第7回「情熱の仕事人」トークセッションレポート!



北海道Likersのインタビューシリーズ「情熱の仕事人」連動企画として、北海道Likersと北海道新聞のコラボでお送りしているトークセッションを6月23日、道新プラザ「DO-BOX」で開催しました。

ちょうど昨年の同じ日にスタートを切った、「情熱の仕事人」トークセッション。第7回目の今回で1周年となりました。スペシャルスピーカーとしてお迎えしたのは、北海道の音楽シーンにおけるキーパーソンのひとり・WESS代表の小島紳次郎さんと、札幌発の人気月刊情報誌「O.tone(オトン)」を生んだ平野たまみさんです。

 


「お集まりのみなさんの幸せに、そして楽しい会になるよう乾杯!」。小島さんのご発声による、黒ラベルでの乾杯で開演です。

 

これまでの道のり、影響を受けたこと

はじめに、これまでの道のりや影響を受けたことなどについてお話をされました。

「月刊旅と味」、「月刊ステージガイド札幌」、「月刊すすきのTOWN情報」と、タウン誌に携わってきた平野さん。タウン誌全盛時代に経験されてきたエピソードや、「O.tone(オトン)」に込めた思いなどを話されました。
「お酒の飲み方、仕事の仕方、遊び方。盛り場でおやぢたちから教えてもらってきました。札幌には、かっこよくておもしろい大人がたくさんいることを若い人に知らしめたくて。それで、40代以上のオトコたちに誌面に登場してもらう『O.tone』をつくったんです」。
誌名の「O.tone」は、「大人、オトコ、おやぢ」の造語。飲食情報を特集とする「O.tone」の表紙は、「おもわず食べたくなる」がコンセプトだそうです。
 



 



小島さんは20歳のときに、寺山修司主宰の劇団・天井桟敷の札幌公演を手伝ったことで、「イベントをつくりあげるおもしろさを知った」と話されていました。
話題は、1969年にアメリカで開催されたウッドストックに移ります。そのドキュメンタリー映画が札幌では10日間ほど上映され、小島さんはなんと27回も観に行ったそう。会場からも驚きの声があがっていました。
「アメリカ全土から42万人が集まってくるんですよ。あとで調べてみたら、ポスターは3,000枚くらいしか作っていない。口コミで情報が伝わって、多くの若者がヒッチハイクでウッドストックに向かう。このエネルギーって何だろうって。音楽があって笑顔がある。こういうイベントをいつか絶対、北海道でやってやるぞって思いましたね」。

 

小島さん、平野さんへの質問

トークセッションは、司会者や事前アンケートによる来場者の方からの質問に答えるかたちで進行していきました。その一部をご紹介します。

── 平野さんの理想的なおやぢとは
平野さん:オトコたちだけじゃなくオンナたちもですけど、会話のキャッチボールができる人ですね。小島社長の世代は、圧倒的に個性的。すごくうらやましいです。

小島さん:僕の世代は500万人くらいいるのかな。僕は競走には入れないタイプなので、自分が生きていくうえでオリジナリティーが必要だなと思ってやってきました。

── 小島さんはイベントなど、平野さんは雑誌というかたちで情報を伝えられています
小島さん:僕らもミニコミとかタウン誌とかを味方にして、情報を伝えていくということをやってきていますね。それと今は、ライジング(RISING SUN ROCK FESTIVAL )なんかもそうですが、SNSをうまく活用しています。僕もSNSはいろいろやっています。濃い情報をキャッチできるし、世界ともつながれますから。

平野さん:雑誌媒体をずっとやってきていますが、伝えるって難しいなと思いますね。小島社長はSNSを使いこなしていてすごい。

小島さん:新しもの好きなんですよ。好奇心だらけ。SNSもいいけど、紙は言葉を選ぶでしょ。きちんと言葉を選びながら書いて伝えていくというかたちは、これからもあるべきだと思いますね。
 



── RISING SUN ROCK FESTIVALが8/14・15に開催されます。今年で17回目、続けていく秘訣は
小島さん:はじめは音楽漬けになってもらえればと思っていたんですが、お客さんの過ごし方からいろんなことが見えてくるんですね。なので、音楽のパーセンテージは高いけれども、どう楽しんでもらうかというところを考えてやってきました。慣れになっていくのは大キライ。方法論をまだまだ探しながら、この先も進化させていきます。

── 平野さんに今後すすきのがどんなふうになっていくと思うかと、ご来場の方からの質問です
平野さん:すすきのは若い頃から大好きでした。どんな街になっていくかというのはちょっと難しいけれど、予測できない何かに出会えるおもしろさがあるのが盛り場の魅力だと思っているので、そこは変わらずにあってほしいなというのが私の思いですね。
 



── 小島さんにディスコイベントをやってほしいと、ご来場の方からお声が届いています
小島さん:生バンドでやっていましたね。演奏者は全員60過ぎで。お客さんみなさん、喜んでくれて。ドレスコードをつけて、大人がオシャレして来るものをやろうかな。こういうことって、時代をつくっていくうえで大事なんですよ。その人たちにメッセンジャーになってもらえれば、横のコミュニケーションができていって、また新しい何かが生まれるかもしれないですし。

平野さん:小島社長は、タキシードで大人のパーティーをやりたいとおっしゃっていて。でもタキシードを着てそういう場に行くって、男性は照れますよね。

小島さん:1度やっちゃえば、ラクなもんですよ。僕は今、色のついた服を着るようにしているんです。そういうのを着ると、気持ちがあがるんですね。(会場の)みなさん、おすすめですよ。
 



── 平野さんがこれから挑戦してみたいことは
平野さん:ずっと雑誌をやってきているので、書籍をつくってみたいなという気持ちはあります。あと、映像のほうにも興味があって。何かうまく組み合わせて、プロデュースできるような仕事をしてみたいですね。

小島さん:いろんなチャンネルがいろんなかたちでタッグマッチを組んでいければ、札幌はもっといい街になっていくのではないかと思いますね。

司会:それぞれの世界観をこれからも大切にしてほしいですし、何かお2人のコラボレーションを期待しています。

音楽・イベント、活字メディアの分野で活躍し続けるお2人のお話に、来場者のみなさんは熱心に耳を傾け、また、メモを取っている方もいらっしゃいました。最後は小島さん平野さんに大きな拍手が送られ、終演となりました。
 



次回は8月の開催を予定しています。ぜひ、ご来場ください!


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