森を散策しながらのアカデミックな旅「滝上森林鉄道の軌跡ガイドツアー」

 
 
毎年、5月上旬から6月上旬まで「芝ざくらまつり」で賑わいをみせる滝上町。この町の基幹産業の1つが林業ですが、かつて、その栄華を誇った産業を支えた「濁川(にごりかわ)森林鉄道」が走っていたのをご存知でしょうか。その軌跡を辿るツアーを紹介します。
 
 

歴史を辿るアカデミックな旅を求めている方におススメのツアー

昭和10年代に開通し、滝上の栄華産業で活躍した「濁川森林鉄道(当初は渚滑森林鉄道と呼ばれていた。以下、森林鉄道)」の功績や歴史を後世に語り継ぎたい…。そんな想いから、当時使われていた橋脚跡や線路跡が、町内随所にいまもなお残されています。
 
 
 
 
その森林鉄道の歴史を紐解きながら、軌跡をたどる産業遺産ツアーが、この「滝上森林鉄道の軌跡ガイドツアー」です。
ガイドをしてくれるのは、地元で木材輸送会社を営み、「滝上の森林鉄道を調べる会」の竹内正美さん。
 
 
 
 
もともと、滝上には豊富な森林資源があり、優良な楢材が産出されていました。戦時中には軍事関連産業の工場建設による木材需要も高まることから、木材の増産を図るため、北海道庁により森林鉄道が計画されました。昭和11年に開通し、市街地から滝ノ上原野とオシラネップ原野の南へ、2路線が伸びていたそうです。
 
 
 
 
西側の本流線と東側のオシラネップ線のうち、今回は、オシラネップ線を見学します。
滝上町の道の駅「香りの里たきのうえ」を出発し、ガイドの竹内さんの車の後を追うように私たちも車を走らせていきます。
2分ほど走り、公営住宅の近くに車を止め、竹内さんは、現在の公営住宅と道道137号線のところに、かつて機関庫があり、公営住宅の裏側には森林鉄道の軌道があったことを説明。
 
 
 
 
海軍の軍艦の甲板に楢材が使われていたとか。
GHQ撮影の資料なども交えながら、まちの歴史や時代背景を含めた竹内さんのお話に引き込まれます。
 
 

遺跡と当時の写真を見比べて、タイムトリップ!

さらに100メートルほど車を走らせ道道を右折し、オシラネップ川に沿って進んでいくと…。
ありました!!橋梁跡がぁ!
 
 
 
 
 
 
橋梁が4本完全に残っているのはここだけだそうで、「4線の橋」と呼ばれています。
 
車に乗り込み、さらに川沿いをしばらく走らせていくと、車が通れないような細い道へ。
土や木の薫りを感じながら歩いていくと、森林鉄道が走っていた「切り通し」が見えてきました。
 
 
 
 
切り通した岩山の奥に、山の景色が広がるダイナミックな景観も、実際、そこに身を置くと迫力があります。
 
 
 
 

土や木々の香り、滝の音…自然の中に包まれながらの歴史探訪

さらに歩を進め、沢を渡れば、滝と橋梁の景観が素晴らしい場所へとつながっています。
体力に自信があり、根性のある方(笑)は、沢を下ってみてください。
圧巻の世界への誘いを約束してくれるでしょう。
 
但し、天候や足場の状態で降りることが出来ない場合もあるので、無理せず、ガイドの案内に従ってくださいね。
 
 
 
 
今回のツアーの最終地点より、さらに先(現在の拓雄辺り)まで、当時は民家が広がっていて、学校もあったそうです。
 
 
 
 
廃止するまでの20数年、町を支えてきた濁川森林鉄道。
実際に軌道跡や橋梁が残されている場所に行き、歴史の物語を聴く産業遺産ツアーは、歴史好きな私にとっては、森林浴をしながら、知的好奇心を満たす興味深いものでした。
 
歴史好きな方!滝上町に旅行の際は、このガイドツアーに参加してみてはいかがですか?
 
 

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滝上森林鉄道の軌跡ガイドツアー

●場所 / 滝上町内各所
●料金 / 参加費1名¥1,000/h ※ガイドは2時間から
●時間 / 約2時間から(2路線)
●予約 / 利用日の3日前まで