2015年07月01日 | チバタカコ

神威岬で積丹ブルーを堪能する~積丹半島(1)

神威岬の神威岩

積丹半島の北西部、日本海にツンと突き出ている「神威岬(かむいみさき)」。積丹ブルーの海を眼下に眺めながら、岬の先端まで行ってみました。

 

神威岬の先端まで行くためには、準備が必要

積丹半島はドライブコースとしても人気です。札幌から高速道路に乗って小樽で降り、そこから案内標識(青看板)に従って走ると、ナビがなくても、まず迷うことなく神威岬にたどり着きます。
途中の余市町や美国町、積丹町に入ると「ウニ丼」、「海鮮丼」の看板やのぼりがおいで、おいでと手招きしますが、ひとまず誘惑に負けずに進みましょう。
札幌から向かうと国道229号線から右折すると神威岬です。神威岬は全面禁煙なので、愛煙家の人は、岬に向かう前に一服すると良いでしょう。


神威岬の入り口 ▲駐車場から岬の先までは徒歩です


神威岬の看板 ▲やってきました神威岬!


駐車場から先にはトイレも自販機もありません。先端に向かう前にトイレを済ませて、水などのドリンクを持って行くことをおすすめします。駐車場から岬の先端までは、黙々と歩けば20分くらいで行けると思いますが、途中で撮影をしたり、風景を堪能したり、休憩をしたりしながら行くと片道30~40分はたっぷりかかります。
そして神威岬の遊歩道は上がったり、下がったり、足元が滑りやすくなっているところもあります。華奢なサンダルやヒールのある靴ではなく、足をしっかり固定できる履物が歩きやすく安全です。実際に先端まで歩いてみて実感しました。

 

義経伝説と女人禁制の門

この地には源義経にまつわる伝説がいくつかあります。義経に恋い焦がれたアイヌの娘チャレンカの伝説が、実は神威岬女人禁制の理由…だそうですが、その話は、また別の機会に紹介しますね。今回はまず、岬の先端に向かいましょう。


女人禁制の門 ▲女人禁制の門。今は女性も普通に通れます


駐車場から女人禁制の門までは、ちょっと急な坂道ですが、舗装されているので歩きやすいです。門のそばに休憩広場がありますので、一服がてら眺めを楽しみましょう。この門をくぐれば、そこからは岬の先端に向かってただ進むのみです。


岬の先端までの道

女人禁制の門を超えると、急な階段があったり、譲り合いながらすれ違わないと通れない細い小道になります。ずーっと先に小さく灯台が見えるの、わかりますか?あそこまで行きます。

 

念仏トンネルが見えるあたりがビューポイントの1つ

ここからは右を見ても左を見ても、真っ青な積丹ブルーの絶景が広がります。時々立ち止まっては、眼下に広がる透明な海を堪能。すいこまれそうです。女人禁制の門から7~8分くらいのところに、「念仏トンネルの見える場所」と書かれた案内があります。これは柵に巻かれているのですが、注意しないと見落とすかもしれません。


念仏トンネルの見える場所の表示 撮影:チバタカコ


ここに「念仏トンネル」の由来が書かれたプレートがあります。それによると、かつてこの辺りでは荒波に足をすくわれ海中に落ちて亡くなってしまうなど度重なる海難事故があったそうです。そこで土地の人たちは、トンネルをつくることにしました。大正3年のことです。岬の西側と東側から掘ったのはいいのですが、測量技術が未熟だったこともあり、トンネルの中央で食い違いがおきました。ところが、村人が犠牲者の供養も含め、双方から念仏を唱え鐘を鳴らしたところ、その音で進む方向がわかり、トンネルは無事開通したそうです。以来「念仏トンネル」と呼ばれるようになったとか。


念仏トンネル ▲丸い印のところが念仏トンネルです。今は行くことができません


念仏トンネルのある海岸線 ▲念仏トンネルが見える海岸線。積丹ブルーが美しいビューポイントです


今ほど技術がない時に、ここにトンネルを掘った先人たちの苦労はいかほどだったかを思うと頭が下がります。遠くの念仏トンネルに手を合わせて、先に向かいました。

 

海だけではなく、可憐な草花も

圧倒的な大パノラマに目を奪われがちですが、遊歩道の両端には可憐な草花が咲いています。


エゾスカシユリ ▲エゾスカシユリ


7月頃ならまだエゾスカシユリやエゾカンゾウ、ハマナスが見られるはず。それ以降なら薄紫色のハマフウロや薄いブルーのツリガネニンジンなどが楽しめます。


エゾカンゾウ ▲エゾカンゾウ

 

高所恐怖症の人は、覚悟をして

岬の先端にだんだん近づいてくると、このような遊歩道がところどころにあります。はい、ご覧の通り、下が見えます。高いところが苦手な人は、足元がちょっとゾワゾワするかもしれません。


神威岬の遊歩道 ▲網目の下、見えます…


床には隙間があるので細いヒールで来てしまった人は、ヒールがはまらないように気を付けてください。
道幅が狭いので、すれ違う時は互いに譲り合いながら行き来します。すれ違いざまに「こんにちは~」と声をかけてくれる人がたくさんいました。がんばって岬の先端まで行ったという仲間意識が、自然とあふれてくるのかもしれません。

 

神威岬と神威岩

神威岬灯台が、だんだんはっきり見えてきました。岬の先端まで、もうすぐです。


神威岬の遊歩道

見事な地層の、ピラミッドのような小山が見えてきました。あれを越えたら灯台です。


神威岬の遊歩道 ▲ここが最後の難関か?結構ヘロヘロになってきました


そして…とうとう到着!神威岬の先端です。目の前には、神威岩がすくっと立っています。駐車場からここまで約770m、がんばってきた達成感があります。


神威岬の神威岩 ▲到着した人たちは、誰もが写真撮影に夢中。撮影スポットは譲り合いましょう


神威岬の神威岩 ▲積丹ブルーがきれい!


神威岬の神威岩 ▲灯台のあたりから眺めてみると、また一味違う景色が広がります


神威岬灯台 ▲岬の先から振り返ってみた神威岬灯台。灯台は船が航海する時の目標ですが、神威岬を歩いて目指す時の目標にもなりました


せっかくここまで来たのですから、時間の許す限りこの景色を楽しみましょう。来た道を思い出すと、帰りはちょっと憂鬱ですが、帰りは帰りで、行きとは違った風景を発見できますよ。


神威岬

ところで、神威岬は強風や濃霧など悪天候の時には遊歩道が閉鎖される場合があります。また、時期により開閉時間が変わるので、行く前に確認してください。
●4月~7月 / 8:00~18:00
●8月~10月 / 8:00~18:30
●11月 / 8:00~17:00
●12月~3月 / 10:00~15:30

 

関連リンク

積丹観光協会

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