情熱の仕事人。現役時代の自分を超えるために。コンサドーレ札幌OB「吉原宏太」

 
 
元サッカー日本代表で、17年間Jリーグ4クラブでプレーしてきたストライカー。現役を引退後、古巣コンサドーレ札幌に帰還しチームスタッフとして日々奮闘。「情熱の仕事人」、吉原宏太さんの登場です。
 
「メディアで選手の話をしたりチーム状況を発信したり、選手とサポーターの間に入って仕事ができるのは楽しいですね」。
2013年、新たな挑戦をスタートした吉原さん。現在、コンサドーレ札幌ジュニアサッカースクールのコーチをはじめ、サッカー解説、「WEEKLY CONSADOLE」(スカパー!)や「GO!コンサドーレ!!」(J:COM札幌)への出演、新聞コラムの連載、クラブのイベントプロデュースなど、その活動は多岐に渡ります。
 
 

札幌への恩返しと自身の目標を胸に

大阪府出身。和歌山・初芝橋本高校を卒業後、1996年、北海道初のプロスポーツチーム・コンサドーレ札幌の誕生とともに、赤黒のユニフォームに袖を通しました。入団当初のチームには、コンサドーレの母体となった東芝サッカー部からの出向選手とプロ選手が在籍。社員選手から学んだ社会人としての礼儀や上下関係が、その後のプロ生活に生かされたといいます。
JFLからJ1への昇格。入替え戦の経験。シドニー五輪を目指す予選での活躍、フル代表にも選出され南米選手権に出場するなど、札幌時代のそんな4年間を「濃く刺激的だった」と振り返ります。
 
 
 
 
「最後は水戸で、チームにはアキレス腱が切れてもいいから走ると伝えていました。で、実際切れてしまって」。その大けがを負ったとき、“万羽鶴”が届いたそうです。「やめようと思っていたんですが、北海道の方々を含めサポーターのみなさんからパワーをもらいました。復帰してからはだめだったけれど、あのときはもう一度ピッチに立って恩返しをしたいということしかなかったですね」。
 
スタジアムにサポーターの声援が響くなか、ゴールネットを揺らす。どんな気持ちだったのかと聞いてみました。
「ボールをとらえて決めるあの瞬間以上に勝るもんはないって思うくらい、ゴールってすごいもんだなって。だから引退したとき、真っ白になってしまったんです」。
 
ゴールを決める以外に、何を目指せばいいのか。吉原さんが次に抱いた目標は、「現役のときの自分を超える」ことでした。
「無理かもしれない。でも目標を持てば高いモチベーションを保てるのかなと。そう思える場所が、プロとして社会人として僕の1歩目であった、北海道だったんです。
コンサドーレの野々村社長が声をかけてくれたということもありますが、現役時代から帰ってきたい気持ちがありました。なかなかタイミングが合わず選手で戻ってくることはできなかったけれど、何かお返しできることがあるんじゃないかなと思いまして」。
 
 

指導者“コータコーチ”の思い

©CHSC(写真提供/一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブ)
 
 
コンサドーレ札幌ジュニアサッカースクールのコーチを務め、幼稚園児から小学生まで現在約100名のスクール生を担当。週1回通ってくる子、少年団に所属している子、スクールへの入口は様々です。
 
「状況を把握して、見て考えて、行動してと、サッカーはその繰り返しです。じゃあ今、どうしたらいいかということを子供たちに自分で考えさせることが大事。それは日常生活にも通じることです」。スクールの役割は「育成とはまた違う」とも。吉原さんはサッカーの世界に踏み込んだ子供たちに、「楽しく練習することで夢中になってもらえたら」と、コーチとしての思いを話してくれました。
 
吉原さん自身は小学1年生のときに、母親のすすめでサッカーを始めたそうです。
「高校サッカーを見て、『国立競技場に連れて行って』と。子供のころは練習をさぼっては探されて連れて行かれていました(笑)。でも母がトレーニングとかプレーのこととか、自分に対してサッカーのことを言ったことはなかったですね。ただただいつも近くで支えてくれた…。だから高3のときに国立に連れて行ってあげられたときは嬉しかったですよ」。
 
 

今シーズンのコンサドーレ札幌

J2ステージで戦うコンサドーレ札幌。今季のみどころを教えてもらいました。
「たくさんありますが、センターラインがしっかりしていることがひとつです。中でもボランチの稲本選手。イナの1番すごいところはやはり視野の広さ。ボールを取って配給するのもそうですし、ここを止めておかんと大ピンチになるってことがわかるのもすごい。稲本選手のプレーを、ぜひ観に来てほしいですね」。
 
札幌に戻って改めて感じるのは、「サポーターの偉大さ」だといいます。「僕自身も名前を呼んでくれるサポーターのみなさんや、スクールでの子供たちの笑顔から大きなチカラをもらっています」。
 
チームのために。コンサドーレ札幌を応援してくれるサポーターのために。そして、自分を超えるために。吉原さんは今、北海道という“フィールド”で力強く走り続けています。
 
 
 
 

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