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公開 | チバタカコ

「日本の渚百選」に選ばれた島武意海岸~積丹半島(2)

神威岬の神威岩

真っ暗なトンネルを抜けると、眼下に広がる「島武意(しまむい)海岸」。ここは、積丹岬の東側に位置する「日本の渚百選」にも選ばれた美しい海岸です。

 

トンネルを抜けると、そこは島武意海岸だった

美国町から積丹町に向かって国道229号線を走ると、日本海に面してT字路にぶつかります。左折すると神威岬方面、右折すると積丹岬や島武意海岸方面です。少し走ると、島武意海岸への誘導看板が見えるので、そこを左折します。
山坂を登っていくので、駐車場についても「どこが海岸?」とキョロキョロする人もいますが、見ているとみんな小さなトンネルに吸い込まれていきます。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」とは川端康成の「雪国」ですが、ついついそれを真似して言いたくなるのが、ここ「島武意海岸トンネル」です。


島武意海岸トンネルの出入口 ▲島武意海岸トンネル


2015年の春まで改修工事をしていて全面通行止めでしたが、今は普通に通行できます。大人2人が並べるくらいの幅で、高さも180cmくらいなので背の高い人は頭上注意。中は照明もなく真っ暗ですが、足元はフラットなのでつまずくことはないと思います。

その真っ暗なトンネルを進み抜けると…。

 


どーん!と一気に広がる島武意海岸。誰もが「うわー!」と歓声をあげます。あの真っ暗なトンネルは、この美しい風景を見るためには必要な「小道具」なのかもしれません。


島武意海岸 ▲トンネルを抜けたらすぐ、眼下に島武意海岸が臨めます。左側の大きな岩は、屏風岩と呼ばれています

 

入り江の透明度は、はんぱない!

トンネルを抜けると、そこは展望台のようになっていますが、さほど広くないので、人がたくさんいる時には譲り合いながら景色を楽しみましょう。


島武意海岸の看板

それにしても、ため息が出るほど見事な透明度です。上から眺めても、海の中の海草や岩盤、石などがくっきり見えます。いつからか積丹の海は「積丹ブルー」と称されるようになりましたが、このブルーの中には、藍、紺、青、水色、エメラルドグリーンなど、さまざまな色があるのがわかります。皆さんが見に行く時は、どんな積丹ブルーが見えるのでしょうか。


島武意海岸 ▲メガネをかけている人も「視力が良くなったんじゃないか?」と錯覚するくらい、本当に海の中がよく見えます

 

海岸に降りることもできますが、お覚悟を

島武意海岸は、上から眺めるだけではなく下まで降りることができます。が、海岸まで降りるなら、ちょっと覚悟をしてください。正直に言いましょう、キツイです。相当キツイです。そして、神威岬同様、ここもサンダルやヒールは避けた方がいいです…というより、それでは危険です。海岸への1本道は手すりがあったり、段がついていたり整備はされていますが、その1段の高さが結構あります。


島武意海岸へ降りる小道 ▲まるでプチ登山道です


ただし、この道を登り降りしなければ見ることができない絶景が、そこにあるのも事実。覚悟を決めたら、1歩ずつゆっくり進みましょう。途中で立ち止まって見る島武意海岸は、展望台から見たのとは一味もふた味も違う美しさを、これでもかというほど見せつけてくれます。


島武意海岸へ降りる小道から見た風景 ▲階段の途中からは、上の展望台からは隠れて見えなかった海岸線も見えます


島武意海岸の海岸線

島武意海岸の積丹ブルー ▲もうすぐ海岸です。海の透明度が増したように思えます


私たちは、撮影しながら降りたのでちょっと時間がかかったかもしれませんが、15分ほどで海岸までたどり着きました。


島武意海岸の屏風岩 ▲近くで見ると、屏風岩の大きさが際立ちます

 

旧斉藤家のニシン番屋跡

目の前で見ると、海の透明度の高さをさらに実感します。苦労して急な階段を降りてきたのですから、海岸をちょっと散策してみました。
…とは言ってみたものの、ここは砂浜ではなく小石がゴロゴロ。実に歩きづらく、華奢な靴で降りてきてしまった人は足元の注意が必要です。


島武意海岸 ▲海岸は、石がゴロゴロしています


海岸には、何かの跡だったのか、石垣がありました。積丹観光協会に尋ねたところ、ここは旧斉藤家のニシン番屋跡。島武意海岸トンネルは、ニシンを運ぶために明治28年に掘られたトンネルだったということから、きっとここからニシンを背負って、今私たちが降りてきた切り立った崖を登って行ったのでしょう。


島武意海岸の旧斉藤家ニシン番屋跡 ▲島武意海岸の旧斉藤家ニシン番屋跡


狭く真っ暗なトンネルを抜け、パーッと広がる島武意海岸に感動し、もっと近くで見たくて急な階段を降り、目の前で透明な積丹の海を堪能。ああ、積丹ブルーばんざい!北海道の自然は、なんて美しいのでしょう!

 

行きはよいよい、帰りは「こわい」

存分に景色を楽しんだら、この絶壁を登って帰ります。


島武意海岸の急な階段 ▲下から見上げると、展望台が全く見えません…


島武意海岸の絶壁 ▲九十九折の階段をひたすら登ります


「行きはよいよい、帰りは怖い」という歌がありましたが、ここは北海道、これこそ「行きはよいよい、帰りは『こわい※』」ですよ。
帰り道は登山感覚になりますが、それでも休憩しながら振り返り眼下を眺めると、満足感はひとしお。この景色を眺めることができるなら、辛い階段を登り降りしてでも、やっぱり何度でも来たくなる島武意海岸でした。

◎注意
自然保護のため島武意海岸でのキャンプはできません。

※こわい
北海道弁で「こわい」は、「疲れた」「しんどい」「だるい」という意味。

 

関連リンク

積丹観光協会

 

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神威岬で積丹ブルーを堪能する~積丹半島(1)


※島武意海岸トンネルについて
2015年10月1日~2016年3月末(予定)まで、トンネル工事のため通行できません。
が、周辺に簡易展望台を設置する予定です。
詳しくは、積丹観光協会にお問い合わせください。
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