2015年07月30日 | 宮下 修平

十勝を伝える菓子工房を目指して「十勝菓子工房 菓音」

十勝菓子工房 菓音
 

十勝菓子工房 菓音誕生のきっかけ

帯広市の中心街から車で約50分、十勝の雄大な景色の中に佇む「十勝菓子工房 菓音(かのん)」。帯広に移住してきた甲賀静香さんが2010年から始めました。ここでは、十勝の食や生産者の素晴らしさを伝えたいという想いのこもったお菓子が作られています。
 

菓子工房菓音 外観

菓子工房菓音 内観▲菓子工房 菓音
 

神戸での通販バイヤーから帯広で菓子工房を始められた甲賀さんですが、菓子製造の経験はゼロだったとか。ご本人に話を伺いました。「もともとお菓子屋さんをやりたい!と思って移住したわけではなかったんです。神戸にいたころから十勝の食や生産者は素晴らしいと思う反面、原料はあるのに商品が少なく、何か作れないかと思っていました。そして、気づいたら流れ着くように十勝に移住していました(笑)」。


甲賀静香さん▲代表の甲賀静香さん
 

「移住してからは十勝の素晴らしい生産者の方々にたくさん出会い、想いに触れ、それらを伝えたいという気持ちが強くなりました。そして、自分1人でもできる『生産者を全部伝えられるモノ』は何かと考えたとき、できることが製菓業だったのです」。
お菓子の製造経験ゼロ、取引先もゼロの中、毎日試作しながら色々なものを作り、そして多くの生産者や食材に出会い続ける日々を過ごした甲賀さんに早速チャンスが訪れます。「東京の百貨店のバイヤーさんに菓音を発掘していただき、地下洋菓子売り場でのアイシングクッキーの販売とお中元・お歳暮の販売をすることができました。それらは今でも継続中で、菓音を大きく育てていただきました」。


アイシングクッキー

アイシングクッキー▲十勝の風景や心地よさを描いたアイシングクッキー

 

十勝へ好奇心をもってもらうために

十勝産素材をどうしたら美味しく伝えられるか、日々研究を重ねながらベストのお菓子を目指している甲賀さんに製作のこだわりを伺いました。「素材にこだわり、そしてその素材の美味しが失われないようあまり手を加えないようにはしています。また、見た目にも楽しんでいただけるようにするのもこだわりの1つです。着色はほとんど天然色素なので色作りは大変ですが、見て楽しみ、食べて味わうことで十勝へ好奇心をもってもらうきっかけになればと思って作っています」。


マッチ棒クッキー

マッチ棒クッキー▲マッチの持つ温かさが伝わるマッチ棒クッキー。箱は本物のマッチ箱で、北海道らしい雪の結晶柄とハート柄のシバザクラ柄がデザインされています


ミニチュアケーキ 

ミニチュアケーキ▲ドールハウスなどの小さな世界が好きで「食べられるミニチュアケーキがあったら」という思いから作られたミニチュアケーキ


プリン サブレ▲十勝の放牧牧場のプリンと菓音の十勝サブレ

 
商品はオンラインショップやイベント出店など不定期での販売となります。詳しくは菓音ホームページをご覧ください。また、2015年8月5日~11日まで東京の伊勢丹新宿店B1の洋菓子パティスリーに出店するそうなので、関東の皆さんは、ぜひ実際の菓音のお菓子を手に取って、そして味わってみてください。

 

「暮らすような旅」の提案

最後に、甲賀さんに今後の展開を伺いました。「製菓業をベースとしてこれからも十勝の素晴らしさを伝えていけたらと思います。十勝は自然と人との距離や人口密度がちょうどよく、心地良い人間らしい暮らしができる場所です。たとえ移住が難しくても『暮らすような旅』で週末だけ十勝に暮らせる、そんな提案など、ものづくり以外での十勝を伝える活動もできればと思っています。あとは基本、やりたいことをやり続けられたら良いですね」。
甲賀さんの十勝を伝える活動、今後も楽しみです。

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Writer

宮下 修平

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