農業用トラクターでスポーツイベント!?「国際トラクターBAMBA」


 

国際トラクターBAMBAとは?

国際トラクターBAMBAは、日本初の農業用トラクターをばん馬(BAMBA)に見立て、トラクターの競技レースや出場トラクターが村内をパレードするなどの手づくりイベントで、平成15年7月から開催されています。当初は3,000人程度だった観客動員も去年は約19,100人、出場トラクターも36台と村の一大イベントに成長し、13回目を迎える今年は7月12日(日)に開催されます。








 

最終的には農家の青年の一言が決め手に!?

そもそも、なぜあの巨大なトラクターを使ったスポーツイベントをやることになったのか、国際トラクターBAMBAの実行委員でもある更別村商工会の担当者に話を伺いました。「更別村も全国のローカル経済同様に衰退していく中、更なる地域活性化のために補助事業の活用や検討委員会を作るなどし、地域資源の見直しをおこないました。その結果、更別村には『大規模農業』、『肥沃な大地』、『労働と活力・トラクター社会』があることを発見し、それらを使って何かイベントができないか模索していました。すると、検討委員の農家の青年が『馬でもバンバやってるんだからトラクターでもレースやったらおもしろいべ!』という声があがり、日本のどこにもない農業用トラクターを使ったユニークなイベントが誕生しました」。














 

様々な苦労を乗り越えて得られた村への貢献

もちろん、順調に第13回まで迎えられたわけではありません。村内畑作圃場への病害虫侵入の懸念による開催の是非をはじめ、第8回開催は宮崎県内で発生した家畜伝染病「口蹄疫」の被害拡大を防ぐため、開催自粛を決断することに。しかし、これらの逆境から、関係指導機関からの情報収集や防疫対策の勉強会を通じて、病害虫対策に万全を期さなければ農業経営に大打撃となること、また、地域農業は自らの手で守るという意識改革にも繋がるなど、村の農業自体にも大きな効果があったそうです。そして、何よりこのイベントを始めてから村の知名度も徐々に上がり、村民自身が村に住む存在感や充実感が出てくるという、村の地域活性にも大きく貢献しているイベントとなりました。










 

いつまでも住み続けたいまちを目指して

大きくはない村にとって、年々大会スケールが大きくなり観客が増えるに従って、迎える側の人、予算、事務局体制などに余裕がなくなってきているのも事実。しかし、前述の更別村商工会の担当者は「国際トラクターBAMBAを核とした活動の継続拡大によって、都市と農村の交流が進み、移住・定住の機運が高まることを期待しています。また、六次産業化など新たな村づくりの可能性も探りながら『いつまでも住み続けたいまち』を目指していきたいです」とおっしゃっていました。ユニークながらも地域活性化に多大な貢献をしている本イベント、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。