれます。大自然に囲まれた天売島をぐるりと一周する、約90分の漁船クルーズ。アドベンチャー気分もたっぷり味わえます。

天売島の漁船クルーズは、2015年からスタートした新しいアクティビティー。
2014年まで島を一周する観光船がありましたが運航取りやめとなってしまいました。島の海を巡る観光を何とか残そうと、地元の漁師さんたちが立ち上がり、漁の合間に観光客をのせて案内するスタイルでスタートしました。

クルーズする漁船は2隻あります。今回は、網野博さんが所有する船「栄丸」に乗船しました。網野さんは、漁師でもありつつ民宿も経営し、さらに漁船クルーズで船長兼ガイドも務める、マルチプレイヤーです。

 



救命胴衣を見につけ、水飛沫がかかっても大丈夫なようにカッパを羽織って乗船します。
「そのへん座るといいよ、いいかい、行くよ~」
漁船に乗って座ると、いざ出発!網野さんの奥さんが岸辺で見送る中、エンジン音がババババッと響きだして港を後にしました。

 



天売島の漁船クルーズは、オロロン鳥などが生息する赤岩まで巡り戻るルートと、島を反時計回りに一周するルートがありますが、その日の潮の流れや天候によりコースやルートが変わることもあります。この点は、漁師さんの長年の経験に任せます。
今回は反時計回りに島を一周してくれました。

 



天売港は天売島の北東にあり、天気がよければすぐ隣にある焼尻島をはじめ、対岸にある北海道本土も眺めることができます。島の北西側に出ると、切り立った断崖絶壁の海岸線を左手に、右手は陸地が一切なく、日本海がどこまでも広がります。途中、網野さんが船外に向けたマイクを通じて、島の案内もしてくれました。

 



訪れた日は生憎海霧が漂い空は真っ白。島の北西部の海岸線を進む時には、波もだいぶ高くなってきました。
 
 



「大丈夫?酔ってない?ほんとはさ、これくらい波ある時は船出さないようにしてるんだよね。俺らは何ともないけど、お客さん慣れてないから酔っちゃうでしょ」
網野さんが船を停めて、操舵室から出てきて話しかけてきました。どうやら、今回の出航は特別サービス!?だった模様…。幸い酔いませんでした。というより、ちょっとスリリングで楽しかった位…。
 




島の南西部まで進み、オロロン鳥など海鳥が多数生息する赤岩の沖合でしばし停泊。海鳥ウォッチングをします。
 


 




聞こえてくる音は船のアイドリング中の音のほかは、波の音と鳥の鳴き声だけ。この日は残念ながらオロロン鳥が現れることはありませんでしたが、ケイマフリやウミネコなどの海鳥が羽ばたいている姿を見ることができました。
 




しばし海上でゆったりとしたひと時を過ごし、海鳥ウォッチングを終えて赤岩沖合を後にしました。
 




島の東南側の海に出ると波はおさまり、快適なクルーズに。でも、全力疾走で進む漁船は迫力満点!
 
 



左手の眺めは、今まで見えていた断崖絶壁の海岸線から、少しずつ民家など建物が見えてくるようになりました。右手の沖合には、だんだんと焼尻島が見えてきて、島を一周してきたのだなと実感できます。

天売港に入ると、岸壁でお出迎えする網野さんの奥さんの姿が。漁船クルーズ、島一周のプチトリップ終了です。
 




海上から眺める島の断崖や絶景、天気がよければさらに美しい風景だったに違いありません。海鳥をはじめアザラシが現れることもあるそうです。何よりも、地元の漁師さんに案内してもらいながら漁船に乗れるということが、なかなか経験できない貴重な体験。これはまたいつか、天気がいい日にリベンジしたいと思うアクティビティーでした。皆さんも、天売島を訪れる時には、ぜひチャレンジしてみてはいかがですか?

 

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